11月3日、旧ジャニーズ事務所（現SMILE-UP.）に所属する関西ジュニアの6人組グループ・Aぇ! groupが、大阪公立大学・杉本キャンパスにて開催された学園祭『第73回銀杏祭』でシークレットライブを行った。同大学はメンバー・福本大晴の母校で、Aぇ! groupの出演情報は本番30分ほど前に正式発表されるというサプライズ方式で実施。突然の知らせによって、現地に駆けつけられなかったファンも多かっただけに、ネット上では賛否両論が飛び交った。
10月27日、「大阪公立大学杉本キャンパス大学祭実行委員会（まつり）」名義のX（旧Twitter）アカウントは「第73回銀杏祭開催まであと7日 なんと！シークレットゲストの出演が決定しました 気になる方はぜひお越しください 詳細は画像をチェック」（原文ママ、以下同）とポスト。
ともに公開された画像には「SECRET GUEST」「SPECIAL STAGE」との文字があり、11月3日午後5時30分～6時に「大阪公立大学杉本キャンパス 旧教養地区 8号館ステージ」でライブが行われると告知。なお、「SECRET」の文字は、Aぇ! groupのメンバーカラーの6色で彩られていた。
そして当日午後5時、同アカウントは「緊急告知」と題し、「みなさんお待ちかね、シークレットゲストの発表です！シークレットゲストは大人気アイドルグループ『Aぇ! group』の皆様です ガチでホンモノです」「スペシャルステージは17:30から！8号館ステージへ急げ」と、Aぇ! groupの参加を来場者に呼びかけたのだ。
「現地では当日、『17:30～8号館でスペシャルステージやるよー!!!!!!』という手書きのチラシが配られたそうで、そこには6本のビックリマークや、6人分の人物シルエットのイラストなどもあり、“6”をアピールしていました。また、シークレットライブのお知らせを告知する看板も学園内に立っていたようです。来場者がSNS上に投稿した画像を見ると、看板には6人分の手形と6人のシルエット、また『Break through』の文字が書かれたTシャツを着た人物が描かれており、Aぇ! groupには同じタイトルのオリジナル楽曲があることから、チラシや看板にヒントを散りばめて、出演の“匂わせ”をしていたのでしょう」（ジャニーズに詳しい記者）
そんな中、夕方にスタートしたシークレットライブで、Aぇ! groupはオリジナル曲「Firebird」「Aッ!!!!!!」を披露。なんと、ステージは「撮影OK」だったといい、Xにも現場の動画や写真がアップされている。ライブ出演について、福本は「グループを代表して、僕が大学に電話をして。急きょ、全部スケジュールも決まってる中、『どうにか出させてもらえないですか？』ということを言って、このステージを作ってもらえることになりました」と明かし、大学関係者や観客にお礼の言葉を述べる一幕もあった。
ジュニアファンからは〜〜〜
ところが、Aぇ! groupのサプライズ登場を知ったネット上のジュニアファンは不快感をあらわに。当日の看板やチラシを見た一部のXユーザーは、同日午後時点でAぇ! groupの登場を予想していたようだが、断定していたファンはそこまで多くなかったのだろう。大学祭実行委員会の情報解禁とサプライズ登場を受けて、「なんで無料でAぇ! groupメンバーに会えて、動画を撮影できるの？」「大晴の母校だからって、グループを巻き込まないでほしい。無料で会えるとか、安売りはやめて」「私が知ってる旧ジャニーズ事務所の人たちはこんな距離が近いアイドルじゃなかった」などの意見が上がることに。
現段階で、Aぇ! groupのコンサート開催は発表されていないだけあって、「現場（コンサートなどを表す用語）が全然なくてつらいのに、サプライズで学園祭出演は悲しい」「ファンより一般人のほうが大事なんだねって思っちゃった」と、憤る声もみられる。
Aぇ! group・佐野晶哉の「色んなことが無くなって何かしたくて」発言からみる、メンバーの“焦り”
一方で、メンバーの佐野晶哉は4日に公式モバイルサイト・FAMILY CLUB webのグループブログ「Aぇ!!!!!!」を更新。学園祭出演に関しては「色んなことが無くなって でも人前に立ちたくて 何かしたくて 何かしないと、と 6人で相談してチャレンジした場所です」と説明し、6人で行ったという看板作りの様子など、写真を多数掲載。
こうした裏側の模様は、ジュニア公式のYouTubeチャンネル「ジュニアCHANNEL」（Aぇ! groupの担当は火曜日）にて公開される予定だそう。文章の最後に、「#ライブはやくしたい」ともつづっており、ファンと会える機会が作れるよう、動き出そうとしている意思が見て取れる。
「創業者・ジャニー喜多川氏（2019年に死去）の性加害問題によって、10月17日より『SMILE-UP.』に社名を変更した旧ジャニーズ事務所は、タレントの出演CMが次々と契約見直しになるなど、活動にも影響が出ています。佐野のブログを読む限り、予定されていたスケジュールがなくなってしまい、“何かやらないと”という焦りやもどかしさから、学園祭出演を思いついたのかもしれません」（前出・ジャニーズに詳しい記者）
批判的な意見が相次ぐ中、Aぇ! groupのファンの中には「大晴くんの母校の学園祭に出られてよかった」「今の自分たちに何ができるかを考えて行動した大晴くん、素敵だと思った」「彼らはこういうことをしないと生き残れないような状況にいるってこと」「“今”できることを自分たちで考えてやるって本当にすごい」といった擁護意見も少なくない。
それでも、佐野のブログに対して「メンバーが何かしたい気持ちはわかるけど、こういう時だからこそ一般人じゃなくて、ファンの前に出てきてほしかった」と、悔しさをにじませる声も出ていた。
今後は、Aぇ! groupを応援するファンたちが正式に応募できるようなイベント、コンサートの開催が発表されることを願いたいものだ。