1月25日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、歌手やタレントとして活動したやしきたかじん氏(2014年1月に死去)の後妻・家鋪さくら氏の“新たな裁判沙汰”を報じている。そんな中、マスコミ界隈では、たかじん氏の晩年を、さくら氏の看病日記などに基づいて描いた『殉愛』(幻冬舎)の著者・百田尚樹氏の“予言”が「ひそかに注目されている」(スポーツ紙記者)という。
「生前のたかじん氏は初婚、再婚を経て、32歳年下のさくら氏と再々婚。12年1月に食道癌治療のため芸能活動を休止し、その闘病生活を支えたのが最後の妻となったさくら氏です。百田氏の『殉愛』が発表されると、さくら氏は、『たかじん氏に献身的な愛を捧げた女性』として一躍脚光を浴びました。しかしその直後から、さくら氏の重婚疑惑がネット上で取り沙汰され、『たかじん氏の遺産目当てで結婚したのでは』などと、大騒動になったんです」(同)
当時、『殉愛』をめぐっては、たかじん氏の長女が版元の幻冬舎に対し、プライバシー侵害や名誉毀損を訴え提訴したほか、たかじん氏のマネジャーも、百田氏と幻冬舎に裁判を起こす事態に発展。いずれも原告側の勝訴が確定している。一方、さくら氏もまた『殉愛』の創作疑惑について書かれた『百田尚樹「殉愛」の真実』の発行元・宝島社を提訴したが、敗訴に。このように相次いで裁判が行われるうち、さくら氏の名前を聞く機会もほぼなくなっていたが……。
たかじん氏の後妻・さくら氏、金銭トラブルに
「今回の『文春』で、さくら氏が人知れず新たな裁判に臨んでいたことが判明。しかもたかじん氏と死別後に出会った元交際相手の男性・A氏との“金銭トラブル”ということで、過去の『殉愛』騒動も振り返りつつ大々的に報じています」(同)
記事によると、さくら氏はA氏に貸していた3000万円の返金を求めているという。一方のA氏は、1000万円は自身の会社に対しての貸付であり預かっているもので、2000万円の借り入れは存在しないものと主張するなど、泥沼化しているようだ。
百田尚樹氏、たかじん氏の後妻・さくら氏は「『嫌われ松子の一生』のヒロインに似たところがある」
「またしても裁判沙汰となっているさくら氏ですが、一部マスコミ関係者の間では、百田が22年10月に自身のYouTubeチャンネルで行った生配信『気まぐれライブ「10月5日、故やしきたかじんの誕生日に、『殉愛』を語る」』での発言に注目が集まっています」(同)
今もこの動画は現在も視聴でき、百田氏はさくら氏の過去を『殉愛』で書かなかったために、彼女が世間から「過去を隠した」などと批判されたことに言及。
「さくら氏については、『稀代の悪女ではなければ、男の生き血を吸うようなそんな女でもないし、男を騙して生きてきたような人でもないし、あるいはサイコパスでもないです』など述べ、映画・ドラマ化を果たした小説『嫌われ松子の一生』(幻冬舎、作・山田宗樹)のヒロイン・松子に『似たところがある』と分析。『むしろね、男に騙されたまでは言えないけど、ある意味、男運悪い人』という見解を示していたんです。今回の訴訟報道を見るに、百田氏はまるでこの事態を“予言”していたかのようだと感じてしまいます」(同)
「文春」が報じた裁判は22年に開始したということで、百田氏は金銭トラブルを知った上で発言していた可能性もある。しかし、少なくともさくら氏にとっては「男運悪い」で片づけられない問題なのではないだろうか――。