• 日. 12月 22nd, 2024

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『鬼太郎』『ONE PIECE』ほかヒット連発の裏で……話題にならなかった東映アニメーション映画は?

 11月17日から公開中の映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が、これまで毎週末、前週末を上回る興行収入を叩き出している。同じ東映アニメーション制作のアニメ映画では、2022年8月6日公開の『ONE PIECE FILM RED』や同12月3日に公開された『THE FIRST SLAM DUNK』も今年までその人気が続いたが、「『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』はいろいろな意味で異例の作品といえる」(エンタメ誌ライター)と注目されているようだ。

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』リピートするファンも多数

 同映画は漫画家・水木しげる氏の生誕100周年記念作品。行方不明の妻を探す鬼太郎の父(のちの目玉おやじ)と、龍賀製薬を担当する血液銀行のサラリーマン・水木が哭倉村で出会い、この村に秘められた恐ろしい真実を暴いていく物語で、18~20年のフジテレビ系アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期がベースになっている。

「公開初週末は3日間で興収1億6000万円をあげ、全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、以下同)初登場2位で発進。2週目は4位、3~4週目は3位をキープしている状況ですが、興収自体は2週目が1億6900万円、3週目が1億8900万円、4週目が2億4900万円と異例の右肩上がり。ネット上のアニメファンの間では、同映画を見に行くことを『入村』と表現するのがはやっており、すでに『〇回目の入村』などとリピートする人も多数見られるほど盛り上がっています」(同)

 4週目は劇場で新たな特典配布もあったため、より多くの集客につながったとみられ、累計興収も11億5000万円を突破した。

『ONE PIECE FILM RED』『THE FIRST SLAM DUNK』が大ヒット

「東映アニメーションの映画といえば、昨年から今年にかけて上映された『ONE PIECE FILM RED』が最終興収203.3億円、『THE FIRST SLAM DUNK』が最終興収157.3億円と大ヒット。日本歴代興行収入で、前者は第8位、後者は13位にランクインしています。昨年はそのほか『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』(同6月11日公開)も最終興収25.1億円と好成績で、『映画 デリシャスパーティ プリキュア 夢みる お子さまランチ!』(同9月23日公開)は最終興収8.7億円でした」(同)

 一方、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』以外で、今年公開された東映アニメーション映画というと、『映画 プリキュアオールスターズF』(9月15日公開)と『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING』(10月27日公開)が挙げられる。

「両作品は12月14日時点でまだ上映中ですが、すでに終了している『劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos 前編/後編』(6月9日/6月30日公開)は最終興収不明で話題になっていた印象もありません。好調な東映アニメーション作品として、また国民的アニメとして、かなり寂しい結果となりました」(同)

 この中では『映画 プリキュアオールスターズF』が公開から7週連続でトップ10入りし、11月には興収14億円超えと伝えられていたものの、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が追い抜きそうな勢いだ。

「『ONE PIECE FILM RED』や『THE FIRST SLAM DUNK』レベルの大ヒットは難しいとしても、まだまだ興収を伸ばしそうな雰囲気はあります。今年公開の東映アニメーションの作品ではトップの成績を記録する可能性も高い。同作は大々的な宣伝を行っておらず、公開前にそこまで話題になっていた印象もない。まさかここまで人気が出るとは誰も予想していなかったのでは……まさに異例のヒットといえるでしょう」(同)

 “令和の鬼太郎ブーム”がどこまで続くか、見守りたい。

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