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ひどい「肩こり」で頭痛や吐き気も……「病院行かなくてOK」薬剤師おすすめ、3つの薬

 近頃、肩こりがひどいとお悩みの方はいませんか? 気温の変化が連日激しく、春の陽気から一気に真冬の気候。天候や気圧の変化も目まぐるしいですよね。こんなときには自律神経が乱れ、体にさまざまな不調を引き起こすんだとか。肩こりもその不調のひとつだそうで、なんとも厄介です。

 そこで今回は「肩こり」をテーマに、その原因と解決策について薬剤師のtataさんに聞いてきました。

※2021年7月6日公開記事を再編集しています。

目次

肩がコリすぎて、頭痛や吐き気を感じる
天候や気温が目まぐるしく変わる時期は肩こりを引き起こす
天候や気温由来の肩こりには漢方薬がおすすめ
肩こりに悩む方におすすめの漢方薬

肩こりで集中力が続かない……“負のループ”から抜け出したい!

 今回ご紹介するのは、システムエンジニア(以下、SE)として働くエミさん(仮名)33歳のエピソード。

「最近、集中力が続かないんです。仕事の能率も悪くなって、以前では考えられないような簡単なミスをしてしまいます。その修正に時間がかかって残業が増えるから、ますます集中力が下がり、またミス、修正、残業の繰り返し。原因もよくわからず、悩んでいました」

 以前から、日常的に肩こりを感じていたというエミさんですが、「SEという職業柄、パソコンにかじりついて作業するので、仕方ないと思っていました」とのこと。ところが、この2~3年、特に梅雨の時期に、肩こりが悪化することに気づいたそうです。

「とにかく肩がコリすぎて、最近は首から頭にかけてズッシリ重い。ひどいときは、頭痛や吐き気を感じる日さえあります。これでは、仕事に集中できるはずもありません。首まわりを温めたり、軽くストレッチをしてみたり、いろいろと工夫はしたのですが、コリがほぐれるのはそのときだけで、根本的に改善されていないような気がします」

 仕事が進まず残業続きの状況を見かねて、上司から「残業しすぎ。もっと減らせるでしょう?」「やる気がないんじゃない?」などと注意され、仕事へのモチベーションも下がってしまったとか。

「『今日も残業か、また怒られるのかな』なんてことが頭をよぎると、それだけでやる気を失くしちゃって……。仕事を辞めちゃおうかな、なんてことまで思い始めて、“負のループ”に陥っています。この状況から抜け出す方法はありませんか?」

 肩こりはひどくなると、エミさんのように、仕事にまで影響が及んでしまいます。ここからは、特に梅雨の時期に肩こりがひどくなる理由と、その対策についてお伝えします。

梅雨時期に起きる肩こりの原因を解説

 梅雨は、天候や気圧、気温などが目まぐるしく変わる時期。こういった外部環境の変化に体がうまく適応しきれないと、自律神経が乱れ、体にさまざまな不調を引き起こします。肩こりもその不調の一つで、自律神経が乱れると血流が滞るため、肩こりの原因となるのです。

 さらに、長期的な低気圧や長雨による多湿なども、体のだるさやコリに加えて、冷えやむくみ、頭痛などといった不調を引き起こします。

梅雨の肩こりには漢方薬がおすすめ

 エミさんは、マッサージ師の友人に自身の不調について相談。すると「最近、肩こりに悩むお客さんが、漢方薬を飲み始めた」という情報をもらい、さっそく調べてみたところ、わざわざ病院や薬局に行かなくても、ネットで頼めるサービスを発見。ものは試しと利用してみることにしたそうです。

 ネットで相談しながら勧められたのは、「桂枝茯苓丸加ヨクイニン」(けいしぶくりょうがんかよくいにん)という漢方薬。飲み始めると肩こりだけではなく、冷え性だった体質まで改善されたといいます。

「長年、肩こりで悩んでいたのがウソみたいです。全体的に体調も良くなって、仕事もバリバリ頑張ってますよ!」

 肩こりが改善され、仕事も順調だと明るく話すエミさんのエピソードでした。

肩こりの症状に漢方薬がおすすめの理由

 漢方薬は、今起こっている不調を抑えるだけでなく、根本的な体質の改善を目指すもの。漢方では、血(けつ)や水(すい)の巡りが悪くなることが肩こりの原因と考えます。特に、梅雨の肩こりの場合は、水の滞りを改善する漢方薬を用いることで、改善が期待できるのです。

 エミさんの場合は、「梅雨」といった外的要因がきっかけで起こった肩こりでしたが、高血圧や加齢が一因となっている方も。こうした原因の異なる肩こりにも、それぞれ適応する漢方薬がありますので、以下にご紹介します。

肩こりに悩む方におすすめの漢方薬

・桂枝茯苓丸加ヨクイニン(けいしぶくりょうがんかよくいにん):めまいや立ちくらみ、足の冷えがある方におすすめ。体内に滞った水や血の巡りを良くしてくれます。

・独活葛根湯(どっかつかっこんとう):腕が回らない、肩を動かすと痛む方におすすめ。血行を良くし、栄養を与えます。

・釣藤散(ちょうとうさん):血圧が高い方に熱を抑え、血の巡りを整えます。慢性的な頭痛やめまいにも効果的。

 このように、症状の原因から漢方薬を選ぶのですが、ご自身の体質にきちんと合っていないと、効果を感じられないだけではなく、場合によっては副作用が生じることもあります。しかし、たくさんの漢方薬から、ご自分にあったものを見つけるのは大変ですよね。

 そんな時は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAI(人工知能)が、あなたに合う漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が便利です。

あんしん漢方

「たかが肩こり」と思わず、今から体調を整えよう!

 梅雨時期は、さまざまな体調不良を起こしやすくなります。「たかが肩こり」とそのまま放置してしまうと、症状が悪化するばかりではなく、肩こり以外の思わぬ不調を招く可能性も。

 梅雨が明けると、いよいよ本格的な夏がやってきます。今のうちから体調をしっかり整え、夏の暑さを乗り切るパワーをつけましょう!


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