放送作家・鈴木おさむ氏が、来年3月いっぱいで放送作家業と脚本業を辞めると発表。これを受け、5人組YouTuberグループ・コムドットの一部ファンから「冠番組は終わらないで……」と不安げな声が上がっている。
コムドットといえば、6月下旬にYouTuberコンビ・平成フラミンゴとの間でイベント出演をめぐるトラブルが発生。その際、リーダーを務めるやまとの発言が炎上し、6月23日時点で416万人いたチャンネル登録者数は、9月26日までに386万人に減ってしまった。
「約3カ月で登録者数が“30万人減”となったコムドットですが、9月末頃から減少ペースが加速し、この約半月で384万人(10月12日時点)に。6月の炎上騒動は忘れられつつあるものの、今度は9月28日付のニュースサイト『東スポWEB』がコムドットのマンションでの“騒音問題”を報道。この影響で登録者数が減った可能性があります」(芸能記者)
同サイトは、やまとが居住用として借りているマンションの一室をYouTubeの撮影場所に“転用”するという違反行為をしていたことや、マンションの管理組合から騒音の改善を求められていたにもかかわらず、深夜の撮影やどんちゃん騒ぎを続行したと報じた。
コムドット・やまとが弱気? 「ポジ記事を」と懇願
「この報道に関して、メンバーはいまだスルーを続けています。ただ、今月1日に開催したファン向けイベントで、やまとは集まった報道陣に対して『僕たちはどっからどう見てもいい奴ら。それを生で感じていただいて、温かい記事を世の中に拡散していただければと存じます。ポジ記事を。ネガ記事ではなく』とメンバーの“良い面”を記事にしてほしいと懇願。ビッグマウスをウリにしているやまとにしては、弱気な発言に見えました」(同)
“コムレンジャー”と呼ばれる熱心なファンたちに支えられ、テレビや雑誌など多方面で活躍しているものの、登録者数だけ見るとかつての勢いを失っているコムドット。
そんな中、彼らをテレビタレントとして売り出そうと尽力してきた鈴木氏が10月12日、自身のインスタグラムで「来年2024年3月31日で32年やってきた放送作家業を辞めることにしました。脚本業も辞めます」と発表。
鈴木氏いわく、「辞める」と決めたのは「今年の春頃」だそうで、「ここ数年、作り手の前に人として、振り切って生きれていないなと言う思いがずっとあり。もう一つ。SMAPが解散してから、自分の中で120%の力が、入りにくくなってしまったというのもあります。常に入っていた120%の力が入らない時も出てきてしまった」と理由を説明している。
「コムドットが通用しなかったら辞める」宣言に疑問
来年3月までに、かかわっている番組をすべて手放すことになりそうな鈴木氏だが、現在手掛ける番組には、4月にレギュラー放送が開始したコムドットの冠バラエティ番組『コムドットって何?』(フジテレビ系)も含まれる。
また、鈴木氏は5月7日放送のトークバラエティ番組『ボクらの時代』(同)でやまとと共演し、「コムドットを使うのは、テレビにとってすごい実験。これで通用しなかったら辞めますよ」と宣言。自身の放送作家人生をかけてまでも、コムドットをテレビでブレークさせたい様子だった。
「今回の鈴木氏の発表を受けて、ネット上では『コムドットがテレビで通用しなかったから辞めるのか?』とコムドットと関連づける声も見られます。ただ、鈴木氏いわく、作家業から退くことを決定したのは今春。『ボクらの時代』の収録時にはすでに辞めると決めていた可能性もあり、もしそうであれば、なぜ『コムドットが通用しなかったら辞める』と言ったのか疑問が残ります」(同)
そんなコムドットの才能を買っている鈴木氏の猛プッシュもあり、昨年頃から本格的なテレビ進出を果たしたコムドット。今春、「フジテレビ系ゴールデンウィークアンバサダー」の大役を与えられた彼らは、『めざましテレビ』や『ぽかぽか』など同局の生番組を電波ジャックしたほか、7月には同局の音楽特番『2023 FNS歌謡祭 夏』に生出演し、湘南乃風とのコラボステージを披露した。
「コムドットは芸能事務所などに所属しておらず、不祥事を起こした場合の対応や責任は基本的にメンバー自身が取る格好。そんな彼らを番組に起用するのはリスキーという判断なのか、フジ以外の局で彼らを見かけることはほとんどありません。加えて、春頃と比べると、フジもここ最近は彼らをそこまでプッシュしていないようにも見える。そういった現状から、鈴木氏のテレビ業界撤退とともに『コムドットって何?』も『終了するのではないか』と心配するファンもいるようです」(同)
長年にわたりSMAPの番組を手がけていたことから、「コムドットを“第2のSMAP”に育てたいと考えていたのでは」ともささやかれる鈴木氏。もし、コムドットが今、テレビで大ブレークしていたら、放送作家を続けるという選択もあり得たのだろうか。