去る10月17日、ジャニーズ事務所が「SMILE-UP.」へと生まれ変わった。“ジャニーズ最後の日”に向け、SNS上にはファンから事務所に向けて感謝の声が続出。所属タレントもコンサートや公式モバイルサイト・Johnny's web（現在は「FAMILY CLUB web」）で率直な胸中をつづっている。
今年9月7日に開いた記者会見で、創業者・ジャニー喜多川氏（2019年に死去）による性加害を事実と認め、謝罪した旧ジャニーズ事務所。これがきっかけとなり、61年続いたジャニーズ事務所は解体を決断。社名を「SMILE-UP.」に変更し、同社は被害者への補償業務のみを行う会社になった。
これまでジャニーズを応援してきたファンたちは、終焉が迫るにつれて「#ジャニーズ事務所ありがとう」「#JohnnysForever」などのハッシュタグをつけながら、SNSでこれまでの思い出や謝意をポスト。そんな中で、NEWSメンバーがコンサートで発言した内容が物議を醸した。
「問題になっているのは、10月15日に広島県で開催されたコンサート『NEWS 20th Anniversary LIVE 2023 NEWS EXPO』の夜公演での増田貴久のコメントです。参加したファンのレポートによれば、増田は『ジャニーズ生まれ、ジャニーズ育ち』と自負し、『ジャニーズ魂は永久に不滅』などと、ファンに呼びかけていたとか。また、加藤シゲアキも“名前が変わっても本質は変わらない”といった意味のメッセージを発信していたそうです。ジャニーズ事務所がなくなる前、最後のコンサートとあって、つい感情が込み上げたのかもしれません」（ジャニーズに詳しい記者）
こうしたMCの内容がX（旧Twitter）上で広まると、ファンだけでなく性加害問題に関心を寄せているネットユーザーも反応。「所属タレントの『ジャニーズは不滅』って発言、ヤバくない？ 事務所がせっかく生まれ変わろうとしているのに……」「発言が幼稚すぎる」「被害者への配慮がない」「何が問題で社名が変わるのか、わかってないのかな」と、厳しい意見が相次いだ。
しかし、「ファンの前での発言だから、問題ないと思う」との声もあり、「NEWSが発した言葉を忘れない。ありがとう！」「まっすー、よくぞ言ってくれた！」「ジャニーズ生まれ、ジャニーズ育ちのまっすーが大好き。これからも応援し続ける」などと好意的に受け止める声もあり、ネット上では賛否両論が飛び交った。
Snow Man・佐久間大介は「ジャニーズ事務所は最強で最高」とブログで発信
また、公式モバイルサイトにて、ジャニーズへの惜別の思いやこれまでの感謝をつづったタレントは複数いる。
「例えば、Snow Man・向井康二は、社名変更前夜の16日夜にグループ連載『すの日常』を更新。文末に何やら意味深長な形式で、数字を羅列していたんです。ブログの文と照らし合わせてこの“暗号”を解いたネット上のファンの書き込みによれば、どうやら『いままでありがとう』というメッセージになっているとか。ジャニーズ事務所にとって区切りとなるタイミングで、向井は密かに事務所への感謝の言葉を忍ばせたのかもしれませんね」（同）
さらに同日、なにわ男子・西畑大吾は個人ブログ「にしはったー」内で、「事務所の名前は変わっても、なにわ男子は変わらない」（原文ママ、以下同）などと言及。今後もグループの体制に変化がないことを強調した。
そんな中、長文で社名変更について触れたのが、Snow Man・佐久間大介だ。同日アップの「すの日常」にて、「とうとうこの日が来たのか」と切り出し、自身の“ジャニーズ人生”を回顧。会社への感謝の気持ちを述べた上で、「ジャニーズという名前が誇りです。ジャニーズ事務所は最強で最高。ジャニーズを超えるエンターテイメントは他にない」と断言。引き続き、Snow Manメンバー9人で前進していくと、決意表明した。
「なお、旧ジャニーズサイドは所属タレントと個別に契約を結ぶためのエージェント会社を設立。2日の会見で井ノ原快彦は、新会社との契約の意思確認ができているタレントは、それぞれがファンクラブを通じて発表すると話していましたから、今後タレントの口から正式に説明があるものとみられます」（同）
今月17日には、ファンクラブ会員を対象に新社名の募集がスタートし、18日夜には改名の意向を示していたジャニーズWESTが新グループ名「WEST.」を発表するなど、再出発を切っている旧ジャニーズ事務所。
今後、タレントたちが「ジャニーズ」というワードを口にする機会も減っていくものとみられるが、果たして、新会社は一体どんな名称になるのだろうか？