2024年がスタートして早数日、テレビ各局では正月のバラエティ特番が多数放送されているが、業界内で、「今年テレビから消えそう」といわれる芸人はいるのだろうか?
テレビ関係者からまず名前が挙がったのは、ティモンディ。
「全身オレンジの衣装がトレードマークの高岸宏行と塩顔イケメンの前田裕太からなるコンビですが、彼らはそもそも『ネタが面白い』という理由で人気が出た芸人ではありません。高岸の『やればできる!』というフレーズとともに、人に元気を与える前向きなキャラクターが世間にウケたに過ぎず、いかんせん笑いが取れないんです」(テレビ関係者)
2人は甲子園常連の強豪・済美高校(愛媛)の野球部出身。高岸は現在、芸人業の傍ら、独立リーグ・ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに所属している。
「そのキャリアを生かしてスポーツ系の番組にはたびたび呼ばれていますが、笑いの技術があるわけではないんです。出演中の番組で有名なのはNHK-Eテレ『天才てれびくん』が関の山で、あとはローカル番組のレギュラーがあるだけ。今年テレビで見かけなくなる可能性は低くないでしょう」(同)
『おもしろ荘』優勝者のコンビは「すでに見かけなくなってしまった」
また、『ぐるナイ!おもしろ荘〜若手にチャンスを頂戴今年も誰か売れてSP〜』(20年/日本テレビ系)で優勝を果たしたあのコンビも「消えそう」だという。
「すでに見かけなくなってしまいましたが、エイトブリッジの2人です。“別府ちゃん”ことボケ担当の別府ともひこの天然ぶりがウケていたのですが、いかんせん相方・篠栗たかしの存在感が薄く、うまく別府の手綱を引けなかった。ちなみにティモンディは、サンドウィッチマンらと同じグレープカンパニー、一方のエイトブリッジは、くりぃむしちゅー、マツコ・デラックスらの少数精鋭事務所・ナチュラルエイトに所属。吉本興業などの大手と比べると、どうしても先輩のバーター出演も限られますし、よほどの売りと実力がない限り露出は減っていくとみられます」(同)
松本人志のモノマネでブレイクも……「アドリブ利くタイプではない」
さらに、あのブレイクモノマネ芸人の名前も挙がった。
「22年1月、『ワイドナショー』(フジテレビ系)を欠席したダウンタウン・松本人志の代役を務めて、一躍話題になったJPです。昨年は橋本環奈主演ドラマ『トクメイ!警視庁特別会計係』(同/23年10月期)に俳優として出演するなど、“売れて”いるように見えるのですが、本業のモノマネでは意外と目立たなくなりつつあります」(同)
JPは、松本のモノマネをしたままフリートークを求められることが多いものの、「アドリブが利くタイプではない。平場のバラエティに呼ばれた時期もありましたが、そこでしっかり結果を残せなかった印象です」(同)。
阿佐ヶ谷姉妹はテレビスタッフから敬遠されるように?
ほかにも、すでに売れっ子として確固たる地位を築いているあの芸人も、「テレビから消えるわけではないが、露出が減る可能性がある」(同)という。
「『ロケやトークも意外といける』という幅広いユーティリティーを持ち、テレビスタッフからのオファーが相次いでいた阿佐ヶ谷姉妹。ただ、仕事を選びすぎたのか、スタッフから徐々に敬遠されるようになっています。一方、今年の秋にアメリカに移住し、スタンダップコメディの世界で勝負するというゆりやんレトリィバァも、渡米準備のためにいったん、日本のテレビからは離れることになるのでは」(同)
今年、お笑い勢力図はどのような変化を遂げるのか。今から楽しみだ。