整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級の資格を持つ「掃除をしながら片付ける」伊藤まきさんが、ダイソー商品を使ったプロ技を紹介していきます!
いよいよ大掃除シーズン到来です。今回は、長く溜めこんだ「こびりついた汚れ」に強い「ダイソーのヘラ」を紹介します。カチカチした水垢汚れのビフォーアフターを写真で紹介!
何年も後回しにした汚れは、落とすのも大変です。そういった汚れは「高額な洗剤」を買って落とす前に、「道具」を使って「市販の洗剤」で落とすが先! というわけで今回は、ダイソーの「プラスチックのヘラ」を道具に用意しました。
目次
・ダイソーハイカーボン入ヘラ
・水垢落とし【Before】
・水垢落としテクニック1:洗剤は「クエン酸」
・水垢落としテクニック2:5分泡パック!
・水垢落としテクニック3:汚れが柔らかくなったら、優しく落とす
・水垢落としテクニック4:水でしっかり洗い流し落とす
・水垢落とし【After】
・ダイソー「ハイカーボン入りヘラ」使用法1:手が届ない、入らない隙間汚れ落とし
・ダイソー「ハイカーボン入りヘラ」使用法2::頑固なベタベタ汚れ落とし
・ダイソー「ハイカーボン入りヘラ」使用法3:ザラザラした汚れ落とし
・ダイソー「ハイカーボン入りヘラ」使用法4:洗濯機の凸凹した隙間の汚れ落とし
【ダイソー】ハイカーボン入ヘラ(W90mm、65mm、40mm、20mm)
ダイソーのDIYコーナーへ行くと、4種類の「ハイカーボン入ヘラ」があります。横幅90mm、65mm、40mm、20mmのサイズ順より、筆者がよく使う20mm(商品番号:4550480114170)を用意しました。ちなみに、ホームセンターの建築プロ用コーナーの商品だと200円〜で、100均より先端の角が丸くて種類や材質も豊富にそろいます。
【用途】頑固すぎる「こびりついた汚れ」を落とす
主な用途は、フローリング、大理石の床、石材、金属、壁等などの硬質素材にこびりついた汚れを落とすための道具です。とはいえ、硬いプラスチック素材なので、ヘラ先端の角度の使い方や力加減によっては傷がつきます。なので「洗剤の力で汚れを柔らかくしてから」補助道具として使います。
実際に、ヘラを使った「お風呂の水垢掃除」を見ていきましょう。
水垢落とし【Before】お風呂のドア周りにカリカリ汚れ
お風呂のドア周りに、水垢が固まった「カリカリになった汚れ」があります。でも、築年数が新しい樹脂製ドアなので落ちやすい汚れです。これがもし、古いアルミ製のドアで白膜ができたり石灰化しているようであれば、自力で落とすよりプロの掃除に頼むほうが素材を傷つけずに手入れができます。
水垢落としテクニック1:洗剤は「クエン酸」
水垢を落とすときの洗剤は「クエン酸」です。おすすめは「お風呂用ティンクル」(278円/amazon調べ、写真は水回り用ですが、お風呂用を選んでください)。水垢に特化した洗剤です。クエン酸水に比べて「泡立ちパック」ができるので、汚れが溶ける力が目に見えます。ただし、お酢のような強いにおいがあるので換気をしながらの作業が必須です。
水垢落としテクニック2:5分泡パック!
水垢、石けんカス、湯垢汚れに強い洗剤「ティンクル」をスプレーすると泡パックができるので、およそ3〜5分ぐらい泡で包んで「汚れを浮かす」作業をします。手前のタオルは、フローリングの床材に付かないよう液漏れをガードしています。
水垢落としテクニック3:汚れが柔らかくなったら、優しく落とす
泡パックで汚れが浮き出てきたら、柔らかいスポンジで汚れを落とします。写真上は、カットしたボディスポンジ(ソフト)で優しく落としたあとです。手袋をつけた手で、汚れ落ちの感触を確かめてから「カリカリした部分だけ」ヘラを使って落とします。
水垢落としテクニック4:水でしっかり洗い流し落とす
汚れが落ちたら、水をたっぷりと含ませたタオルでゴミを取り除きます。最後に、水で洗い流しますが床材への浸水をおさえるために前回紹介した「食器用洗剤の空ボトル」を使って、落としました。
改めて、ビフォーアフターで比較してみましょう。
水垢落とし【After】
カリカリした水垢なので、直でヘラを使いたくなりますが……。掃除の基本は「こすらない」こと。汚れを洗剤で柔らかく浮かして、スポンジでこすっても落ちなかった「硬いカリカリ」だけヘラを使いました。
ヘラの出番は、ほかにもあります。手や指が入らない場所にも◎です。
ダイソー「ハイカーボン入りヘラ」使用法1:手が届かない、入らない隙間汚れに
ドアの下は水垢でしたが「上は埃汚れ」が固まっていました。大きな汚れは、手袋をして拭き掃除をしましたが角の汚れが頑固です。
ヘラの先端にタオルを巻きつけて、手の届かない「角の汚れ」と「隙間の詰まり」を落としました。割り箸が入らない、狭い隙間と角を狙った掃除ができます。
'ダイソー「ハイカーボン入りヘラ」使用法2:頑固なベタベタ汚れ落とし
結露シートの粘着テープのあとが、築30年の古い窓全体にこびりついていました。まずは「3Mクリーナー」を噴射して、汚れをゆるめます。数分後、粘着のベタベタが柔らかくなったら、ヘラを使ってこし落とします。ちなみに、窓周りの掃除は「冬より夏」が汚れ落ちが早いそう。
ダイソー「ハイカーボン入りヘラ」使用法3:家具や建具に付いた、ザラザラした汚れ落とし
写真の「赤丸」のような、謎のカピカピした汚れ(食品の飛び散り)もヘラで落ちます。謎の汚れなので、熱いお湯を含ませたタオルで汚れをふやかしてからヘラを使いました。
ダイソー「ハイカーボン入りヘラ」使用法4:洗濯機の凸凹した隙間の汚れ落とし
洗濯機の凸凹した隙間に詰まった、指先も入らない「隙間汚れ」にも使えます。傷をつけないよう、水を含ませてしっかり絞ったコットンに付着するように扱います。窓のサッシ周り、コンロの縁周りも「柔らかな布」を巻きつけて作業します。
ヘラは、最後の手段として使うこと!
汚れの多くは、力づくで擦るのはNG。まずは、お湯を含ませた雑巾でパックしてからはじめます。それでも落ちないなら、汚れの性質にあった洗剤を使って「柔らかくする」作業です。それでも、落ちなかった「こびりつき汚れ」だけ、ヘラを使って優しく落とします。