「関東屈指のパワースポット」「縁結びの神様」「関東一のご利益」――すごいキャッチコピーが並んだこれらすべてが、箱根の九頭竜神社につけられた呼び名。婚活スポットとして認知度が高く、参拝者からは後日うれしい声も聞かれているんだそう。
箱根は都内からもアクセスがよく、レジャーシーズンのお出かけにうってつけですよね。これからの時期は紅葉で色づいた芦ノ湖も楽しめそうです。
今回は、そんな箱根・九頭龍神社に都内から日帰りできるプランをご紹介。婚活ライターが実際に足を運んだアクセスルートや参拝方法など、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※情報は2016年8月時点のもの。最新情報は公式サイトでご確認ください。
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8月もあっという間に後半に突入。フェイスブックにどんどん流れる、夏のリア充アピールにうんざりしたところで、筆者は決意をしました。「そうだ! 縁結び旅行に行こう!」それも関東一ご利益があるとうわさの箱根・九頭龍神社へ行こうではないですか。
しかし、どうやら参拝できる日が毎月13日の月次祭だけといわれているようです。月1回しか参拝できないって、どんだけ特別な場所なのでしょうか? ということで今回は、婚活スポットリアル調査夏休み特別編「箱根で縁結び祈願レポート」をお送りします。
九頭龍神社、毎月13日しかお参りできない?
この九頭龍神社、もともとは商売繁盛の神社として有名だったそうで、占い師芸人の島田秀平さんや、売れていなかった頃の有吉弘行さんなどが参拝に訪れているとか。近年では縁結び需要も増加し、モデルの蛯原友里さんなども密かに参拝に訪れたとのうわさがあり、これは期待が持てそうです。
前回の記事で相席した25歳の男性も、九頭龍神社へ参拝し、彼女と就職先をゲットしたと熱弁をふるっていました。実は筆者の周りでも、参拝の翌年、運命の相手と出会い結婚が決まった女性や、参拝後に元彼と復縁した女性がおり、こちらの縁結びパワーは耳に入ってきていました。そろそろ結婚につながる恋愛がしたい女としては、もはや行くしかない場所なのです。
調べていくと、どうやら“月1回しか参拝できない”といううわさはうわさに過ぎず、それには理由があるようです。九頭龍神社の場所は芦ノ湖のほとりで、13日の月次祭開催時のみ、ふだん遊覧船が出ている「元箱根港」という案内所から、参拝船が出港するのです。
実際は、船に乗らなくても訪れることは可能ですが、車がないとたどり着くのはかなりキツい。それゆえに、月1回しか参拝できないといううわさが広まったようです。
月次祭(元箱根港)までのアクセス
(1)新宿発の午前5時台の急行電車に乗車
当日のルートを検索していくと、小田急線の小田原駅か箱根湯本駅から元箱根港への路線バスが出ているので、それに乗ればOKということがわかりました。だったら新宿から特急ロマンスカーで旅行気分を味わおう、と思ったら……甘かった!
