10月2日、声優の種崎敦美と宮崎遊が結婚を発表。それぞれのX(旧Twitter)アカウントに直筆のメッセージを投稿し、声優仲間やファンから祝福の声が寄せられているが、業界関係者からは「“格差婚”といわれてしまいそうだが、互いに手を取り合って乗り越えてほしい」という意見が上がった。
Xで「皆様へ」とつづり、直筆のメッセージと愛猫の写真を公開した種崎は、宮崎との結婚によって「元々豊だった愛猫せれぶの表情がさらにかわいく豊かになりました」(原文ママ、以下同)とおどけつつ、「いろいろなことがまだまだな自分です。これからもいっぱい悩んで いっぱい考えて いっぱい頑張ります」と決意表明。
一方の宮崎は、種崎について「未熟な自分に、色々なことを教え、気付かせてくれる方です」「同時に、この人を精一杯支え、一生を添い遂げたいと初めて思えた方です」と説明。「そのためには夫としても役者としても、まだまだ足りないことだらけな自分です」「これからより日々の生活と仕事に励み、もっともっと成長して参りますので、どうかこれからもよろしくお願い致します」とファンや関係者に呼びかけた。
「2人の結婚に、かぬか光明、大地葉、石上静香、置鮎龍太郎、Lynnをはじめとする声優仲間や業界関係者から祝福の声が相次ぎました。ファンの中には少なからずショックを受けた人もいるでしょうが、ネット上は『種崎さん結婚したんだ! めでたい』『ご結婚おめでとうございます』『末永くお幸せに』などと温かいコメントがほとんどでしたね」(芸能ライター)
なお、現在33歳の種崎は、7日よりSeason 2がスタートしたテレビアニメ『SPY×FAMILY』(テレビ東京系)のアーニャ・フォージャー役をはじめ、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(20年10月〜22年10月、同)のダイ役、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』(21年12月~23年4月、各クールNetflixで先行配信のち、TOKYO MXにて放送)のエンポリオ・アルニーニョ役など、数々の人気アニメ作品で主要キャストを演じてきた。
一方で、宮崎は2歳年下の31歳。種崎と同じ東京俳優生活協同組合に所属しており、18年7月期に『夢王国と眠れる100人の王子様』(TOKYO MXほか)のキエル役で、初めてテレビアニメのレギュラー出演を果たした。そのほか、同時期放送の『Free!-Dive to the Future-』(同)や20年放送の『ハイキュー!! TO THE TOP』(TBS系)などビッグタイトルにも出演しているが、メインキャラクターを演じた経験はまだまだ少ない。
『SPY×FAMILY』アーニャ役・種崎敦美、演技力が“別格”!
そんな2人がゴールインしただけに、業界関係者からは「いわゆる“格差婚”と指摘する人は多い」という声が聞こえてきた。
「さまざまなアニメに出演してきた種崎の演技力は、業界内でも非常に評価が高い。彼女たちの年代で活躍している女性声優は、いわゆる『アプリゲーム声優』量産世代。ゲーム収録はアニメの現場とは異なり、一人で大量のセリフを録音するのですが、ほかの声優たちとの絡みがないため、現場で学ぶ機会が少ないことから、演技力の乏しい人が少なくない。しかし、彼女は別格です」(声優業界関係者)
ちなみに種崎は今期、前述した『SPY×FAMILY』のほか、9月から放送中の『葬送のフリーレン』(日本テレビ系)で主演しているほか、複数のレギュラーを抱える売れっ子ぶりだ。
「15年にTOKYO MXほかでアニメ化も果たした『アイドルマスター シンデレラガールズ』に、五十嵐響子役で参加することになった際は、関連の仕事でスケジュールが埋まり、それ以外の作品になかなか出演できなくなる、いわゆる“アイマス声優”になってしまう可能性もありました。しかし、現在これだけ多くの作品に出演しているのは、十分な実力があるからこそでしょう。女性声優にしては珍しい、息の長い声優になると思います」(同)
種崎敦美の夫・宮崎遊、「声優として活動し続けることは難しい」?
一方で、夫・宮崎については、「業界内でも初めて名前を聞いたという人がほとんど」(同)だとか。
「来年1月期の『ゆびさきと恋々』でメインキャラの波岐逸臣役を務める宮崎ですが、出演歴を見たところ、これまで演じてきたのはほとんどがモブ役です。男性声優は『遅咲き』タイプも少なくありませんが、年齢を考えると、有名タイトルの主要キャストに抜てきされて人気を得るなど、相当の“ラッキー案件”に出会わないと、今後も声優として活動し続けることは難しいでしょう」(同)
20代のうちにそうした人気アニメの主要キャストに抜てきされなかったのは、「さまざまな要因があるとは思いますが、根底にあるのは単純に芝居がいまいちだからなのか……。才能にあふれ、将来も有望で安泰な種崎と夫婦になることで、彼の“覚醒”に期待したいです」(同)。
結婚し、新たなスタートをきった種崎と宮崎。夫婦二人三脚で互いに支え合いながら、ますます仕事にまい進していってほしいところだ。