各局で絶賛放送中の2023年10月期・秋ドラマ。その演技力や存在感、役のハマり度合いなどが高く評価され、注目度が上昇した俳優も多いようだ。
そこで今回は、視聴者の声をもとに、今期の連ドラ出演で株を上げた俳優を5人ピックアップしたい。
2023年秋ドラマで株を上げた俳優5人
・向井理(『パリピ孔明』フジテレビ系)
・TOKIO 松岡昌宏(『家政夫のミタゾノ』テレビ朝日系)
・小池栄子(『コタツがない家』日本テレビ系)
・平手友梨奈(『うちの弁護士は手がかかる』フジテレビ系)
・神尾楓珠(『いちばんすきな花』フジテレビ系)
向井理、孔明へのなりきりぶりに大反響
まず1人目は、『パリピ孔明』で3年半以上ぶりに民放GP帯主演に返り咲いた向井理。同名漫画が原作で、向井は現代に転生した諸葛孔明を好演中だ。
もともと視聴率不振が目立つ「水10」枠での放送とあって、平均世帯視聴率は第5話(10月25日放送)と第7話(11月8日放送)で自己最低となる3.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。ただ、初回放送後には、ネット上で「本当に孔明に見える!」と向井のなりきりぶりが大反響を呼んだ。
また、「演技の幅が広い」と業界内での評価も高い様子。2014年の結婚以降、かつてのアイドル的人気は薄れたものの、『パリピ孔明』の出演を機に、今後ますますオファーが増えそうだ。
TOKIO・松岡昌宏、振り切った演技に注目
株を上げた俳優の2人目は、『家政夫のミタゾノ』第6シリーズで主演を務めるTOKIO・松岡昌宏。同作では女装した家政夫・三田園薫を演じている。
旧ジャニーズ事務所の“演技派俳優”としては、なかなか名前が挙がることが少ない印象の松岡だが、その実力はファンには有名。
今作に関しても、「『ミタゾノ』での振り切った演技がすごい!」「シリーズを追うごとに、どんどんなじんでいってる」と評判のようだ。
なお、今期、深夜枠からゴールデン・プライム帯へ昇格した同作だが、初回の平均世帯視聴率が9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録するなど好調。同シリーズの人気ぶりが証明されたことで、作品とともに松岡の株も上がりそうだ。
小池栄子、『コタツがない家』がターニングポイントに?
3人目は、ホームコメディー『コタツがない家』で民放GP帯連ドラ初主演を務める小池栄子。
同作では、廃業寸前の漫画家である夫(吉岡秀隆)、将来に迷走中の長男(HiHi Jets・作間龍斗)、ヘンクツな父(小林薫)というダメ男3人衆を養うしっかり者のビジネスウーマン・万里江を演じるが、アグレッシブな小池のパブリックイメージに「ぴったりはまった」と大評判だ。
もともと業界内にファンが多く、今年3月にはNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の北条政子役で「第31回橋田賞」を受賞した小池。『コタツがない家』は、彼女にとってターニングポイントとなりそうだ。
平手友梨奈、『六本木クラス』で物議醸した演技力が向上!
4人目は、ムロツヨシ主演『うちの弁護士は手がかかる』でヒロインを演じる元欅坂46(現・櫻坂46)・平手友梨奈。昨年12月に韓国の大手事務所「HYBE」の日本本社に移籍した彼女だが、「演技力が格段に上がった」と評判だ。
過去の平手といえば、21年12月放送の『風の向こうへ駆け抜けろ』(NHK)でドラマ単独初主演を務めた際には、名優ぞろいのキャストの中で演技が浮き気味で、残念ながらネット上では「雰囲気はいいけど、しゃべるとちょっと……」と微妙な反応が目立っていた。
加えて、昨年ヒロインを演じた『六本木クラス』(テレビ朝日系)に関しても、「上達したとは思うけど、ほかの俳優と比べると演技が不自然」と物議を醸していただけに、『うちの弁護士は手がかかる』でのナチュラルな演技はファンをも驚かせている模様。
神尾楓珠、一時は「消えた俳優」といわれていたが……
ラスト5人目は、『いちばんすきな花』で多部未華子、松下洸平、今田美桜と共にクアトロ主演を務める神尾楓珠。同作では、コンビニでアルバイトをしながら、イラストレーターの夢を追いかける青年を演じている。
神尾といえば、昨年12月の舞台出演後から今年にかけて、CM発表会や美術展のナビゲーターなどを立て続けに欠席・降板し、実質活動休止状態に。一時は「消えた俳優」といわれていたものの、7月期の月9『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)で俳優復帰を果たした。
しかし、主人公の幼なじみの“匠”を演じた『真夏のシンデレラ』では、一度フッた主人公にキスをしたり、大工といいながら働いている気配がなかったりと、ツッコミどころばかりが目立ち、俳優としての評価にはつながらなかった印象。
一方、『いちばんすきな花』は作品自体の評価が高いこともあってか、彼の演技が輝き、視聴者から好評を博しているようだ。