西村真二ときょんからなるお笑いコンビ・コットンの躍進が目覚ましい。今年4月から『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)の月曜レギュラーを務めているほか、各バラエティ番組にコンスタントに出演している。
「最近は『秘密のケンミンSHOW極』(日本テレビ系)や『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)などに呼ばれては、しっかりインパクトを残しています。ちなみに、10月15日からスタートした日曜劇場『下剋上球児』(TBS系)に、コンビニの店員役として、きょんが出演中です」(芸能ライター)
コットンはもともと、「ラフレクラン」というコンビ名で活動していたものの、2021年4月に改名。その後、『キングオブコント2022』(TBS系)での準優勝がブレークのきっかけとなった。
「それまでは、名前は知っていても、どんなコンビかつかみきれていないテレビ業界人が多かった。きょんはもともと、阿部サダヲや竹中直人といった俳優を目標に、芸能プロダクション・ワタナベエンターテインメントの養成所の俳優コースを受験したこともあったほど。演技力の高さは三谷幸喜からも絶賛されており、変幻自在のキャラが魅力的です」(テレビ業界関係者)
コットンは2人とも“しゃべれる”のが強み
また、コットンはネタや演技だけでなく、2人とも“しゃべれる”という点がテレビ番組で重宝され始めた理由だという。
「きょんは一見“おバカ”芸人っぽくありますが、錦鯉の長谷川まさのり、モグライダーともしげといった面々とは一線を画し、きちんと自分の言葉でしゃべれる。一方、西村は広島ホームテレビで3年間アナウンサーとして働いていた経験があり、トークが的確で場を回すことにも慣れている。『ワイドナショー』(フジテレビ系)にコメンテーターとして呼ばれることもありますが、自分の視座を持っており、これからはワイドショー方面のオファーも増えるはずです」(同)
ただ、今後に不安がないわけではないようだ。
「今のコットンは大ブレーク前夜といったところ。ギャグフレーズや鉄板トーク、結婚して夫婦でセット売りするなど、番組制作サイドが使いたがる“切り札”が生まれないと、起用が倍増するということにはならないかもしれません」(同)
コンビの色がさらに鮮明になれば、深夜帯などキー局での冠番組も見えてくるだろう。コットンはテレビマンが食いつきそうな二の矢、三の矢を放つことができるのだろうか。