KinKi Kids(以下、キンキ)が、12月16・17日に東京ドームで『KinKi Kids Concert 2023-2024 ~Promise Place~』を開催。所属事務所「STARTO ENTERTAINMENT」は、旧ジャニーズ事務所から新体制へと移行中だが、それに伴い退所を選ぶタレントも増えてきている。そんな中、キンキの2人はステージ上でグループ活動について前向きな言葉を発していたという。
創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害問題を受けて、変化の時を迎えた旧ジャニーズ事務所。社名を「SMILE-UP.」に変更し、被害者への補償と救済を行う会社へとシフトした。一方で、タレントと契約を交わすためのエージェント会社としてSTARTO ENTERTAINMENTを設立、代表取締役CEOには福田淳氏が就任となった。しかし、“部外者”であった福田氏にはネット上で否定的な声も多く、タレントたちを取り巻く環境はまだまだ不安定だ。
そんな中、東京ドームでコンサートを行ったキンキは、コンサート終盤のあいさつで、集まったファンに語りかけたという。SNS上のファンのレポートによると、16日の公演で堂本光一は「不安な気持ちがあると思いますけど、2人がここに立っていることが全て」「この2人を信じて」などと宣言したそう。堂本剛も、ファンと過ごす時間をつないでいくためにどうすればいいか、「一生懸命考えています」と述べたとか。
「事務所側が創業者の性加害の事実を認めた今年9月以降、一部メディアでキンキが解散する可能性や、剛の退所説が報じられました。しかし、光一は17日のドーム公演でも同様のメッセージをファンに伝えたといいます。また、剛が最後のあいさつで言葉に詰まり、泣きそうな表情を見せたほか、こらえきれず後ろを向いてしまう場面もあったそう。光一のコメントから察するに、今後もキンキは2人で活動を継続するつもりなのでしょう」(ジャニーズに詳しい記者)
これを受けて、ネット上では「光一くんの最後の言葉で泣いた。『2人を信じて』の言葉がどれほど心強かったか……」「思わず涙が出た」「2人の言葉を信じてついていくだけ。安心させてくれてありがとう」と、感激する声が続出していた。
KinKi Kids・堂本光一、誹謗中傷をする人たちへ苦言呈す
そんな光一は、ネット上での誹謗中傷に関して忠告したことでも注目を集めている。2日間の公演を終え、18日にインスタグラムのストーリーズ(24時間限定公開)を更新し、東京ドームに来場したファンや関係者にお礼のコメントを投稿した。その中で、自身主演のミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』(今年10月に東京・帝国劇場で上演され、来年1~2月にも福岡、大阪で公演)のチームも見学に来ていたことに言及。
さらに、「おーちゃん、あいねちゃんも来てたみたいね!」(原文ママ、以下同)と、キャストの小野桜介、舞咲碧音の名前を挙げた上で、「言ってよ! ご家族がチケット取ってくださったようで、、しかし おーちゃんにSNSで心無いコメントしてる人がいる!? おーちゃん小学生だぞ!! ご家族の方にも本当に申し訳ない まじ許せん おーちゃんごめんね」などと投稿。小野に対して否定的な声が上がっていることを指摘した。
続くストーリーズでも、「相手の気持ちを考えず自分の正義を振りかざして 心無いコメントをする人がいる 俺に対しては全然いい」と主張した光一。さらには「話は派生しますが 今起きてる問題だって 元々心に傷を負ってるのにそこに攻撃的な言葉を投げるのは どうであれ絶対に許されない」と、誹謗中傷をする人たちへ苦言を呈した。
そして、「自分を応援してくれてる人にそんな人はいないと願いたい」と前置きした上で、「もしそれが俺を守ろうとか そういうつもりで先方に攻撃的なコメントをしたりしている人がいるなら そういうのほんといらない」と、ピシャリと突き放したのだった。
「光一の言う『今起きてる問題』とは、ジャニー氏の性加害問題を指しているのでしょう。旧ジャニーズが社名変更を決断し、事実上の解体を選択してからというもの、一部のSNSユーザーらが被害者を糾弾し続けています。そうした状況の中、11月には『ジャニーズ性加害問題当事者の会』に所属していた男性が、10月中旬に大阪府箕面市の山中で首をつっているのが見つかったと報じられました。近くに遺書のようなメモがあったといい、自殺とみられています。男性は一部メディアで性被害を告発していたことから、SNSでの誹謗中傷が原因ではないかと指摘する報道もありました」(前出・ジャニーズに詳しい記者)
今回の光一のように、タレント側が強い口調で誹謗中傷について注意喚起すること自体、異例とあって、ファンからは「やっと所属タレントが誹謗中傷をやめるように明言してくれた」「光一さんがインスタに上げた意味は、ファンだけでなく多くの人に届いてほしいからだと思う。共演者の子どもたち、被害者にも、所属タレントにも誹謗中傷はダメ」と、称賛や賛同の声が上がった。
また、「光一くん、誹謗中傷に対する注意喚起をしてくれて本当にありがとうございます」「なかなかこういうこと言ってくれる人がいないなか、感謝」と、お礼を述べる人も。
光一の呼びかけにより、さまざまな誹謗中傷が減っていくことを願いたいものだ。