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家電のプロ解説「空気清浄機」の3タイプとは? ウイルス抑制「ジアイーノ」がおすすめ

 インフルエンザの大流行がニュースで伝えられる今日この頃。空気の入れ替えが大事だとわかっていても、この寒さではこまめな換気も億劫になってしまいますよね。そこで、空気清浄機の購入を考えている人も少なくないはず。しかし、一口に「空気清浄機」といっても、実は大きく3タイプに分かれていることをご存じですか?

 その3タイプは「加湿空気清浄機(ほこりや臭いを取る空気清浄機と加湿器を合体させた複合型)」「空気清浄機(加湿器が付いていないのが単機能型)」「空間除菌脱臭機(ウイルスやカビ菌など、空気中に漂う物質に作用して、それらの活動を“抑制する”機能があるもの)」。

 これらの「空気をキレイにしてくれる家電」は安くない金額のものばかり。しっかり勉強して、ベストなものを購入したいですよね。そこで家電コーディネーター・戸井田園子さんに、「空気をキレイにしてくれる家電」の解説とおすすめの機種を聞いてきました。

※2020年3月19日初出の記事に再編集を加えています。
※価格や機種の情報は20年3月時点のものです。
※最新情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。


 情報も種類もたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか混乱してしまう家電。いったい何を基準にどれを買えばいいの!? とにかく面倒くさがりな編集者・くさ子とドケチなライター・ケチ美が、家電コーディネーター・戸井田園子さんに、いま話題の製品や間違いのない製品を聞きました。

 第5回は、新型コロナウイルス騒動で売れ行きが好調という「空気をキレイにする家電」をご紹介します。

実は3タイプがあった! 「空気清浄機」の基礎知識

ライター・ケチ美(以下、ケチ美) 空気ってタダだし見えないし味もないし、そこにお金をかけるという発想がなかったので、このジャンルは今までノーチェックでした。

編集者・くさ子(以下、くさ子) 本当にケチなんですね……。私は花粉症でペットがいて、その上掃除嫌いなのですでに1台持っています!

戸井田園子さん(以下、戸井田) 近頃は新型コロナウイルスの問題もあって、注目度が高まっていますよ。じゃ、まず基礎的な情報からいきましょうか。一般的には「空気清浄機」と呼ばれている家電は大きく3タイプに分かれています。

(1)日本の大手メーカーがメインで出しているのが「加湿空気清浄機」。ほこりや臭いを取る空気清浄機と加湿器を合体させた複合型です。
(2)加湿器が付いていないのが単機能型の「空気清浄機」。ブルーエア(スウェーデン)やエレクトロラックス(スウェーデン)、バルミューダ(日本)など海外やベンチャーメーカーが手掛けていることが多いですね。
(3)ウイルスやカビ菌など、空気中に漂う物質に作用して、それらの活動を“抑制する”機能があるものは「空間除菌脱臭機」

 私はこれら3タイプを合わせて「空気をキレイにしてくれる家電」と呼んでいます。

くさ子 それぞれの違いをあまり意識せずに買っちゃいました。どんな特長があるんですか?

戸井田 お手入れがラクなのは(2)単機能型。構造がシンプルですし、空気を清浄することに軸足を置いているのでフィルターは使い捨てタイプが多く、何年たっても基本性能が落ちにくいといわれています。機種によりますが、フィルター交換は6カ月〜1年に1回程度、ひとつ3,000〜1万円とランニングコストがかかるところがネックですね。

くさ子 フィルター系のお手入れって本当に面倒なので、取り替えればOKならそれがイイです!

戸井田 一方、(1)加湿空気清浄機や(3)空間除菌脱臭機はランニングコストはかからないのですが、その代わりフィルター洗浄など定期的な手入れが必要。今もこのタイプのシェアが高いのですが、最近はPM2.5や黄砂、ウイルスの影響で「常に新しいフィルターを使いたい」という人が増えてきたのか、単機能型も伸びてきています。

ケチ美 なるほど〜。

戸井田 「空間除菌脱臭機」は、除菌に力を入れています。コロナ騒動で売り上げが約1.5倍に伸びていると聞きました。代表的な製品が、パナソニックの「ジアイーノ」。水道水と塩を電気分解することで「次亜塩素酸」を生成する点が大きな特長です。次亜塩素酸というのは、プールの除菌、カット野菜の洗浄、手術器具の洗浄などに使われているもので、ノロウィルスも次亜塩素酸水で手を洗ったり床を拭いたりするといいといわれています。その次亜塩素酸を空間に放出することで、浮遊しているウイルスのタンパク質や脂質などを破壊して活動を抑制。もちろんカビ菌や臭いにも作用します。

くさ子 ジアイーノは、ネット通販のサイトでは軒並み売り切れですね。「入荷次第の発送」となると、だいぶ先になりそう。

ケチ美 うちは子どもがいてインフルやらノロやら毎年大変なので、ウイルス対策はありがたい。でも高そうだから、空気清浄機の小型のものを導入してみようかな。

戸井田 ちょっと待った! 部屋の大きさに合っていない小型サイズはおすすめできません。各製品に「適用床面積」が表示されていますが、これは「30分で空気が入れ替わる部屋の大きさ」を示しています。すなわち、48畳用は30分で48畳の空気が入れ替わるということです。だから、適用床面積が大きければ大きいほど、早くきれいになります。それに、人がいる空間は2〜5分に一度ほこりが舞い上がるというデータがあり、12畳の部屋だからといって12畳用を買うと、そのほこりをひたすら吸うだけで、空気はなかなかきれいにならない。使用する部屋の倍以上、12畳なら24畳用以上をおすすめします。

くさ子 そうなんですか! ウチにある空気清浄機はかなり小さいかも。

戸井田 だったら、それは玄関に置くといいですよ。玄関からほこりや花粉が侵入してくるので、そこそこの大きさのものを玄関に1台置いて、上着は必ずそこで脱いで、髪や洋服をはたく。もう1台は長くいる部屋、たとえばリビングに1台置く。一家に最低2台あるといいですね。余裕があれば寝室や子ども部屋など1部屋1台。

ケチ美 そんな余裕ないですね〜。ちなみに、これって毎日24時間稼働させるものなんですか?

