嵐・二宮和也主演の映画『アナログ』が10月6日に公開され、興行通信社による全国週末興行成績をもとにした「映画観客動員ランキング」(10月6〜8日)で第2位に初登場。4週連続1位となり、現在大ヒット中の『ミステリと言う勿れ』に次ぐ記録で、オープニング3日間の動員は17.6万人、興収は2.5億円。祝日を含む4日間の動員は24.5万人、興収3.4億円だった。
『アナログ』は、ビートたけしが初めて書きあげた同名恋愛小説(新潮社)の実写化作品で、インテリアデザイナーの水島悟(二宮)と、小さな商社に勤める美春みゆき(波瑠)が、連絡先を交換しないまま愛を育んでいくというラブストーリーだ。
二宮といえばこれまで数多くの映画に出演してきたが、本格的な恋愛映画の主演は今作が初。ファンの間では以前から二宮が主人公のラブストーリーものを熱望する声が聞かれており、このたび待望の恋愛映画主演となった。
ネット上の鑑賞者からは「二宮の圧倒的な演技力で最後まで引き込まれた」「息をするように演技するんだね、魅了された」「違和感なく自然体」「ニノの優しい表情がすごく良い」「ベストなキャスティング」と好意的な声が多く、概ね好評のようだ。
二宮の近年の主演作では、『浅田家!』(2020年10月公開)が初日から3日間の累計で動員20万人、興収2.8億円という滑り出しで、『アナログ』の初動はこれと同水準。300館以上の大規模上映の場合、10億円がヒットの目安になる中、『浅田家!』の最終興行収入は12.1億円であり、『アナログ』も後に続けるか注目が集まる。
二宮和也主演『TANG タング』は「大コケ」と話題に
二宮といえば、昨年8月公開の『TANG タング』が大コケしたと業界内外で話題に。映画ランキングでは初登場6位、初日から4日間の累計動員19.5万人、興収2.6億円で、最終興行収入は7.8億円に留まった。二宮の集客力に陰りが見えたのかと思いきや、次の主演作『ラーゲリより愛を込めて』(22年12月公開)は初登場3位、初日から3日間の累計では動員27.3万人、興収3.7億円、最終興行収入も26.2億円と、大ヒットを記録した。
このところ、創業者・ジャニー喜多川氏(19年に死去)の性加害問題に揺れるジャニーズ事務所。所属タレントへの影響も危惧されているが、数多くの映画に主演し、『GANTZ』シリーズ(11年1月、4月公開)や『プラチナデータ』(13年3月公開)『大奥』(10年10月)などをヒットに導いた二宮は、今後も業界で重宝されるはずだ。
嵐・二宮和也主演映画興行収入ランキングベスト10
第1位:『GANTZ』(11年1月29日)34.5億円
※松山ケンイチとのダブル主演
第2位:『GANTZ PERFECT ANSWER』(11年4月23日公開)28.2億円
※松山ケンイチとのダブル主演
第3位:『プラチナデータ』(13年3月16日公開)26.4億円
第4位:『ラーゲリより愛を込めて』(22年12月9日公開) 26.2億円
第5位:『大奥』(10年10月1日公開)23.2億円
第6位:『母と暮せば』(15年12月12日公開)19.8億円
※吉永小百合とのダブル主演
第7位:『浅田家!』(20年10月2日公開)12.1億円
第8位:『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』(17年11月3日公開)11.4億円
第9位:『TANG タング』(22年8月11日公開) 7.8億円
第10位:『青の炎』(03年3月15日公開)6.4億円
※嵐としての主演は除く
※一般社団法人日本映画製作者連盟資料、「キネマ旬報」(キネマ旬報社)より