月次祭の受付は、元箱根港で午前9時半締切りです。小田原駅や箱根湯本駅から元箱根港までのバス乗車時間は約1時間。余裕をもって遅くとも8時前には小田原駅に到着したいところで逆算すると、ロマンスカーの始発では間に合わないではないか! 仕方がないので、新宿発の5時台の急行電車で行くことにしました。
しかしここでも問題が。5時台の新宿発の電車に乗ろうとした場合、今度は地元から新宿までの電車がないことが判明(笑)。九頭龍神社への道、断念か……と一瞬頭をよぎりましたが、新宿は大都会、ということで、前日からスーパー銭湯「テルマー湯」でオールをし、5時台の電車に乗車することにしました。
しかし、この選択がのちに運命の出会い(?)を引き寄せることになるとは、この時は思ってもいませんでした。
(2)小田原駅の東口バスロータリーで路線バスに乗車
朝5時。テルマー湯を出発する筆者。少しだけこちらの銭湯をご紹介すると、施設は新宿の花園神社の脇にあり、筆者のような始発待ちや終電逃しで泊まり込む女性も多いのが特長。オープンしてまだ1年と新しいので、施設はかなりきれいですし、いつ行っても比較的空いているのが魅力です。すれ違うアラサー&アラフォー女性と軽く会釈するなど温泉気分を味わった後、一路新宿駅へと向かいます。
新宿から急行電車で1時間ほど、あっという間に小田原駅に到着。そこから東口のバスロータリーへ出て、3番か5番のバスに乗ります。バスは普通の路線バスを使うため、どれに乗ったらいいか少し迷うので注意が必要です。ここで、筆者は驚きました。
「あの人、見たことある!」
なんと朝方、テルマー湯で会釈したアラフォー女性が、小田原駅をウロウロしているではありませんか。「まさかあの人も縁結び祈願なの?」とドキドキしながら観察していると、目が合った! お互い「あっ」という顔をしてひとまず素通り。これで月次祭参加者だったら、運命の匂いがします。
(3)元箱根港で乗船
1時間ほどのバスの旅の後、元箱根港で祈願受付を済ませ、船へと乗り込みます。乗船料は往復で1,500円。祈願料は2,000円~とあって、意外とリーズナブルな神様のようです。 今回行った8月13日は土曜日だったので、さぞ混雑しているだろうと覚悟していたのですが、混み具合は意外と普通。参加者は仕事関連が4割、家族連れが3割、縁結び女性が3割といったところで、こちらも意外と客層がバラけており、“ザ・縁結び!”という空気がなかったのには驚きました。もちろん単身参加の女性もチラホラいました。
九頭龍神社の月次祭、来てよかった!
九頭龍神社の本宮で行われる月次祭は、午前10時から1時間ほど。祝詞を奏上したのちに参拝したり、近隣の弁財天社や白龍神社へ参拝したりしてから、3本出港する船(※2023年10月現在、船は11時20分、12時10分の2便す)で元箱根港へと戻ります。
月1回の特別イベントがどんなものか期待していましたが、大自然と厳かな空気の中行われる月次祭は、縁結びという目的を忘れてしまうくらい清々しく、1時間はちょっと眠かったものの、来てよかったと思えるものでした。
元箱根港へ戻り、箱根神社新宮へ
元箱根港へ戻ってからは、徒歩15分ほどの場所にある箱根神社新宮で神札と龍神水を引き換えに行きます。こちらを受け取ったら今回の参拝はすべて終了。新宮を観光したりしても午後1時にはすべての用事が完了するので、日帰り参拝も余裕でした。 と、ここで、またしても“あの女性”が……。 そうです、テルマー湯ですれ違ったアラフォー女性が、母親と思われる女性と、目の前を歩いているではありませんか。「声をかけようか、かけまいか」しこたま迷っていると、女性がたまたま後ろを振り返り、またしても視線が合います。 「あ、ども……」と声こそ発しませんでしたが、軽く会釈。すると女性も軽く会釈を返してくれます。言葉は交わさなかったものの、婚活女性同士の熱い友情をひとつ育んだところで、夏の縁結び旅行を結びとしたのでした。さあ、良縁カモーン!
九頭龍神社と箱根神社の御朱印
九頭龍神社、月次祭の良かったところ
・新宿から片道2時間半ほどで到着する芦ノ湖は気軽に行けてありがたい
・祈願料を含めても、1万円あれば楽しめるので旅行としてもおすすめ
・湖と森と山を一度に体感できるので、ストレス発散にもなる
九頭龍神社、月次祭の悪かったところ
・アクセスがいくら検索してもわかりにくいので不安があった(船の時間は季節によって異なるそう)
・月次祭は1時間立ちっぱなし。体力に自信がない人は貧血注意
・元箱根港でランチは激混みなうえ、8月はお盆と重なり、今年は土曜ということもあって、帰宅時間に渋滞に巻き込まれた。時期によっては混雑状況にも注意が必要
おおしまりえ
雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。10代より水商売やプロ雀士など人気商売に身を投じ、延べ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と、男女のコミュニケーションの違いを研究し、恋愛コラムを執筆中。ブログ
※2016年8月21日公開の記事を再編集しています