株式会社アーキテクトが運営するウェブサイト「タレントパワーランキング supported by DmMiX」が昨年10月、独自調査から算出したパワースコアから「イケメン声優人気ランキング」を発表した。
「パワースコア」とは、調査結果を基に、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値のこと。今回の結果は2023年5月の調査結果のもので、宮野真守がパワースコア21.9で1位に輝いた。続く2位には、0.6ポイント差で木村昴がランクインしている(引用元:https://tpranking.com/handsome-voiceactor?page=2)。
「整った顔立ちで“イケメン声優”としておなじみの両者。昨年は声優業のほか、複数のバラエティ番組やドラマに“顔出し出演”するなど、タレント、俳優としても活躍していました。一般認知度も高まったことでしょうし、納得の結果といえるでしょう」(芸能ライター)
なお、ランキングのトップ10を見ると、3位・花江夏樹(17.3)、4位梶裕貴(16.2)、5位・津田健次郎(14.3)、6位・下野紘(12.7)、7位・神谷浩史(12.3)、8位・中村悠一(10.8)、9位・松岡禎丞(9.5)、10位・内田雄馬(9.2)となっている。
この結果を、声優業界関係者はどのように見るのだろうか。
「彼らはルックスが良いのはもちろんですが、演じたキャラクターの人気によって、このランキングに入っているのでしょう。しかし、声を使った仕事をしている以上、大前提として声そのものが魅力的だったり、演技力に長けているべき。この結果を見ると、ただの『人気投票』と言わざるを得ません」(制作会社スタッフ)
それは、「人気に実力が伴っていない声優が複数いる」(同)からだという。
「演技の幅が狭い」「棒演技」――人気に実力が伴っていない声優3名とは?
「その代表例が、3位の花江です。『鬼滅の刃』(フジテレビ系)シリーズの主人公・竈門炭治郎で知られる彼は、デビューして間もなくさまざまな人気アニメの主役を勝ち取った、運が良いタイプの声優。しかし、演技の幅がとても狭く、気弱なイメージのキャラクターを演じることが多い。あと10年、20年たったとき、彼の芝居は通用するのか疑問です」(同)
続いて名指しされたのは、8位の中村。『おそ松さん』(テレビ東京系)シリーズの松野カラ松役や『機動戦士ガンダム00』(TBS系)のグラハム・エーカー役などで知られるベテランだが……。
「彼は声質に恵まれているだけで、演技は“棒”。『こうやったらかっこよく聞こえるだろうな』と思いながら演じているのがわかる芝居です。声が良いので騙されやすいんですよね。台本を目で追っているだけで、真摯に役を掘り下げていない印象が強いです」(同)
また、10位の内田は、声優・内田真礼の実弟として知られ、人気アニメ『呪術廻戦』(同)シリーズで主人公のライバル的存在である伏黒恵を務めているが、実力はイマイチだという。
「内田は“これからの声優”という印象。花江同様に演技の幅が広くないため、周囲を圧倒するような芝居はできていません。ただ、まだ若いので、自分のスキル不足に気づいて学び直そうという気持ちがあれば、伸びしろはあると思います」(同)
今年以降、内田のほか2人がどんな演技を見せるか、注目したいところだ。