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キンプリに続きなにわ男子も……キラキラ系アイドルは「実は踊れる」評価を欲してしまう?【ポポロ11月号レビュー】

 「ハロウィン・コスプレ(ハート)“恋愛秘伝”」という、意味不明ながら勢いのある表紙のキャッチに目を奪われる「ポポロ」11月号(麻布台出版)。紫を基調とした表紙なのは、ハロウィンを意識しているからか、先月末でジャニーズ事務所を退所した岸優太のメンバーカラーを意識しているのか……。

 岸は退所に伴い、今号で「ポポロ」を卒業になりますが、インタビューページでは全身紫のスーツ姿で、紫の花を手に持っています。こうしたメンバーカラーを前面に押し出した衣装を着ることは、今後なくなるのかなぁ……と切なくなってしまったのですが、それ以上に、あまりにも装いが“バブル期のホスト”である点が気になり、ジワジワきました。

 なお、岸は最後に「いっぱい食べて、いっぱい寝れば、“推し活”もできる。なんと言っても“健康第一!”だよ」とファンに語りかけています。岸からのメッセージを胸に、これからも「食う寝る推す」に全力投球していきたいと思った次第です。というわけで、早速誌面をチェックしていきましょう!

<トピックス>
◎ハロウィンの夜(ハート) 9人の心を奪う“恋愛秘伝”とは? Snow Man
◎それ○○にやらせて下さい Snow Man・岩本照&ラウール
◎なにわ男子の現在、過去、未来 なにわ男子

Snow Man・目黒蓮に「鍼灸院で働いている子」を推す岩本照

 最初に見ていくのは、Snow Manが登場する「ハロウィンの夜(ハート) 9人の心を奪う“恋愛秘伝”とは?」。表紙の「ハロウィン・コスプレ(ハート)“恋愛秘伝”」とは、彼らの特集のことでした。Snow Manが、各メンバーの恋愛における攻略法を語り合っており、「マスターすれば、Snow Manと恋できるかも」というテンションの高いリードが印象的です。

 いや、これをいちファンとして読んでいる時点でメンバーと恋できるわけはないのですが、そんな野暮なツッコミはさておき、インタビュー内容をチェックしていきましょう。

 今回、驚いたのは、かなり詳細な恋人像が語り合われているところ。岩本照は、目黒蓮に合っている恋人として、「鍼灸院で働いている子」というピンポイントすぎる例を挙げています。鍼灸師の目黒担、よかったですね。私が鍼灸師だったら、仕事がつらくなるたびに、このページを読み返すでしょう。

 一方、目黒は、宮舘涼太の恋人として「白馬にちゃんとまたがってくれる人」をプッシュ。「舘さんはやさしくその子を白馬に乗せてあげると思うから、そこにちゃんときれいに乗れる子」と説明しています。また、阿部亮平は、宮舘の恋人に「王族の方」「お手伝いさんを『爺や』と呼ぶタイプ」を提案する悪ノリっぷりで、具体的でありながらも、もはや当てはまる人はいないという例が次々と挙がっていました。

 そんな大喜利と化した宮舘の恋人像に関するトークですが、佐久間がその流れに逆らうように「でもまぁ涼太は、多少ガサツでも大丈夫だよ!」と言ったのが妙にリアルだったことも付け加えておきたいです。

 アイドル誌の恋愛に関するインタビューを読むたび、タレントが真面目に答えているわけがない、半分おふざけだろうと筆者は思ってしまうものの、今回の企画は、対象の人物の人間性、メンバーの目にどう映っているかわかる箇所が散見され、面白いと感じました。

 具体的には、目黒の“攻略法”について話し合う中、渡辺翔太が「性格的にはグイグイいっていいと思う!」と述べたのに対し、ラウールが「いや! めめは意外とグイグイしてるから、そんなことはないんじゃないかな。追いかける側の人間な気がするよ」と反論するのを見て、グッときましたね。ラウールのほうが目黒に懐いていると思っていたのですが、案外、目黒のほうがラウールにグイグイいっているのか? と、ときめいてしまったのは筆者だけでしょうか。

