3時のヒロイン・福田麻貴主演の連続ドラマ『婚活1000本ノック』(フジテレビ系)が1月17日にスタート。第1話が平均世帯視聴率3.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、超低空発進となった。
南綾子氏の同名小説(新潮社)が原作の同ドラマは、売れない小説家・綾子(福田)の婚活を、幽霊のクズ男(FANTASTICS・八木勇征)がサポートする婚活ラブコメエンターテインメント。福田や八木のほか、関水渚、野村周平、白河れい、橋本マナミ、中越典子らが出演する。
第1話では、綾子の生い立ちや人柄、綾子とクズ男と関係性などが描かれたが、ネット上では「テンポが良くて面白い!」「福田さんのセリフがとても自然で、作品にはまってる」と脚本や演出、キャストの演技に好意的な声も見られる。
しかし、前述の通り初回の視聴率は3.6%に留まり、爆死状態と言わざるを得ない。この数字は前クールで、テレビ東京系を除く民放4局のプライム帯連ドラにおける全話平均歴代最低を記録した『たとえあなたを忘れても』(テレビ朝日系/昨年10月期)の初回視聴率と同率だ。
「『婚活1000本ノック』の演出には人気映画シリーズ『コンフィデンスマンJP』(2019~22)で監督を務めた田中亮氏が参加しており、コメディドラマとしての質は決して劣っていない印象です。しかし、同作を放送する“水曜10時”枠は“死に枠”とも呼ばれていて、近年、低視聴率が続いています。加えて、今期は裏番組にあたる川栄李奈主演ドラマ『となりのナースエイド』(日本テレビ系)が好調で、17日放送の第2話も8.8%と健闘していました」(同)
『婚活1000本ノック』過激なセリフに「家族で見てて凍りついた」
幸先の悪いスタートとなった『婚活1000本ノック』だが、ネット上では第1話に登場した過激なセリフの数々が話題に。
例えば、序盤では八木演じるクズ男が綾子に対して「俺さ、中2の時からずっと週1でセックスしてるんだ!」と告白する衝撃のシーンが登場。
その後も、福田演じる綾子による「年下のイケメンにやり逃げされ」「来る仕事はエロ小説ばっかり。年間で数百通りの喘ぎ声を文字にしても」「一発逆転を狙って、一発ハメて終わったことが、今までに何度あった?」という“心の声”が登場するなど、たびたび性的な表現があった。
「際どいセリフが飛び出すとは想像していない視聴者も多かったようで、放送後にはSNS上で『家族で見てて凍りついた』『親と見てて気まずかった』という報告が散見されました。ただ、こうした攻めた内容の恋愛ドラマは民放公式動画配信サービス『TVer』で伸びる傾向があり、『婚活1000本ノック』もネット配信でのヒットが狙えるかもしれません」(同)
実際、「TVer」での同ドラマのお気に入り数は43.6万(1月18日現在)まで増えており、西島秀俊主演の日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)の48.3万にも迫る勢い。
それゆえに今後は視聴率だけでなく、ネット視聴の勢いにも注目していきたい。