2月19日発表の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、2月16~18日)で、アニメーション映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(2月16日公開)が初登場1位を獲得。原作は漫画家・古舘春一氏が「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載していた『ハイキュー!!』で、これまでにアニメ化(TBS系)や舞台化されてきた人気作だ。
目次
・『劇場版ハイキュー!!』が首位
・『ボーはおそれている』が健闘
・ティーン向けの泣ける映画が増える?
・全国映画動員ランキングトップ10(2024年2月16~18日、興行通信社調べ)
『劇場版ハイキュー!!』が首位、平日も上映回数が「エグい」
『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は、主人公・日向翔陽(村瀬歩)や影山飛雄(石川界人)らが属する烏野高校バレー部と、孤爪研磨(梶裕貴)や黒尾鉄朗(中村悠一)らを擁する音駒高校バレー部が対決する、全日本バレーボール高等学校選手権大会3回戦を描いている。
全国373スクリーンという大規模で上映を開始し、初日から3日間で興行収入22億3000万円をあげた。現段階で、この成績は今年公開の映画における初動興収トップに。鑑賞済みのネットユーザーの間では、「本当に試合観戦してるみたいな臨場感を味わえた」「高校生たちの青春が詰まった試合を劇場のスクリーンで観戦できて大感激」「楽しかった! また見に行く!」などと好評だ。
また、ネット上で「1日の上映回数がエグい」とも指摘されているように、公開初週末明けの平日も、例えば、TOHOシネマズ新宿では通常上映とIMAXレーザー上映合わせて13回、新宿バルト9では通常上映のみだがレイトショーからミッドナイトまで含めて16回も上映(いずれも2月21日のスケジュール)。これから“観戦”する人はもちろん、“リピート観戦”する層にも十分対応しているようだ。
『ミッドサマー』監督の新作『ボーはおそれている』が健闘
今回のランキングでは、2位が『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(1月26日公開)、3位が『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』(2月2日公開)で、4位が『ゴールデンカムイ』(1月19日公開)という結果に。
このようにトップ3がアニメ映画、続く4位も人気漫画の実写版という状況の中、健闘しているといえるのは、5位に初登場した洋画『ボーはおそれている』(2月16日公開)だろう。米俳優のホアキン・フェニックスが主演を務めるホラー・コメディ作品で、上映館数は263スクリーンと中規模にもかかわらず、見事トップ5に食い込んだ。同作のアリ・アスター監督は、日本でもスマッシュヒットを記録した『ミッドサマー』(20年2月21日公開)でも知られ、そのファンが劇場に足を運んだということだろう。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』ランクアップ、ティーン向けの泣ける映画が増える?
そのほか、前回のランキングでは初登場4位だった『夜明けのすべて』(2月9日公開)が、今回は9位まで後退。一方で前回9位だった『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(23年12月8日公開)が、公開11週目にして8位にランクアップ。
後者は、若い世代を中心に「泣ける」と話題を呼んだ同題小説(原作・汐見夏衛氏、スターツ出版文庫)を福原遥と水上恒司のダブル主演で実写化。累計興収は41億円を突破している。今作のヒットにならい、今後は“ティーン向けの泣ける映画”が増えるかもしれない。
なお、前回まで15週連続でランキング入りしていた『ゴジラ-1.0』(23年11月3日公開)はついにトップ10圏外となった。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年2月16~18日、興行通信社調べ)
1位:『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
2位:『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
3位:『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』
4位:『ゴールデンカムイ』
5位:『ボーはおそれている』
6位:『身代わり忠臣蔵』
7位:『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』
8位:『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
9位:『夜明けのすべて』
10位:『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』
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