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亀梨主演『怪物の木こり』公開直前! 三池崇史監督映画、興行収入ランキングTOP10(2010年以降)

 12月1日にKAT-TUN・亀梨和也主演映画『怪物の木こり』が全国で公開される。小説家・倉井眉介氏の同題作品(宝島社)の実写化で、絵本に出てくる怪物の仮面を被った犯人による連続猟奇殺人事件が発生する中、次のターゲットとして弁護士・二宮彰(亀梨)が狙われるが、彼の本性はサイコパスで……というサイコスリラーものだ。共演には菜々緒、吉岡里帆、渋川清彦、染谷将太、中村獅童らが名を連ねる。

 同映画の監督を務めたのは、これまでに『妖怪大戦争』や『クローズ』シリーズなどでもメガホンをとった三池崇史氏。2005年8月6日に公開された『妖怪大戦争』(主演・神木隆之介)は最終興行収入20億円をあげ、07年10月27日公開の『クローズZERO』(主演・小栗旬)は25.0億円、09年4月11日公開の『クローズZERO II』(同)も30.2億円の大ヒットを達成。

 今回は、そんな三池監督の「2010年以降に公開された映画」の最終興収トップ10を紹介する(最終興収が不明の作品は除く)。

三池崇史監督映画(2010年以降)の最終興行収入トップ10

※最終興収が不明の作品は除く

1位:『悪の教典』(伊藤英明主演、12年11月10日公開)23.4億円

2位:『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(生田斗真主演、14年2月15日公開)21.9億円

3位:『藁の楯』(大沢たかお主演、13年4月26日公開)18.3億円

4位:『十三人の刺客』(役所広司主演、10年9月25日公開)16.0億円

5位:『土竜の唄 香港狂騒曲』(生田斗真主演、16年12月23日公開)14.3億円

6位:『ラプラスの魔女』(嵐・櫻井翔主演、18年5月4日公開)14.0億円

7位:『神さまの言うとおり』(福士蒼汰主演、14年11月15日公開)12.2億円

8位:『風に立つライオン』(大沢たかお主演、15年3月14日公開)11.7億円

9位:『無限の住人』(木村拓哉主演、17年4月29日公開)9.7億円

10位:『忍たま乱太郎』(加藤清史郎主演、11年7月23日公開)9.6億万円

伊東英明『悪の教典』、生田斗真『土竜の唄』がランクイン!

 1位は、12年11月10日に伊藤英明主演で公開された『悪の教典』。原作は小説家・貴志祐介氏の同題作品(文藝春秋)で、“表の顔”は生徒や保護者に好かれる人気者、“裏の顔”はサイコキラーの教師・蓮実聖司(伊藤)を主人公としたバイオレンス・ホラー映画。二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、山田孝之らも出演し、最終興収23.4億円を記録した。

 2位は、14年2月15日公開の『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(主演・生田斗真)。こちらは漫画家・高橋のぼる氏が「週刊ヤングサンデー」(小学館)と「ビッグコミックスピリッツ」(同)で連載してきた『土竜の唄』の実写化シリーズ第1作目で、脚本は宮藤官九郎氏。通称「モグラ」と呼ばれる潜入捜査官になるよう命じられた菊川玲二(生田)が、暴力団組織・数寄矢会の権力闘争や、日本最大の暴力団・蜂乃巣会との抗争に巻き込まれていくというストーリー。最終興収21.9億円をあげた。

 3位は、大沢たかお主演で13年4月26日に公開された『藁の楯』。漫画家としても活動し、03年以降は小説家業がメインとなっている木内一裕氏の同題小説(講談社)が原作のサスペンスアクション映画である。孫娘を殺害された政財界の大物・蜷川隆興(山崎努)が、行方不明の犯人を「殺してください」と呼びかけ、10億円の謝礼を出すと宣言。名指しされた犯人の清丸国秀(藤原竜也)は福岡県警に自首し、警視庁警備部SPの銘苅一基(大沢)、白岩篤子(松嶋菜々子)らが福岡から警視庁まで移送することになるが……という内容。最終興収は18.3億円だった。

