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『下剋上球児』の全話平均視聴率は? 「日曜劇場」ドラマワーストランキング(2010年以降)

 TBS「日曜劇場」で鈴木亮平が主演を務める『下剋上球児』の最終回(第10話)が12月17日に放送され、平均世帯視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。残念ながら、2ケタで有終の美を飾ることはかなわなかった。

 同作は、三重県の高校弱小野球部を舞台に、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描くドリームヒューマンエンターテインメント。

 最終回では、越山高校野球部がついに決勝進出を決めるも、甲子園出場に高額費用がかかることが発覚。校長の丹羽(小泉孝太郎)が地元の有力者たちを集め、みんなで頭を悩ませる中、部員たちは監督・南雲(鈴木)の家で決勝への決意を固めるのだった――。

 ネット上では、「主演が鈴木亮平さんでよかった! 南雲監督の言葉が心に突き刺りまくりだった」「最終回、本当の試合を観戦しているような錯覚に陥りました。上質なスポ根ドラマだった」と賛辞が続出。

 一方、“スポ根もの”という共通点から、2019年7月期に同枠で放送された大泉洋主演『ノーサイド・ゲーム』と比べる視聴者も多く、「『ノーサイド・ゲーム』にの最終回と比べると、いまいち感動しきれなかった」と不満の声も散見される。

「最終回も通常通り1時間放送だった『下剋上球児』ですが、視聴者からは『最終回が駆け足で残念だった』『最後のほうは、時間が足りていない印象だった』という意見も目立ちます。前期の同枠『VIVANT』が、最終回など数話を“25分拡大スペシャル”として放送していたこともあり、『なぜ今回は1時間なのか?』とブーイングも起きているようです」(テレビ誌記者)

TBSは『下剋上球児』最終回の“拡大”控えた?

 ただ、『下剋上球児』の視聴率を振り返ると、全10話中6話が1ケタで、全話平均視聴率は9.6%。「日曜劇場」にしては少々物足りない数字ともいえるため、TBSも“拡大”を控えたのかもしれない。

 なお、10年以降に同枠で放送された作品のうち、全話平均が最も低かったのは錦戸亮主演『ごめんね青春!』(14年10月期)で7.7%。

 これに続くのが全話平均9.0%の唐沢寿明主演『ナポレオンの村』(15年7月期)と香取慎吾主演『家族ノカタチ』(16年1月期)で、『下剋上球児』は同率の山崎賢人主演『アトムの童』(22年10月期)と並んでワースト7位(9.6%)となる。

「9月17日に放送された『VIVANT』の最終回で19.6%を記録するなど大ヒットしたため、次の『下剋上球児』もこれに引っ張られる形で高視聴率を獲得する可能性もあったでしょう。しかし、実際は期待ほど数字は伸びず。高校野球を題材にしたドラマとあって、野球にまったく興味のない視聴者が敬遠してしまったのかもしれません」(同)

 「最終回は2時間スペシャルで見たかった」と落胆する視聴者も少なくない『下剋上球児』。来年1月14日よりスタートする西島秀俊主演『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』は、『VIVANT』のような話題作となるだろうか。

「日曜劇場」歴代ワースト視聴率ランキング(2010年以降)

1位『ごめんね青春!』(14年10月期、錦戸亮主演)7.7%

2位『ナポレオンの村』(15年7月期、唐沢寿明主演)9.0%
 『家族ノカタチ』(16年1月期、香取慎吾主演)9.0%

4位『特上カバチ!!』(10年1月期、櫻井翔・堀北真希主演)9.3%

5位『おやじの背中』(14年7月期、主演は週替わり)9.4%
 『Get Ready!』(23年1月期、妻夫木聡主演)9.4%

7位『アトムの童』(22年10月期、山崎賢人主演)9.6%
 『下剋上球児』(23年10月期、鈴木亮平主演)9.6%

9位『ごめん、愛してる』(17年7月期、長瀬智也主演)9.7%
 『この世界の片隅に』(18年7月期、松本穂香・松坂桃李主演)9.7%
 『THE GOOD WIFE / グッドワイフ』(19年1月期、常盤貴子主演)9.7%

※小数点第2位以下を四捨五入。

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