 次に見ていくのは、Snow Manの岩本とラウールが登場する連載「それ○○にやらせて下さい」。今回は「ラウールのセンスを絶賛&信頼している」という岩本が、ラウールに「創作」をリクエスト。岩本が見守る中、ラウールが白いTシャツに絵を描いています。

 ジャニーズ史上初『パリ・コレ』デビューを果たし、ファッション界でも注目されるラウール。美術的センスも高いだろうと思ったのですが、「僕は初めて岩本くんを見たとき」がテーマの完成作品を見ると、シュールとも違う、ヘタウマでもなく……ただただヘタな絵だったためほっこりしました。

 キャップをかぶった紫色の人物と、真ん丸の目が印象的な赤色の人物が、すべて点線で描かれており、それぞれ岩本とラウールとのこと。また唐突に、3本の矢印が伸びており、一体これは何なんだと思ったのですが「“ここからはじまるよ”って意味ね!」(ラウール)だそうです。“始まり”を矢印で表すラウールの素直さに、またもほっこりします。

 大変失礼ながら、ラウールのヘタな絵を、岩本は「ウチのラウールすごいだろ♪」とべた褒め。2人はファンの間で“いわラウ親子”としておなじみで、同誌でも岩本は「パパ」と紹介されていたものの、普通、息子を溺愛している父親でも、もうちょっと厳しい目で見るのでは? と思ってしまいました。岩本はラウールのパパというより「じいじ」でしょう。

 奇しくも、同誌の発売日は9月21日で、ちょうどその数日前は敬老の日。Tシャツを胸の前に当てほほえんでいる岩本とラウールの写真は、まさに敬老の日の「じいじ、大好きだよ!」ショットにしか見えません。いわラウの親子というより“じいじと孫”感については、今後も要チェックです。

“王道のキラキラアイドル”なにわ男子・道枝駿佑の「バリバリのダンス曲」発言が気になる

 最後は「なにわ男子の現在、過去、未来」をチェック! 結成5周年のロングインタビューで、藤原丈一郎&大橋和也、西畑大吾&大西流星、道枝駿佑&高橋恭平&長尾謙杜がそれぞれ対談・鼎談しています。

 藤原が大橋に「“親友”という言葉では、おさまらんなぁ。“親友”じゃなくて、“『信』友”やな。親友よりもさらに強い絆があるから」、大西が西畑に「兄弟っていう関係性から今は同志になっている感じやな」と熱く語るなど、メンバー同士の今の関係性を知れる内容となっており、なにわ男子ファンは必読の企画といえるでしょう。

 そんな中、筆者が気になったのは、道枝がグループの今後について語っているところでした。

「今までにないようなバリバリのダンス曲をシングルでやってみてもいいかなと思っている。今までのなにわ男子の曲とはちがう。ギャップも見せられるだろうし」

 なにわ男子は王道のキラキラアイドル路線をひた走っていると思っていましたが、「実は踊れる」という評価を欲しているのでしょうか。かつてKing&Princeは、現在のなにわ男子と同じようなイメージで見られていたものの、それを覆したいと、KREVA作詞・作曲、RIEHATA振付の楽曲「ichiban」(22年6月発売の4枚目のアルバム『Made in』のリードトラック)に挑戦しています。

 王道のキラキラアイドルというのは、そのイメージを脱ぎたいと葛藤してしまうものなのかと考え込んでしまいました。特に言い出しっぺの道枝は、西畑&長尾が“文春砲”に撃たれ、高橋がたび重なるプライベート写真流出で物議を醸す中、圧倒的な優等生ぶりで、なにわ男子の“王道キラキラアイドル”感を引っ張っていっている人物といえます。そんな彼もまた、自分に求められているアイドル像に窮屈さを感じているのかもしれません。

 十年後、道枝がワイルド系に進化しているなんてこともあるのかと、想像を巡らせてしまった次第です。とはいえ、Hey!Say!JUMP・山田涼介に憧れている道枝だけに、そんなことはない……はずですよね!?

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