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『薬屋のひとりごと』ほか9作がアニメ! 動画配信サービスコンテンツトップ10【2023年10月24~30日】

 テレビ業界では10月期の連続ドラマが出そろい、だんご状態で視聴率争いを繰り広げているが、近年はテレビよりもネットの動画配信サービスを利用し、好きな時に好きな作品を楽しむネットユーザーも少なくない。

 そこで今回は、2023年10月24~30日の「定額制動画配信サービス コンテンツ別週間ランキング」(GEM Standard調べ)で、どのような作品がトップ10入りしていたかを紹介する。

『呪術廻戦』『SPY×FAMILY』……ランキング上位は現在放送中の人気アニメ作品

 1位は、TBS系でアニメ第2期を放送中の『呪術廻戦』。漫画家・芥見下々氏が「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載している同題作品のアニメシリーズで、都立呪術高専の生徒・虎杖悠仁(榎木淳弥)や伏黒恵(内田雄馬)、釘崎野薔薇(瀬戸麻沙美)、彼らのクラスを受け持つ特級呪術師・五条悟(中村悠一)たちの活躍を描くダークファンタジー・バトル作品だ。20年10月~21年3月にアニメ第1期を放送し、第2期は今年7月からスタート。原作は近頃、ストーリーが進むごとにX上でも大きな話題になっており、アニメ版の盛り上がりも納得だ。

 2位は、10月7日からテレビ東京系でアニメ版Season2の放送が始まったばかりの『SPY×FAMILY』。こちらは漫画家・遠藤達哉氏が集英社のウェブサイト「少年ジャンプ+」で連載している同題作品のアニメシリーズで、Season1は22年4~6月と同10~12月の2クールに分けて放送された。スパイの“黄昏”ことロイド(江口拓也)、殺し屋の“いばら姫”ことヨル(早見沙織)、超能力者の少女“被検体007”ことアーニャ(種崎敦美)が“仮初の家族”となって日々のトラブルと奮闘するホームコメディ。今年12月22日に『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』の公開も控えており、Season1をおさらいしている人も多いのかもしれない。

 3位は、10月22日にスタートしたアニメ『薬屋のひとりごと』(日本テレビ系)。原作はライトノベル作家・日向夏氏の同題小説で、物語の舞台は架空の中華風帝国。後宮に勤める官女・猫猫(※読みは「マオマオ」/悠木碧)が薬学の専門知識を生かし、宮内で巻き起こる事件を解決していく痛快ミステリー。小説版のほかコミカライズ版も刊行され、23年9月時点で全シリーズ累計部数2400万部を突破した人気作とあって、アニメ版にも注目が集まっているようだ。

 4位は、1999年10月からフジテレビ系でアニメ放送され、いまだ根強い人気を誇る『ONE PIECE』。漫画家・尾田栄一郎氏による同題原作も「週刊少年ジャンプ」にて連載中で、話数は1000話を突破した。“海賊王”を目指すモンキー・D・ルフィ(田中真弓)らの冒険を描き、昨年は劇場版アニメ『ONE PIECE FILM RED』(22年8月公開)が大ヒット。今年8月にNetflixで配信を開始した実写ドラマ版も世界中で大きな話題を呼んだ。

 5位は、今年9月29日から日本テレビ系で始まったアニメ『葬送のフリーレン』。初回(第1~4話)は「金曜ロードショー」枠にて2時間スペシャルで放送し、以降は同局に新設された「FRIDAY ANIME NIGHT」枠でオンエア中。魔王を討伐した勇者パーティーの魔法使い・フリーレン(種崎敦美)を中心としたファンタジー作品で、同題原作が「週刊少年サンデー」(小学館)で連載されている(原作:山田鐘人氏、作画:アベツカサ氏)。

トップ10中唯一の“非・アニメ”作品は千鳥のバラエティ

 6位は、96年1月から日本テレビ系でアニメ放送されている『名探偵コナン』。こちらも、漫画家・青山剛昌氏による同題原作は「週刊少年サンデー」で連載中だ。“黒ずくめの組織”により小学生の見た目に変えられた高校生探偵・工藤新一(山口勝平)が江戸川コナン(高山みなみ)として数々の難事件を解決していく推理作品で、劇場版アニメシリーズも大人気。今年4月に公開した『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は興行収入138.3億円をあげ、国内で公開された歴代映画の興収ランキングで18位となり、シリーズ最高の成績を刻んでいる。

 7位の『Dr.STONE』は、今年10月12日にアニメ第3期『Dr.STONE NEW WORLD』の第2クールがTOKYO MXでスタート。「週刊少年ジャンプ」22年14号まで連載された『Dr.STONE』(原作:稲垣理一郎氏、作画:Boichi氏)は、科学を中心にさまざまな知識を持つ主人公・石神千空(小林裕介)らのサバイバルクラフトアドベンチャー作品。アニメ版は19年7~12月までに第1期、21年1~3月までに第2期、22年7月にテレビスペシャル『Dr.STONE 龍水』も放送された。

 8位の『るろうに剣心』は、7月6日から“2クール連続”で『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(フジテレビ系)を放送中。原作は漫画家・和月伸宏氏によって「週刊少年ジャンプ」で94~99年まで連載され、過去にもアニメ化している。幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた剣客・緋村剣心(23年版の声優は斉藤壮馬)が流浪人となって旅をしながら、生き方を模索していくというストーリー。アニメ版のほか、俳優・佐藤健主演の実写映画シリーズも大ヒットした。

 ここまでは漫画や小説を原作とした作品ばかりが並んだものの、9位には芸人たちがドラマと並行してトークバトルを繰り広げるバラエティ『トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ』(Netflix)がランクイン。千鳥・ノブがMCを務め、 22年3月にシーズン1を配信。今年10月からシーズン2が配信され、ドラマパートには城田優や本郷奏多、高嶋政宏ら人気俳優陣が登場。トークサバイバー挑戦者である芸人には、千鳥・大悟、麒麟・川島明、そしてアンジャッシュ・渡部建らが出演している。渡部が不倫騒動で自粛していた際の秘蔵エピソードを明かしている点でも、注目度が高いのだろう。

 10位は、『鬼滅の刃』。漫画家・吾峠呼世晴氏が「週刊少年ジャンプ」16年11月号から20年24号まで連載し、19年からアニメシリーズも展開。今年4~6月に『「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』(フジテレビ系)が放送された。主人公・竈門炭治郎(花江夏樹)のほかにも人気キャラクターが多く、煉獄杏寿郎(日野聡)の活躍を描いた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20年10月公開)は興収404.3億円を叩き出し、歴代映画の興収ランキングで第1位に輝いている。

 トップ10を見ると、10作品中9作がアニメ作品。特にテレビアニメ版がスタートしたばかりの作品を、定額制動画配信サービスで見る人が多いことがわかった。今後のランキングでは、実写ドラマや映画がランクインしてくることはあるのか、引き続き注目していきたい。

1位:『呪術廻戦』

2位:『SPY×FAMILY』

3位:『薬屋のひとりごと』

4位:『ONE PIECE』

5位:『葬送のフリーレン』

6位:『名探偵コナン』

7位:『Dr.STONE』

8位:『るろうに剣心』

9位:『トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ』

10位:『鬼滅の刃』

参考:GEM Standard「定額制動画配信サービス コンテンツ別週間ランキング」https://gem-standard.com/p/sc/w_ranking

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