 4位は、10年9月25日に公開された『十三人の刺客』(主演・役所広司)で、1963年の同題映画(監督・工藤栄一氏、主演・片岡千恵蔵)のリメイク作品。江戸時代末期、明石藩主・松平斉韶(稲垣吾郎)の暗殺を命じられた島田新左衛門(役所)を中心とした集団抗争時代劇で、当時、稲垣の怪演ぶりが大きな話題になった。最終興収は16.0億円。

 5位は、映画『土竜の唄』シリーズ第2作目となる『土竜の唄 香港狂騒曲』(16年12月23日公開)。第1作目と同じく生田が主演し、今作では玲二が極悪非道なチャイニーズマフィア・仙骨竜の撲滅などを命じられるというストーリーを展開。最終興収は14億3000万円と、第1作目から大幅にダウン。なお、同ランキングではトップ10圏外となったシリーズ第3作目の『土竜の唄 FINAL初動不明』(21年11月19日公開)は最終興収4億円だった。

木村拓哉主演『無限の住人』は10億円に届かず

 6位は、嵐・櫻井翔主演で18年5月4日に公開された『ラプラスの魔女』。小説家・東野圭吾氏の同題作品(KADOKAWA)の実写版で、大学教授の青江(櫻井)が硫化水素中毒による殺人事件の真相を暴いていく物語。最終興収は14.0億円を記録した。

 7位は、14年11月15日公開の『神さまの言うとおり』(主演・福士蒼汰)。「別冊少年マガジン」(講談社)で連載された同題漫画(原作・金城宗幸氏、作画・藤村緋二氏)を実写化。退屈な日常にうんざりしていた高校生・高畑瞬(福士)らが、教室に現れたダルマや招き猫、コケシなどから試練を与えられ、クリアできない者には死が待ち受ける……というデスゲームもの。最終興収は12.2億円。

 8位は、『藁の楯』と同じく大沢たかおが主演を務めた『風に立つライオン』(15年3月14日公開)。歌手・さだまさしが1987年に発売した同題楽曲の大ファンだという大沢が熱望し、13年に小説化(幻冬舎)、そして自身が主演する形で映画化。大学病院からケニアの研究施設に派遣された医師・島田航一郎(大沢)が、心に傷を負った現地の少年兵らと真正面から向き合おうとする物語で、最終興収11.7億円を記録した。

 9位は、17年4月29日に公開された『無限の住人』(主演・木村拓哉)。原作は漫画家・沙村広明氏が「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載していた同題作品で、アニメ化や舞台化もされている。木村が主人公の“死にたくても死ねない”人斬り・万次を演じた映画版には、杉咲花、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、市川海老蔵らも出演。最終興収は9.7億円となった。

 10位は、11年7月23日公開の『忍たま乱太郎』(主演・加藤清史郎)。原作は漫画家・尼子騒兵衛氏の代表作『落第忍者乱太郎』(朝日小学生新聞)で、NHKのテレビアニメ『忍たま乱太郎』も有名。当時子役だった加藤が主人公・猪名寺乱太郎を演じ、最終興収は9.6億円だった。

 ちなみに、最終興収9.2億円で惜しくも11位となった『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(17年8月4日公開、主演・山崎賢人)は、漫画家・荒木飛呂彦氏による人気作『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(現在は集英社の「ウルトラジャンプ」にて連載中)の第4部『ダイヤモンドは砕けない』の実写版で“第一章”を掲げていたものの、いまだ“第二章”の制作は発表されていない状態。

 また、05年の『妖怪大戦争』に続く妖怪アドベンチャーとして21年8月13日に公開された『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は、人気子役・寺田心が主演を務めたが、最終興収3億円と振るわなかった。

 ともあれ『怪物の木こり』も同ランキングに食い込めるよう、まずは初動の勢いに期待したい。

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