ダウンタウン・松本人志の“性加害疑惑”とその手口を報じ続ける「週刊文春」(文藝春秋)が、2月8日発売号であらためて、後輩芸人たちが松本に女性を“献上”してきた実態を報道。同誌は、松本および所属事務所の吉本興業と徹底的に戦う姿勢を続けているように見えるが、「実は近頃、『文春』の誌面には、吉本に対する“配慮”が感じられ、芸人界隈でも不思議がる声が出ている」(スポーツ紙記者)のだという。
目次
・松本人志、性加害疑惑問題のこれまで
・「文春」が実名報道しなかった後輩芸人は誰?
・「文春」がネタ切れに陥っている可能性
松本人志「性加害疑惑問題」のこれまでと“アテンダー芸人”のいま
松本は2009年に19歳年下の元タレント女性と結婚し、その後、第1子女児が誕生。昨年12月発売の「文春」には、かつて松本から性行為を強要されたと告発する女性が登場した。記者の直撃取材を受けた松本は完全否定し、今年1月8日に「裁判に注力したい」という理由で芸能活動を休止。同22日には文藝春秋と「文春」編集長に対して、5億5000万円の損害賠償と訂正記事の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こした。
「かたや『文春』は、毎週のように続報を掲載。松本から受けたひどい仕打ちを告発する女性も次々に出てきています。また、同誌は一連の報道の中で、松本との飲み会に女性を集めた“アテンダー芸人”として、スピードワゴン・小沢一敬、たむらけんじ、パンクブーブー・黒瀬純、クロスバー直撃・渡邊センスらの名前も挙げていました」(同)
小沢の所属事務所・ホリプロコムは、松本が芸能活動を休止した直後には「スピードワゴン小沢一敬はこれまで通り活動を続けてまいります」「小沢の行動には何ら恥じる点がないからであります」といったコメントを出したが、同13日には一転して、小沢本人の意向により芸能活動を自粛すると発表。一方、たむらや黒瀬、渡邊らアテンド疑惑が生じている吉本芸人は、今のところ活動を継続している。
「文春」が報じたM-1王者、「著書が爆発的な人気を博した」芸人は誰?
「現在、吉本サイドと『文春』の全面戦争は、お互い一歩も引かない状況のように見えますが、実は『文春』の報道スタンスは、やや軟化した印象があります。例えば、1月25日発売の同誌では、元タレント・大塚里香氏が06年に都内のカラオケ付きバーからタクシーで松本の自宅へ連れ込まれ性行為を迫られた……という出来事を告発しましたが、このエピソードに登場する松本の後輩芸人の実名は記載されておらず、『M-1王者として芸能界で確固たる地位を確立する後輩』とだけ書かれていました」(同)
また今月8日発売号は、08年に松本らが港区西麻布のラウンジ従業員と行った飲み会について詳報。松本の手前、後輩芸人は嫌がる女性陣にコスプレ衣装を着るよう要求したというが、その人物は「著書が爆発的な人気を博していた後輩芸人」とぼかされている。
「“M-1王者”はフットボールアワー・後藤輝基さん、“著書がヒットした”のは麒麟・田村裕さんでしょう。当時、松本さんとよくつるんでいたので、芸人界隈の人が読めば、誰のことを指しているか一目瞭然です。後者は、ピース・又吉直樹さんと混同されそうですし、芸人の間では『なぜこれまでのように実名報道しないの?』『吉本に忖度しているのか?』と不思議がられています」(お笑い芸人)
「文春」がネタ切れに陥っている可能性――スポーツ紙記者の指摘
こうした「文春」の変化を、マスコミ関係者はどう見ているのか。
「ここ最近、吉本、松本ともに動きがなく、報道内容に対して反論してくることもなくなったので、『文春』側が情けをかけたのか。一方、同誌最新号の記事は、新たな性加害疑惑を告発ではなく、これまでの総括のような内容だったことから、“ネタ切れ”に陥っている可能性があり、それに伴って、記事内容もトーンダウンしているのでは」(前出・スポーツ紙記者)
「文春」が次週以降、吉本や松本、後輩芸人に大打撃を与える“爆弾”を投下することも考えられるが、このまま事態は収束に向かうのだろうか――。