• 日. 12月 22nd, 2024

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二宮和也『ONE DAY』が“更新”危機! 月9ドラマ歴代ワーストランキング

 フジテレビ系「月9」枠にて嵐・二宮和也、中谷美紀、大沢たかおがトリプル主演を務める連続ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』が、11月20日に第7話を迎え、世帯平均視聴率4.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前週第6話の4.6%よりはわずかに回復したものの、これで3週連続4%台をマークし、業界内でも「このままでは月9の歴代ワーストを更新しそう」(テレビ誌ライター)と心配されているようだ。

 同ドラマは、映画『翔んで埼玉』シリーズで人気の脚本家・徳永友一氏のオリジナル作品で、銃殺事件の容疑者となった記憶喪失の男・勝呂寺誠司(二宮)、この事件を追う地方局の報道キャスター・倉内桔梗(中谷)、“店の命”ともいえるデミグラスソースを失い途方に暮れる老舗レストランのシェフ・立葵時生(大沢)の3つの物語が同時進行し、次第に交錯していく構成。1日の出来事を1クールかけて盛大に描く、という触れ込みでも注目されていた。

「主演級の二宮、中谷、大沢を3人もそろえ、さらに中川大志、中村アン、松本若菜、江口洋介、佐藤浩市といった人気俳優を多数キャスティングした『ONE DAY』。ところが初回から世帯平均7.8%とつまずき、第2~4話で5%台を推移した後、第5話では4.8%に転落。第6話になると4.6%までダウンし、最新の第7話で再びなんとか4.8%に戻すも、数字的には悲惨な状況が続いています」(同)

フジ月9ワースト『真夏のシンデレラ』は全話平均5.6%

 月9といえば、『ONE DAY』の前クールに放送していた『真夏のシンデレラ』(森七菜と間宮祥太朗のダブル主演)も低視聴率を連発。こちらは、前年の同局「ヤングシナリオ大賞」を受賞した市東さやか氏のオリジナル脚本で、王道のラブストーリーを展開した。

「そんな『真夏のシンデレラ』は全話平均5.6%をマークし、同枠の歴代ドラマでワーストの成績となりました。しかし、『ONE DAY』は第7話までの平均が5.5%となっており、現時点で『真夏のシンデレラ』を下回っています。このまま挽回できなければ、『ONE DAY』が月9の歴代ワースト記録を更新することになってしまうわけです」(同)

 まだ最終回を迎えていない『ONE DAY』を除き、月9の歴代ワースト10を見てみると、『真夏のシンデレラ』に続くワースト2位は『海月姫』(18年1月期、芳根京子主演)で6.1%、3位は『突然ですが、明日結婚します』(17年1月期、西内まりや主演)で6.6%、4位は『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(17年10月期、篠原涼子主演)で6.7%と、ここまでが“全話平均6%台”となっている。

「『海月姫』は、漫画家・東村アキコ氏が『Kiss』(講談社)にて連載していた同題作品の実写版。14年に能年玲奈(現在は『のん』名義で活動)主演で映画化しており、ドラマ版では芳根が主人公・倉下月海に抜てきされました。なお、同ドラマの脚本も徳永氏が担当。現在放送中の『ONE DAY』が終盤どれだけ数字を盛り返せるかはまだわかりませんが、月9の歴代ワースト3に徳永氏の作品が2作入る可能性は高くなっています」(同)

『女神の教室』『真夏のシンデレラ』『ONE DAY』……フジ月9、2023年は4作品中3作がワースト10入り?

 全話平均7.0%でワースト5位となっているのは、今年1月期に放送された『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』(北川景子主演)。法科大学院(ロー・スクール)を舞台にした青春群像劇で、脚本家・大北はるか氏のオリジナル作品だったが、初回10.5%で発進するも、その後は1ケタ台を推移。

「今年の月9は、4月期に木村拓哉が主演した『風間公親-教場0-』も全話平均9.8%と期待外れでしたが、それよりも成績の悪かった『女神の教室』、『真夏のシンデレラ』が歴代ワースト10入りし、『ONE DAY』もここにランクインするものとみられる。今年の月9には惨敗ムードが漂っています」(同)

 ちなみに、『女神の教室』の前クール、22年10月期放送の『PICU 小児集中治療室』(吉沢亮主演)も全話平均8.5%で、ワースト9位。また、ランクインした作品中、最も古いのは16年4月期に福山雅治が主演した『ラヴソング』(全話平均8.4%で第7位)。つまり、ほとんど近年の作品がワースト10入りしているわけだ。

フジ月9の迷走は続く? 恋愛ドラマ、お仕事ドラマ、そして医療モノもワースト10入り

 そのほか、ワースト2位の『海月姫』、3位の『突然ですが、明日結婚します』、7位の米国ドラマのリメイクとなる『SUITS/スーツ2』(20年4月期、織田裕二主演)、10位の『貴族探偵』(17年4月期、嵐・相葉雅紀主演)以外は、原作なしのオリジナルドラマとなっている。

 東村氏の『海月姫』、漫画家・宮園いづみ氏が「プチコミック」(小学館)にて連載した『突然ですが、明日結婚します』、推理作家・麻耶雄嵩氏が「小説すばる」(集英社)で連載した『貴族探偵』シリーズには“原作ファン”もついていただろうに……悲壮感もあるが、最近の月9は「オリジナルドラマが爆死しがち」な傾向はあるだろう。

「さらにいうと、月9といえば昔は恋愛ドラマが主流でしたが、『真夏のシンデレラ』『突然ですが、明日結婚します』が大コケし、かといって『女神の教室』のようなお仕事ドラマ、比較的“数字を取りやすい”といわれる医療モノの『PICU 小児集中治療室』もワースト入り。カテゴリー分けしづらい『ONE DAY』もまた大爆死の危機に直面していますから、月9の“迷走”は続きそうです」(同)

 11月27日に第8話を迎える『ONE DAY』。終盤に差し掛かっているだけに、これまでの低迷を挽回してほしいものだが……。

歴代フジテレビ月9ドラマ、全話平均視聴率ワーストランキング

1位:『真夏のシンデレラ』(23年7月期、森七菜と間宮祥太朗のダブル主演/全話平均5.6%)

2位:『海月姫』(18年1月期、芳根京子主演/全話平均6.1%)

3位:『突然ですが、明日結婚します』(17年1月期、西内まりや主演/全話平均6.6%)

4位:『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(17年10月期、篠原涼子主演/全話平均6.7%)

5位:『女神の教室~リーガル青春白書~』(23年1月期、北川景子主演/全話平均7.0%)

6位:『カインとアベル』(16年10月期、Hey!Say!JUMP・山田涼介主演/全話平均8.2%)

7位:『SUITS/スーツ2』(20年4月、7~10月 ※新型コロナウイルス感染拡大の影響により一時放送休止、織田裕二主演/全話平均8.4%)

7位:『ラヴソング』(16年4月期、福山雅治主演/全話平均8.4%)

9位:『PICU 小児集中治療室』(22年10月期、吉沢亮主演/全話平均8.5%)

10位:『貴族探偵』(17年4月期、嵐・相葉雅紀主演/全話平均8.6%)

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