トップ3をアニメ映画が独占した2月19日発表の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、2月16~18日)。うち2作品に出演している人気声優・下野紘について、業界関係者からは先行きを不安視する声が寄せられているようだ。
目次
・声優・下野紘、毎週イベント続きでファンが心配
・“売れっ子声優”下野紘、「決して浮つかない」と好印象
・下野紘、「今後の活躍は難しい」ワケ
『ガンダム』『鬼滅』出演の声優・下野紘、毎週イベント続きの多忙ぶり! ファンからは心配の声も
同ランキングでは、2月16日に封切られた『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(以下、『ハイキュー!!』)が初日から3日間で動員152万9000人、興行収入22億3000万円をあげ、初登場1位に。2位には、動員16万人、興収3億1800万円を記録した1月26日公開の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(以下、『ガンダム』)がランクイン。累計興収31億円を突破した。そして、2月2日公開の『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』(以下、『鬼滅』)が、動員10万人、興収1億4500万円で3位に続き、累計興収は14億円を超えている。
「いずれも人気シリーズの続編ということで、公開前からファンの期待値は高かった。実際に映画を鑑賞した人からの評価は高いですし、期間限定の“入場者プレゼント”の配布や、『ハイキュー!!』『ガンダム』に関しては“応援上映”の実施も発表されているため、今後も客足は伸び続けそうです」(芸能ライター)
ヒット中の3作には、若手からベテランまで、豪華な声優陣が多数出演しており、鈴村健一、関智一、下野紘、松岡禎丞らは『ガンダム』と『鬼滅』、中村悠一は『ガンダム』と『ハイキュー!!』というように、2つの作品に出演。
特に、『ガンダム』で今作から登場する新キャラクター、オルフェ・ラム・タオ役、『鬼滅』でメインキャラクターの一人・我妻善逸役を演じている下野は、番組収録など通常の仕事と並行しながら、毎週のように映画の舞台あいさつや関連イベントに登壇している。そのため、ネット上には「あっちもこっちも映画の舞台あいさつで忙しそう」「本当にお忙しそうなので、 ご自愛ください」などと、体調面を心配するファンもいるようだ。
“売れっ子声優”・下野紘は「達観している」? 「家庭を大切にし、決して浮つかない」
そんな“売れっ子声優”の下野について、制作会社関係者は「達観しているイメージが強い」(同)と語る。
「津田健次郎らのように、『顔出し』での露出が増えると、どうしても天狗になりがちな声優は多い。しかし、下野は地に足を着けて仕事をしていると思います。『鬼滅』ブームも、当初に比べれば落ち着いてきていますし、バラエティへの出演機会も減りました。今はたまたま出演アニメの公開時期が重なり、毎週のようにイベントが続いていますが、本人は淡々とこなしているのでは」(制作会社関係者)
また、彼は2人の子どもを持つ既婚者でもあるが、「家庭を大切にし、決して浮ついていない。逆にいうと、仕事の幅をより一層広げようと躍起になるタイプではない印象です」(同)という。
下野紘、ナレーションは「『うまい』とは言えず」……「今後の活躍は難しい」ワケ
一方で、声優として力量については「印象に残りにくい、特徴の薄い声。かつ芝居も飛び抜けてうまいわけではない」(同)という厳しい評価も聞かれた。
「現在まで活躍できているのは、作品にかなり恵まれたからだと思います。40代前半の彼が善逸のような少年役をゲットできたのは、彼より下の世代の男性声優が育っていないことが大きな理由でしょう。今は『鬼滅』バブルで仕事に恵まれていますが、彼が50代になった時も少年役を演じ続けていられるのかは疑問。個性が薄い分、今後人気が下降したときにどう勝負していくかが重要です。そろそろ次のステップ――大人の役もこなせる技術を養うタイミングかもしれません」(同)
なお、下野は『鬼滅』がきっかけでナレーションを手がける機会も増え、『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系、2020年3月~)や『超無敵クラス』(日本テレビ系、21年4月~)などを担当しているが……。
「ナレーションは、キャラクターに声をあてることとは別の技術が必要。誰もが一定レベルのテクニックを持っているわけではありません。正直、下野はお世辞にも『うまい』とは言えず、プロのナレーターと比較すると『失礼』なレベルです。映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20年10月公開)が大ヒットしたことで、ナレーション仕事が増えた煉獄杏寿郎役の日野聡のほうがまだうまい。せっかく仕事を獲得できたのだから、もっと技術を磨かないと今後の活躍は難しいでしょう」(同)
順風満帆に見えながら、意外にもシビアな意見が寄せられた下野。今後、転機となるような役との出会いがあるといいのだが……。