• 日. 12月 22nd, 2024

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羽生結弦、女性週刊誌のアンチ化は人生最大の誤算? 元カノ爆弾発言に出版トラブル

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 久々に関東を襲った大雪。翌6日の火曜日、女性週刊誌を買おうと書店に行ってもコンビニに行っても、この日発売の「女性自身」も「週刊女性」もない! 聞くと雪のために交通機関、つまり流通が滞って入荷していないとのこと。びっくり。関係者に該当記事をメールしてもらい、ことなきを得たが、こんなこと初めてだ。

第684回(2/1〜2/6発売号より)
1位「羽生結弦が消えた! ファン憤怒のフィギュアムック騒動」(「女性セブン」2月15日号)
同「羽生結弦 元カノの嘲笑に無言の抗議」(「女性自身」2月20日・27日合併号)
2位「松本人志 崖っぷち! 最終手段は『法廷で号泣』」(「女性自身」2月20日・27日合併号)
3位「市川猿之助 『父を偲ぶ会』雲隠れでも『すでに歌舞伎復帰』」(「女性セブン」2月15日号)

 いやはや、女性週刊誌が、ここまでアンチになろうとは。羽生結弦、人生最大の誤算、計算違いに違いない。先週も「女性セブン」と「女性自身」が羽生に関する辛辣な記事を掲載したが、今回も、なのだ。しかも、これまで羽生批判の急先鋒だった「セブン」に負けず劣らず「自身」が頑張っている!

 「自身」が取り上げたのは、羽生の“元カノ”でロシアの人気フィギュアスケーターのエフゲニア・メドベージェワだ。羽生とメドベージェワは、かつて熱愛をうわさされたこともあったが、2018年に羽生はきっぱりと交際を否定していた。しかし、しかし、ここにきてメドベージェワ自身が、羽生との交際歴を認める発言をしたというのだから驚きだ。メドベージェワの発言とは、1月29日に投稿されたYouTubeでのこと。メドベージェワはこう言い放ったらしい。

「私のエクス(元カレ)が結婚したの。私は『へぇ〜?』みたいな感じで、それから3カ月後に彼が離婚したときには『へぇー(笑)』みたいな。反応として『あらまあ』だったのが、その後は『あはは』みたいな」

 交際を認めるだけでなく、元カレの羽生を小馬鹿にするメドベージェワ(笑)。そんな羽生の元カノの爆弾発言を取り上げた「自身」だが、それだけでは終わらなかった。メドベージェワがなぜそんな発言をしたのか。それはメドベージェワが、羽生の元妻と自身を重ね合わせたのではないかと、「自身」は分析までしてみせた。

「もし本当にメドベージェワさんが“元カノ”だとしたら、羽生さんによって交際を隠されていたことになります。時期によっては、あの否定発言自体が事実とは違っていたという可能性も生じます。
 A子さん(元妻)も、結婚後は身分を隠し、“一般人”として通すよう羽生さん側から頼まれていたと一部で報じられていました。似た境遇に同情したのかもしれません。
 それに、自分と別れた羽生さんの恋愛がうまくいっていなくて、“ザマミロ!”と思ったのでしょうね」(スポーツ紙記者のコメント)

 かなり辛辣な分析だ。しかも興味深いのは“あの否定発言”の内容だ。羽生はメドベージェワとの交際がうわさされた18年に、その事実を否定したのだが、そのとき、こんな発言をしたと「自身」は改めてそのコメントを引っ張りだして記している。

「変な報道もありますけど、僕は関与してません。ビックリしました。別の世界の僕が知らない羽生結弦っていう人がいるんだなって」(「デイリースポーツ」18年5月25日配信)

 この発言、なんだか元妻との離婚のときや、元妻の主張を掲載したマスコミに対する批判の論調(しかもかなりヒステリックな臭いがする)にそっくりだ。加えて自己防御のやり口も。さらに自身が“関与”しない報道はあり得ないという不遜な姿勢も、このころからあったんだね。

