2月23日午後8時から『それSnow Manにやらせて下さいSP』(TBS系)として、「ダンスノ完コピレボリューション」第3弾が放送される。
Snow Manやゲストチームが“誰もが一度は見たことのある振り付け”を3分間で完璧にコピーし、間違えることなく踊り切ることができるかを競うこの企画。
過去2回放送され、昨年12月8日放送分の初回には、MAX・NANAや後藤真希ら「ダンス女子選抜チーム」のほか、Snow Manとバラエティ初共演のEXILE&GENERATIONS from EXILE TRIBE(以下、from EXILE TRIBEは省略)の関口メンディーやGENERATIONS・小森隼、THE RAMPAGE・藤原樹、FANTASTICS・木村慧人の「LDHチーム」が三つ巴の戦いを繰り広げ、大きな注目を集めた。
今回は、2度目の登場となる後藤真希らによる「最強ダンス女子チーム」と、Da-iCE・花村想太、JO1・川尻蓮、DA PUMP・TOMO、オリエンタルラジオ・中田敦彦の弟でもあるRADIOFISHのFISHBOYが「ダンスグループ選抜チーム」を結成し、Snow Manと対戦するという。
世界的ダンサー・TAKAHIRO氏による審査のもと、1回目はSnow Manチーム、2回目は事務所の先輩でもある河合郁人率いる「俳優チーム」が優勝したが、果たして今回はどのチームが勝利を手にするのか――。放送を前に、Snow Manメンバーそれぞれのダンスの魅力に関する解説記事を再掲する。
2012年5月3日に、岩本照、深澤辰哉、渡辺翔太、阿部亮平、宮舘涼太、佐久間大介の6人で結成され、19年1月に、ラウール、向井康二、目黒蓮の3人が加入したのち、20年1月に「D.D.」で念願のCDデビューを果たしたSnow Man。
完成度の高いダンスとアクロバットが持ち味で、そのスキルの高さには、ジャニーズファンのみならず、プロダンサーからも称賛の声が集まっている。
そんな彼らのダンスの魅力はどこにあるのか。今回は、渋谷・新宿・横浜を中心に、ジャニーズアイドルから、K-POP、三浦大知、安室奈美恵らのアーティストのカバーダンスを教えているダンスインストラクター・BRASTONのYumi(上田由美子)先生にインタビュー。メンバー9人それぞれのダンスの特徴についてご解説いただいた。
★前編はコチラ
目次
・岩本照「足さばきが軽い」
・深澤辰哉「振り付けに忠実で動きが軽やか」
・ラウール「曲ごとに独自の世界観を表現」
・渡辺翔太「高いダンススキルの持ち主」
・向井康二「重心の軸が後ろで低めの位置」
・阿部亮平「アピールポイントを作るのがうまい」
・目黒蓮「“リズムの取り方”が独特」
・宮舘涼太、「独特な色気のある表現が得意」
・佐久間大介、「体を最大限に使ったダイナミックな踊り」
・メンバー9人のタイプ別チャート
岩本照は足さばきが軽い! 体幹がしっかりしているからこその表現
Yumi氏(以下、Yumi) 岩本くんは、鍛え上げられた肉体を生かし、どんな楽曲でも軽やかに踊るのが特徴。特に足さばきが軽いなと感じます。「Party! Party! Party!」(ジャニーズJr.時代のオリジナル曲)の動画がわかりやすいのではないでしょうか。ほかの楽曲でも、つま先重心というか、かかとにあまり体重を乗せていない印象があります。筋力があり、体幹がしっかりしているからこそできる軽さの表現であり、見せ方だと思います。また、手話を取り入れた手の表現も、彼ならではの魅力ですね
深澤辰哉、振り付けに忠実で動きが軽やか! 何でもそつなくこなす
Yumi 深澤くんは、振り付けに忠実。また、フォーメーションの構成を見ていると、「HELLO HELLO」(21年7月発売の4thシングル)のように、どの曲でも端から端までの大幅な移動が多いメンバーだと思いますが、動きが軽やかで、サラッとこなしている印象があります。踊りにクセがなく、何でもそつなくこなして、安定したダンスを見せてくれるのが魅力だと思います。
ラウール、自分の魅せ方を熟知! 曲ごとに独自の世界観を表現
Yumi ジャニーズ事務所に入所する前、BTSやTWICEなどの振り付けも担当するRIEHATA氏に師事し、世界大会でも入賞経験のあるラウールくんは、自分の魅せ方を熟知しています。特に、「KISSIN' MY LIPS」(20年10月発売の2ndシングル)は、長い手足を持つ彼の魅力が存分に生かされているように感じました。曲ごとに独自の世界観を表現されていると思います。
渡辺翔太は歌だけじゃない! 高いダンススキルの持ち主
