100均のダイソーやセリアなどで定番人気のアイテム、ワイヤーネット。収納アイテムとして壁に掛けて使うのは定番方法として知られていますが、ほかにも便利な使い方があるんです!
例えば、テレビ周りに設置すれば配線コードの整理に。クローゼットで使えば、ネクタイやスカーフがスッキリ収納できます。また、ワイヤーの特性を生かして折り曲げると、簡易な収納ラックが完成。
ほかにも、さまざまな使い方ができるワイヤーネットについて整理収納アドバイザーの伊藤まきさんが解説した記事をあらためて紹介します。
※商品名や価格などは2022年3月21日時点の情報です。掲載商品については予告なく廃盤、仕様変更等が発生する場合がございます。予めご了承ください。
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整理収納アドバイザーの伊藤まきが、片付けに訪問した現場で「よくやる作業」「よく伝えるおすすめ収納法」を【プロの技】シリーズとして紹介していきます!
ダイソーとセリア「ワイヤーネット」
6回目は「ワイヤーネット 実例編」です。片付け訪問で、実際に使用した例を中心に、20パターンの実例案を紹介します。前回のダイソーとセリアのサイズ一覧を確認することで、片付けのヒントになればうれしいです。
ワイヤーネット[使用例1]お風呂の「水切りネット」に
ワイヤーネットをバスタブに渡せば、お風呂でおもちゃを乾かすバスタブトレーになります。ほかにも、ベランダでぬいぐるみを干したりと、マルチに使える「水切りネット」に。
300円前後で販売されている人気のゴム付き「たためる水切り」より、ぬめりやカビの心配が少ないと感じます。
ワイヤーネット[使用例2]ハンギングワイヤーバスケットの代わりに
プラスチックの食器を自然乾燥させるなら、「ハンギングワイヤーバスケット」が便利。筆者も拭きたくないので、この方法でラクをしています。でも、吊り戸棚がないキッチンだとバスケットを引っ掛けるところがありません。
そんなときは、熱圧着式フックと曲げた「ワイヤーネット」でハンギングワイヤーバスケットが作れます。ただし、落下すると割れる素材、シンクが傷付くモノは乗せないよう注意。
ワイヤーネット[使用例3]軽めの小物を置く、簡単「コの字ラック」に
カラーボックスのような高さのある棚に、ちょっと置くだけ。左右対称に曲げた「ワイヤーネット」で「コの字ラック」が作れます。置き台の面がフラットではありませんが、軽めの小物を置く程度なら大丈夫。キッチンの戸棚なら、上にラップや下に水切りカゴなど軽いモノを上下に分けて収納できます。
[ポイント]左右対称の「マス数」に曲げるだけ
作り方は簡単! 写真上の場合「ワイヤーネット(8×16マス)」を、左右対称に内側に曲げただけ。セリアとダイソーの「ワイヤーネット・全サイズ表」を見れば、いろいろなサイズで作ることができます。
ワイヤーネット[使用例4]狭い洗面所に! スリムな「タオルラック」に
セリアの「ワイヤーネット(8×16マス)マットブラック」を、手前6マス、背面7マスに曲げただけで「タオルラック」になりました。マガジンラック、ボトルスタンドもこのカタチが◎です。
トイレに、ドア枠、窓枠があれば100均の「鴨居フック」2つと「ワイヤーネット」で写真上の「トイレットペーパーラック」が作れます。落下しないか約1カ月に渡ってテストしましたが、頑丈でした!
突っ張り棒2本で、棚を作るより落下するリスクが低いと思います。
[使用例6]自由な場所に設置できる「ウォールラック」に!
耐荷重の強いマグネットフック、壁用ピンフック、ドア用フック、鴨居フック、S字フックなどを使えば自由な場所に設置できる「ウォールラック」ができます。ただし、落下してもOKのモノで重さを測ってから利用すること。出し入れにかかる負担も考えて、少なめにするなど注意が必要です。
ワイヤーネット[使用例7]シンク下は、突っ張り棒2本で「簡易ラック」に
「ワイヤーネット」の使い方として、よく知られる方法です。筆者の判断では、軽いモノを載せる場合だけ。幅広い空間、重たいモノを収納したい場合は、突っ張り棚(相場は700円~)やシンク下ラック(相場は980円~)が正解です。
ワイヤーネット[使用例8]コンロ周りの調味料&ツールラックに
「調味料ラック」です。コンロの右側や手前に調味料とツールがあると、作業動作がスムーズで便利です。はじめはスッキリですが、油でベトベトになり掃除が大変になる覚悟も必要なので、正直、おすすめはしていません。
ワイヤーネット[使用例9]ガスコンロ奥の「隙間ラック」で、油ガード
写真例は「排気口カバー」ですが、置き型のガスコンロ奥に置いて「隙間ラック」として使うのがおすすめです。隙間に飛び散る汚れを防ぐ「コンロ奥隙間ラック」といった商品も販売されているものの、市販品だと予算(2,000円~)がかかります。どうせ、油だらけになるので簡単で良いやという方におすすめ。アルミホイルの取り替えができるので◎です。
ワイヤーネット[使用例10]お風呂の収納力アップに
お風呂に収納ラックがない場合、凹凸(タオルバー、カーテンレール、窓枠)さえあれば、写真上のような「ワイヤーラック」が作れます。お風呂小物のサイズに合わせて、ワイヤーバスケットをカスタマイズできるので、機能性も抜群です。ただし、出し入れがしにくい欠点があります。
ゴチャつきがちな「配線コード整理」に使います。ただし、消費電力の強い配線(キッチン家電)のコードを曲げるのは危険なのでテレビやPC周り限定の使用例です。
ワイヤーネット[使用例12]「扉裏」が全て収納スペースに!
