• 日. 12月 22nd, 2024

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井ノ原快彦、ジャニーズ会見でなぜ記者から拍手起こった? 望月氏と尾形氏の言動で修羅場に

 創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)による性加害問題について、ジャニーズ事務所が10月2日、2度目となる記者会見を開催。ジャニーズ事務所社長・東山紀之、同副社長に就任した井ノ原快彦、公法令順守を担当するチーフ・コンプライアンス・オフィサー(CCO)の弁護士・山田将之氏、顧問弁護士・木目田裕氏が登壇し、報道陣からの質問に答えたが、中盤以降、現場は一部記者の言動により、怒号が飛び交う修羅場になったようだ。

 前社長の藤島ジュリー景子氏や、前副社長の白波瀬傑氏は欠席だった同会見。東山と井ノ原を中心に、事務所名を変更(10月17日付でSMILE- UP.に変更)し、被害者への補償や救済、心のケアのみに対応すること、またタレントとエージェント契約を結ぶ新会社の設立など、具体的な発表が相次いだ。

「今回の会見は、前回の反省点を踏まえ、要所要所で主催者側の“工夫”が感じ取れる内容となっていました。まず前回は司会者が記者からの質問をうまくさばききれなかったことから、今回はプロを起用。元アナウンサーの男性が進行やいわゆる“影アナ”(開演前、終演後などに音声のみで行われるアナウンス)も担当し、スムーズな進行が徹底されていた印象です。また、前回は急きょ登壇が決まったのか、たびたび質問の返答を飛ばされていた井ノ原も、今回は冒頭から被害者へのバッシングを止めるよう切実に懇願するなど、会見の中心になって意見を述べていました」(芸能ライター)

望月衣塑子氏と尾形聡彦氏VSマスコミという構図に

 特に司会者の存在は、前回もネット上で批判的な声が上がっていた“会見妨害”に近い一部記者の行動を、大きく制限する効果があったようだ。

「前回同様、マイクを渡されていないにもかかわらず質問を連発する『東京新聞』の望月衣塑子氏、『Arc times』の尾形聡彦氏には、取材陣からも悪い意味で注目の的となっていました。挙手しているにもかかわらず一向に指名されないと抗議をする両氏を、司会者は都度、ルール違反だと注意。途中、記者席から望月・尾形両氏への苦情、または司会者に『早くあいつを黙らせろ!』とハッパを掛けるヤジも飛ぶなど、会見場は大荒れとなりました」(芸能記者)

 ジャニーズサイドの不正や疑惑、より具体的な今後の見通しを追及するはずの会見が、中盤以降は「望月・尾形両氏VSマスコミ」の構図に。そんな中、井ノ原が両者をたしなめるという事態が発生した。

「司会者から『次が最後の質問です』とアナウンスされた際、望月氏が無理やり質問を行い、それにヤジが飛ぶといった場面がありました。すると井ノ原が『(会見を視聴している子どもには)できる限り『ルールを守っていく大人たちの姿』を、この会見では見せていきたいと僕は思っています。どうかどうか落ち着いてお願いします』と発言。これに一部取材陣から拍手が巻き起こったのです」(同)

井ノ原快彦の言葉に、記者が拍手した理由は?

 こうした状況に対し、ネット上では「その子どもたちに被害があったから怒っているのに、井ノ原の発言はおかしい」「井ノ原の言葉に拍手をしたマスコミは、ジャニーズに迎合している」といった強い批判も見られる。しかし、「なぜあの拍手が起こったのかといえば、井ノ原の発言内容に賛同したからではない」(同)という。

「尾形氏は、ジャニーズサイドが意図的に自身に質問権を与えないと主張していたものの、望月・尾形両氏の割り込み質問に登壇者が回答する場面があり、結果として質問権を得ていました。さらに、手を挙げているのに当ててもらえない記者はほかにも大勢いたにもかかわらず、尾形氏に至っては貴重な質疑応答の時間内で、ドナルド・トランプ元米大統領に取材した際はこうだったと、自分の話を始めたことから、記者たちのイラ立ちはピークに達したんです」(同)

 そのタイミングで、井ノ原からの制止が入ったため、「あの拍手が起こったというのが正確なところ。決してルールを守るよう呼びかけた発言への賛同ではなく、望月・尾形両氏の発言を止めた……つまり『ここはあなたたちだけが発言する場ではない』という意味での拍手でした」(同)。なお、「井ノ原の発言に予想外の拍手が返ってきたことには、ジャニーズ関係者も驚いていた」(同)という。

ジャニーズ会見「もう開催しなくてもいい」――報道陣からの声

 望月・尾形両氏の言動で会見が荒れたことにより、「マスコミのジャニーズに対する追及が手ぬるくなってしまった感は否めない」(前出・芸能ライター)との声もある。

「報道陣からは『次の会見もこうなるのであれば、もう開催しなくてもいいのでは』といった声も上がるようになってしまっています。一方、世間の関心も、ジャニーズではなく、望月・尾形両氏の言動に移ってしまっている節がある。ジャニーズサイドからすれば、それは“しめたもの”であり、結果的に望月・尾形両氏ら、一部の取材陣の言動で、同社が得をするという皮肉な状況が生まれました」(同)

 新会社の設立や所属タレントたちの進退、被害者補償の進捗など、ジャニーズには多くの課題が残されているが、不毛な争いばかりが目立つ記者会見は、今度も開催されることとなるのだろうか。

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