10月25日、向井理が主演を務める連続ドラマ『パリピ孔明』(フジテレビ系)第5話が放送され、世帯平均視聴率3.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。同日放送の水谷豊主演『相棒 season22』(テレビ朝日系)第2話が12.8%、小池栄子主演『コタツがない家』(日本テレビ系)第2話が6.1%だった中、不調ぶりが際立つ『パリピ孔明』だが、「テレビ視聴率は3%でも、動画配信サービス・TVerの“お気に入り数”は健闘している」(芸能ライター)ようだ。
『パリピ孔明』は、現在「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載中の同題作品(原作・四葉夕卜氏、漫画・小川亮氏)を実写化。三国時代の天才軍師・諸葛孔明(向井)が、転生先の現代日本・渋谷で出会った“駆け出しのシンガーソングライター”月見英子(上白石萌歌)を成功に導くという青春コメディーだ。
「初回6.1%で発進後、5%台、4%台と数字を落とし、とうとう3%台になってしまった『パリピ孔明』。放送中のフジテレビ系『水10』枠はもともと視聴率不振が続いていますが、3%台を出したのは今年1月期の『スタンドUPスタート』(竜星涼主演)以来です」(同)
『パリピ孔明』第5話のあらすじは?
そんな第5話は、英子と超大型フェス・サマーソニアの出場権をかけて競う仮面アイドルユニット・AZALEに関するストーリーを展開。孔明がAZALEAの所属事務所・KEY TIMEに潜入するも、すぐにプロデューサー・唐澤(和田聰宏)に見つかってしまい、スパイであると見破られる……といった内容だった。
「テレビ視聴率は低迷しているものの、SNS上で同ドラマの評判は上々。向井や上白石のほか、天才ラッパー・KABE太人役の宮世琉弥、ラウンジオーナー・小林役の森山未來、人気シンガー・ミア西表役の菅原小春、インディーズバンド『JET JACKET』のギターボーカル・RYO役の森崎ウィン、カリスマラッパー・赤兎馬カンフー役のELLY(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)ら、演技だけでなくさまざまなパフォーマンス能力を持つキャストが勢ぞろいしていることも、『出演者が豪華すぎる』『プロの仕事を見られて楽しい』などと喜ばれています」(同)
第5話には、人気YouTuberユニット・スカイピースもゲスト出演。こうしたキャストの顔ぶれもそうだが、番組公式TikTokやインスタグラムが頻繁に更新されている点からも、同ドラマはターゲットの視聴者層を「若者」に絞っているとみられる。
『パリピ孔明』Tverお気に入り数は72.1万人と絶好調
「若年層に狙いを定めているためか、意外にもTVerでは絶好調で、お気に入り数は10月26日時点で72.1万人。他局の水曜ドラマと比較しても、『相棒 season22』が53.7万人、『コタツがない家』が48.1万人で、『パリピ孔明』が圧勝しています。コメディドラマということで、『力を抜いて、笑って見てられるのがいい』『明るい雰囲気で、見てるほうの気分もアガる』といった好意的な書き込みも多数みられます」(同)
ちなみに、フジテレビは、看板の月9枠で『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(嵐・二宮和也、中谷美紀、大沢たかおのトリプル主演)を放送中だが、こちらも視聴率が5%台まで下がってきており、TVerのお気に入り数は73.2万人。『パリピ孔明』がネットで盛り上がっていることを踏まえると、TVerでは“月9超え”も夢ではないかもしれない。