大きめのドアやクローゼットの扉、下駄箱や洗面所も「扉の裏」が全て収納に変わります。扉の厚さに対応した、L字フック(コの字)が100均で揃います。ドア裏に両面テープ付きフックを貼るより、ずっと頑丈です。
ワイヤーネット[使用例13]子どもがわかりやすい「ディスプレイ収納」に
100均のピンフック、スカートハンガー、ワイヤーネットの3つでディスプレイ収納が作れます。特に、子どもには「見える収納」はとっても便利。集めたキーホルダー、ヘアゴム、文房具などの収納におすすめです。
ワイヤーネット[使用例14]「アクセサリー収納」に
毎日、たくさんの数から選びたい方は「見える収納」が便利。ワイヤーネットを出して使うのは、埃が溜まりやすいのでおすすめしていませんが「使用頻度が高いモノ」だけは例外です。アクセサリーを吊るす時は、出し入れが安定する「ネット専用フック」を用意すると◎です。
ワイヤーネット[使用例15]クローゼット内の「ネクタイ収納」に
100均のスカートハンガーに「ワイヤーネット」を挟んだだけで、ネクタイやスカーフの収納ができます。衣類系の収納に使う場合は、曲げない、結束バンドを使わないようにしてください。レール式にしたい方は、こちら!
大切な手紙、イラスト、ハガキを飾る「レターラック」です。100均の「カーテンクリップ」に挟んだり、造花を飾ったり季節ごとにアレンジをした飾りつけを楽しめます。
ワイヤーネット[使用例17]子どもやペットと暮らす家の「安全ガード」に
猫ちゃんのゴミ箱漁りを防止する、「ペットガード」です。ペットや赤ちゃんに触れて欲しくないエリアに「ワイヤーネット」を使う場合は、鋭利な結束バンドの切り口、小さなフックやリングなどの扱いに十分、気をつけましょう。
ワイヤーネット[使用例18]低予算ですぐできる、「棚板」の代わりに
収納ケースを土台に、空間を上下に使える例です。強度が心配なら2枚重ねると頑丈です。ほか、サイズが合えば下駄箱の棚の代わりにもOK。洗濯機の「防水パン」カバーに、プラダンと重ねて強度アップにしたり「棚板の代わり」として使っています。
ワイヤーネット[使用例19] 550円で 「キャスター付き荷台」に
「キャスター付き荷台」が、どこよりも安い550円で用意できます。写真上のような、大きな水ボトルを載せても可動できるので、激安ですよね。作り方は、コチラへ。
ワイヤーネット[使用例20]結束バンドを使えば、オリジナルラックに!
「ワイヤーネット」を結束バンドで連結したバスケットです。前回の記事で紹介した「ゴミ箱の型」から、1面を外すと箱型になります。大きめの箱型収納を、オリジナルサイズで作りたいという場合におすすめです。詳しい作り方は、コチラへ。
とにかく安い、加工しやすい、サイズが豊富と万能過ぎる「ワイヤーネット」ですが「おすすめしない使い方」も散見されます。3つの「悪い例」としてまとめたので、それを踏まえて使うよう注意して欲しいと思います。
[1]結束バンドの切り口が危険
結束バンドを使うと、「切り口」が鋭利になります。ペット、ベビー、衣類などへの使用は、基本NGです。使う場合は、ビニールテープで覆います。
[2]曲げ加工と水気の多い場所での使用
曲げた「ワイヤーネット」は、塗料が剥がれるため「水気が多い場所」で使用すると錆び付きます。ステンレス素材、マット塗装は使用NGです。
[3]油汚れ、埃汚れが付きやすい場所での使用
基本的に「内側で使う」のが絶対ルール。例えば、コンロ前に使って長く放置しておくと、マス目に溜まる埃と油汚れが大変です。しかも、モノが増える仕組みにもなるので「外側に置く使い方」は、あまりおすすめしません。
※2022年3月21日の記事を再編集しています。