Yumi 渡辺くんは、高い歌唱力でグループのボーカルラインを支えているメンバー。歌唱パートに注目が集まりがちですが、小学生の頃からダンスを始め、ライジングプロダクション系列のダンススクールに通い、Leadらのバックダンサーを務めていた経験もあるだけに、歌だけじゃなく、ダンスでも高いスキルを兼ね備えています。昨年9月放送の『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)1時間スぺシャルでのダンス対決を見て、あらためてそのことに気づきました。「Stories」(20年10月発売の2ndシングル)の彼の芯のある響いた歌声が、個人的には好きです(1:25-1:38、1:48-2:00頃)。
向井康二、足の動きが機敏かつ重心の“軸”が後ろで低めの位置
Yumi 向井くんは、足の動きがほかのメンバーより機敏。岩本くんの“軽さ”とは違うキレを感じますし、幼少期にムエタイを習っていたそうなので、安定した体幹がダンスにも表れているように思います。また、重心の“軸”を後ろ、かつ低めの位置に置いているのも特徴的。特に、「Movin' up」(22年9月発売の2ndアルバム『Snow Labo. S2』収録)のダンスプラクティス動画(3:03-3:13頃)で、それがよくわかるのではないでしょうか。
阿部亮平、振り付けを崩さず綺麗に踊る&アピールポイントを作るのがうまい
Yumi 阿部くんも深澤くん同様、振り付けを確実に再現するタイプで、崩すことなく綺麗に踊ります。そのため、振り起こしの際によく見て参考にしています。また、彼はどの曲でも自分のアピールポイントを作るのがうまいです。あざといキャラクターが定着しているからか、「オレンジkiss」(22年7月発売の7thシングル)のダンスプラクティス動画でも、かわいらしい動きや表情を取り入れていますよね(0:54頃)。
目黒蓮は“リズムの取り方”が独特! 首や頭で独自のニュアンスを表現
Yumi 目黒くんは、枠から外れない踊り方をする一方で、“リズムの取り方”が独特。「Grandeur」(21年1月発売の3rdシングル)のダンスプラクティス動画を見ると、音楽に乗っているのが、首や頭の動き方でよくわかりますし、それによって独自のニュアンスが表現されているように思います(0:41頃)(1:05頃)(1:12-1:13頃)。ソロパートなどの見せ場でカメラに抜かれた際に見せるはにかむ表情や、たまに見せてくれるセクシーな表情が印象的です。
宮舘涼太、曲線的な動きのある楽曲で魅力増! 独特な色気のある表現が得意
Yumi 渡辺くんと同じスクールに通っていた宮舘くんもダンスのレベルが高く、細かな指先の動きや足の先まで意識をいきわたらせ、全身で踊っているのがよくわかります。「Secret Touch」(21年12月発売の5枚目シングル)や、新曲「タペストリー」(23年3月15日発売予定の8枚目シングル)のように、しなやかで、曲線的な動きのある楽曲だと、よりその魅力が伝わりやすいのではないでしょうか(1:12-1:30頃)(1:59-2:10頃)。独特な色気のある表現が得意な方だと思います。
佐久間大介、小柄でもダンスはダイナミック! フリー部分で動きが目立つ
Yumi 佐久間くんは9人の中で一番小柄ながら、体を最大限に使ったダイナミックな踊りが特徴的で、見る人を魅了していく印象。幼少期から、体操教室をはじめ、バレエ、ヒップホップ、ジャズなど、さまざまなジャンルのスクールに通っていたそうですし、どんな楽曲もオリジナリティのある表現にしていきます。例えば「Black Gold」(CD未収録)のダンスプラクティス動画を見ると、フリーの部分ではよく技を見せたり(1:18頃)、ほかのメンバーとは全く異なる独自の見せ方を持っているので、よく目立っていますよね。
Snow Manメンバーのダンスの魅力を、タイプ別チャートで分析!
Yumi 9人それぞれの特徴を踏まえ、似合う楽曲を図に示すと、上記のような結果となりました。爽やかかつキュートな楽曲が似合う阿部くんや向井くんと、ワイルドかつセクシーな曲が似合う佐久間くん、岩本くん、ラウールくんは対極に位置しています。さまざまなジャンルの楽曲を持つSnow Manですが、グループ全体としては、“ザ・王道アイドル”的なキュートな楽曲よりも、セクシーさの中に爽やかさがあったり、勢いとワイルド感溢れる楽曲のほうが、よりSnow Manらしい魅力を増強させることができるのではないでしょうか。
※2023年3月6日の記事に追記・更新
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