戸井田 寝る前や室内にいる時間だけを想定しているメーカーもありますが、メーカーは基本的は24時間365日使うことを推奨しています。人がいない間にもほこりを取ったほうが効率的です。最近の機種は、ほこりが少なくなったら自動的に低電力モードなどに切り替わるので、電気代はそんなに心配しなくてもいいと思います。

くさ子 寿命はどれくらいですか?

戸井田 稼働状況やお手入れ状況によりますが、複合型のフィルター交換不要タイプは10年程度。単機能型はフィルターを定期的に交換さえすれば、本体は10年以上稼働できるでしょう。最近はスマホのアプリで空気の汚れ具合を可視化できたり、天気予報とリンクして、花粉が多く飛びそうな日は前もってパワーアップしたりできる機種がたくさんあります。そういった使い勝手も購入前に見てみるといいですね。

菌やウイルスと戦うなら、次亜塩素酸かプラズマクラスター【パナソニック・シャープ】

戸井田 では、個別に見ていきましょう。イチオシは先ほどご紹介した次亜塩素酸による空間除菌脱臭機、パナソニック「ジアイーノ」。ただやはりお高めで、「〜9畳」の小さいタイプ(F-MV1100)で7万円台〜。「〜18畳」の一番大きいタイプ(F-MV4100)は10万円以上します。でもそれだけの価値はあります! もともと2013年に業務用として発売され、介護施設や病院などで使われて高い評価を得たため、17年に家庭用が発売された製品なんです。

くさ子 これほしいです!

戸井田 似たような効果があるのが、シャープ「プラズマクラスター除菌脱臭機 DY-S01」。プラズマクラスター(水素のプラスイオンと酸素のマイナスイオン)を発生させ、浮游する菌やウイルスに対し、表面の細胞膜のタンパク質を切断して分解・除去。臭いの成分も分解・除去するというもの。こちらは「〜15畳」で3万円台とコンパクトで手に入りやすい価格です。

ケチ美 ジアイーノはプラズマクラスターの倍の価格なんですね。高すぎて逆に気になります。

戸井田 加湿空気清浄機も最上位モデルは10万円に手が届くくらいになってしまいますが、シャープの「加湿空気清浄機 KI-LS40」は「〜18畳」とコンパクトで価格も3万円台と抑えめ。

 パナソニックの「ナノイー X」は、「〜25畳」(F-VXS55)でも5万円台からで手に入ります。ダイキンの加湿空気清浄機で人気なのは「ストリーマ空気洗浄機 MCK55W」。「〜25畳」で3万円台。加湿器が付いているのにスリムでスタイリッシュな形がウリとなっています。

 

ケチ美 いずれにしてもこのジャンル、全体的にお高め。1〜2万円くらいで買えると思っていました。

戸井田 メーカーさんとしては、30年前は水を買う人はいなかったけれど今は買うようになった。体に入る量は水より空気のほうが圧倒的に多い。それならきれいな空気のほうがいい。だからこそ、いいものを使ってほしい、ということ。激安の製品はまったく効果がないとは言いませんが、どうせ買うならPM2.5サイズ、花粉サイズは取れたほうがいいですよね。となると、最低でも3万円台にはなってしまいますね。

戸井田 単機能型では、バルミューダ「BALMUDA The Pure(バルミューダ ザ・ピュア)」は「〜36畳」で税抜5万2,000円。ブルーエアの「Blue Pure 411 Particle + Carbon(ブルー ピュア 411 パーティクル プラス カーボン)」は「〜13畳」で税抜1万8,000円。このあたりのスリムなタイプを玄関に置いてもいいですね。ちなみにうちの玄関にはバルミューダを置いています。お客さんが来る前に、風量の強い「ジェットクリーニング」モードを15分間くらいかけるとものすごくクリーンな空気になりますよ。

くさ子 いずれはジアイーノがほしいけど、今すぐ買うならデザインもかわいいブルーエアがいいな。フィルター使い捨て、お手入れがラクという点で、私には単機能型しか選択肢がありません!

戸井田 今年発売になったばかりのエレクトロラックス「Pure A9」はデザインが高級感があって美しい。リビングに置きたくなります。「〜約37畳」で税抜5万9,800円。ニトリ「エアリーS」は「木造8.5畳、鉄筋洋室14畳」で税抜9,250円という安さが魅力。捕集率はぐっと下がってしまいますが、初めての一人暮らしで、お試し程度ならこれくらいでもいいかもしれません。

ケチ子 私としては現実的なところでは加湿空気清浄機が気になります。一石二鳥、一挙両得、一台二役という言葉に弱いので。でもやっぱりジアイーノも気になる⋯⋯。

戸井田 手入れがラクがいいか、ランニングコストがかからないほうがいいか、ウイルスまで攻撃してほしいか⋯⋯自分の目的やライフスタイルに合ったものあったものを選んで、あとは部屋の大きさと予算で検討して選ぶといいですね!

戸井田園子(といだ・そのこ)
家電コーディネーター。All about家電ガイド。大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。現在は、雑誌・新聞・テレビなどで活躍中。夫と息子の3人暮らし。


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