 都合のいいときだけ、都合のいいようにマスコミを使い、“自分ファースト”のために支配してきたことのツケが回ってきているのではないか。しかも、こんなコメントをメドベージェワが聞けば、すごく傷つくし反発するはずだということも羽生は理解できなかったのだろう。

 「自身」記事では、羽生がこれに対し沈黙を守っていること、メドベージェワがお騒がせ人物であることも紹介しているが、以前に比べ、格段に意地悪になっていると思う。

羽生結弦に対する「女性セブン」の皮肉

 もちろん「セブン」も相変わらずの姿勢を崩してはいない。今回取り上げたのはムック本『フィギュアスケート男子代表ファンブック Quadruple Axel 2024 至高の銀盤』(山と溪谷社)をめぐるトラブル。

 記事によると、トラブルの概要はこうだ。昨年11月に予約が開始された当初、このムック本は羽生の大特集が予告されていた。が、しかし発売は大幅に延びた。そして発売1週間前に公開されたムック本の表紙は、羽生の要素が全くなくなったばかりか、HPなどの告知から羽生の名前が消えたというのだ。しかも羽生をめぐる刊行物のトラブルは今回だけではないと、過去の発売トラブルを紹介する「セブン」。

 確かにトラブル続きだよね、羽生関連本。「セブン」は「精神的にもいっぱいいっぱいで、自身に関する出版物を確認できる状態になかったのかもしれません」と同情をみせるが、これって完全なる皮肉でもある。

 さらに記事によると、ファンからは版元に対し“詐欺”“予約された方に失礼”などの批判が出ているらしいが、この批判は版元だけでなく羽生にも向けられるべきものではないか。男子シングルの専門誌『Quadruple Axel』は、これまで15年以上も羽生を取材し、取り上げ続けた雑誌だ。にもかかわらず今回トラブルが起きてしまったということは、羽生サイドにもなんらかの問題があったと考えるのが妥当だから。

 確かに“いっぱい、いっぱい”なのかもね。羽生クン。

松本人志に関する「女性自身」の仰天記事

 一方、いまだ女性週刊誌が迷走しているのが、松本人志の性加害問題だ。テレビ・芸能業界に甚大な影響力を持つ人物なだけに、その扱いに苦慮しているのだろう。性加害という問題だけに、無視するわけにはいかない。かといって芸能界の力学から、正面きっての批判もはばかられる。よって今後の経緯を見るという“ご都合主義的様子見”だ。そんな中、「女性自身」がこれまた仰天な記事を繰り出した。

 記事の内容は松本不在でのテレビ番組制作の行方、そして今後の「週刊文春」(文藝春秋)との裁判がどう展開していくかの推測シナリオなのだが、記事の結論が“松本人志が法廷で号泣する”ことなのだという。一体、どういうことか。記事では、松本が過去メディアでほとんど泣いたことがないことが紹介される。そして、こう続くのだ。

「泣く印象をまったく持たれていない彼だけに、浜田さんとの苦闘の日々などを思い返して思わず法廷で涙を流すようなことがあれば、周囲の見方が少しは変わることもあるかもしれないと思っているのです」(芸能関係者のコメント)

 本気か「自身」! そんなわけないだろ!! 舐めてんのか、世間を! 裁判を!

性加害問題が放置されたままの市川猿之助

 そして、もうひとつの性加害問題も、いまだうやむやなままだ。一家心中という凄惨な事件を巻き起こした市川猿之助事件だ。先ごろ亡くなった猿之助の父・四代目市川段四郎氏と、二代目市川猿翁氏の偲ぶ会が開かれたが、そこに猿之助の姿がなかったことが話題になった。そんな猿之助の近況を伝える記事だが、さすがは猿之助の性加害、パワハラをスクープした「女性セブン」。記事中で、こう釘をさすのを忘れなかった。

「本誌が昨年5月に報じた『セクハラ・パワハラ疑惑』はいまだ放置されたままだ」
「猿之助が行ったハラスメント疑惑に関しては、調査すらされていない」

 うやむやにしてはいけない問題だ。「セブン」には引き続き、猿之助の性加害追及を期待したい。

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