• 日. 12月 22nd, 2024

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『水ダウ』炎上企画連発も10周年間近! テレビ関係者が語るバッシング回避のうまさ

 視聴率、評判共に絶好調の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)。テレビ関係者によると、同番組の特徴は、「悪意のある企画と良企画の振り幅が大きいこと」だという。

「基本的に“悪意”のある企画でブラックな笑いを誘うことが多く、炎上する機会も少なくない番組ですが、時折、善意のかたまりのような企画や真面目な企画、また微笑ましい企画を発信する。これにより、視聴者からの必要以上のバッシングをうまく回避しているのがわかります」(芸能ライター)

 それでは「良企画」にはどのようなものが挙げられるのだろうか。

「NPO法人放送批評懇談会が、優秀な番組・個人・団体を顕彰する『ギャラクシー賞』を受賞した企画がそれに当たります。2015年7月に放送された『徳川慶喜を生で見た事がある人 まだギリこの世にいる説』、17年6月放送の『先生のモノマネ プロがやったら死ぬほど子供にウケる説』は、特に対外的に評価されることが多い。近年では、長年不仲だった漫才コンビのおぼん・こぼんの仲を取り持つ企画も同賞を受賞しており、業界内外で“出色の人間ドキュメント”と絶賛されました」(同)

『水ダウ』炎上しやすい3つ企画とは?

 一方で、そんな「良企画」を隠れ蓑にしながら、悪意のある企画も多数放送されている。

「一応、『説を検証し、立証する』という名目の『水ダウ』ですが、やっていることは『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系、1985年4月~96年10月)を彷彿とさせる往年のドッキリバラエティを踏襲した企画がメインです」(同)

 その中でも炎上しやすいのが、「『食べ物を粗末にする』『やらせを疑われる』『タレントの身に危険が及ぶ』という企画」(同)だ。

「例えば、19年9月放送の『ソフトクリーム買った直後に説教食らったら食べるわけにいかず溶けて無くなっちゃう説』では、先輩から説教を受けている間、後輩芸人はソフトクリームを食べるわけにはいかず、ことごとく溶けてしまいました。これに不快感を示す視聴者は少なくなかったですね」(同)

 一方、やらせが疑われる企画としては、今年7月の「扮装状態でスタッフに撒かれたら一巻の終わり説」が挙げられるそうだ。

「これは過去にたびたび放送してきた『ロケ中にタレントを撒くことなど容易説』のアレンジ形で、芸人らがスマホと財布などをスタッフに預け、それぞれ天狗やハクチョウの頭が股間部分から突き出たバレリーナの姿などに扮装。地方の山奥でロケ収録していた際、スタッフに撒かれてしまったらどうするのかを検証するという内容でした」(同)

 全員、自宅がある都内まで自力で帰宅することを目指すのだが、ある芸人は、スマホも財布もスタッフに預けているにもかかわらず、「家の鍵は持っていたことに視聴者は興ざめしていた」(同)という。

 タレントの身に危険が及ぶ企画でいうと、21年8月放送の「クロちゃん部屋ごと無人島生活」がその代表例とのこと。

「安田大サーカスのクロちゃんが無人島に隠された7つのボウリング玉を探し出しながら、島からの脱出を試みる内容でしたが、30mの高さがある断崖絶壁を登ったり、ボウリング玉を持ったまま海を泳いで渡るなど、危険極まりない行為が多数見受けられた。視聴者からは心配の声が寄せられるとともに、それを放置したまま観察するスタッフへの非難も飛び交いました」(同)

 ほかにも23年3月放送の「砂かけババア、部屋に出たら最悪説」という説では、妖怪・砂かけババア風の格好をした女性が、芸人の部屋を砂まみれに。芸人の身に危険が及ぶわけではないものの「かわいそう」「やりすぎ」などと、視聴者から批判が飛んだ。

「最も炎上の頻度が高いのは、芸人の身に危険が及ぶ企画ですが、とはいえ、『番組内で目立てるので、芸人的にはおいしい』という大前提がある。芸人も過激な企画に恐れつつ、仕事が増えるきっかけになると、番組出演による恩恵を感じているはずです。それゆえに『水ダウ』は、コンプライアンス違反を免れている感もあり、そこはスタッフの手腕も大きく影響しているのでは」(テレビ業界関係者)

 来年で放送10周年を迎える『水ダウ』。ダウンタウンの芸人寿命をも伸ばしたといわれる人気番組だけに、これからも突飛な企画で視聴者を驚かせることだろう。

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