かつて一大ブームを巻き起こしたパステルの「なめらかプリン」。この商品がはやって以降、ちまたのプリンがどれも“なめらか”になったという印象を持つ人も多いのではないでしょうか。
しかし、類似商品が多数登場し、なめらかな食感のプリンが定番になったことで、パステルの「なめらかプリン」は一時期に比べ、すっかり影の薄い存在に。過去の人ならぬ「過去のスイーツ」扱いになっているのではないでしょうか。事実、昨年6月26日付のマーケティング専門紙「日経MJ」では、パステルの商品について「知名度がありながらここ数年、販売が伸び悩んでいた」とも伝えられました。
そんなパステルが、“なめらかではない”プリンを販売しているのをご存じでしょうか? 近年、プリンのなめらか化に一石を投じる、固めの食感が特徴のプリンがちょっとしたブームになっていますが、パステルでも「クラシックプリン」の名前で同様の商品を展開しているんです。
果たして、日本のプリンをなめらか化させたパステルが仕掛ける固めのプリンとは? 提供されているレストランに足を運んで実食レビューします!
※価格はすべて税込
※価格やメニューは2024年2月27日時点の情報です
※最新の情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください
※地域、店舗によって取り扱うメニューが異なる場合があります
目次
・パステル「なめらかプリン」「クラシックプリン」の概要
・パステル「なめらかプリン」実食レポ
・パステル「クラシックプリン」実食レポ
パステル「なめらかプリン」「クラシックプリン」の違いは?
パステルの「クラシックプリン」の正式なメニュー名は「こだわり玉子の自家製クラシックプリン」。テイクアウト専門店が多いパステルですが、一部レストラン店舗で提供されているメニューの一つです。メニューに掲載された写真を見ると、プリンの上に生クリームとさくらんぼがのっています。
カップに入った状態で提供される「なめらかプリン」は、トロトロの形状なので、皿の上で自立できないはず。写真からも「クラシックプリン」と「なめらかプリン」の違いがよくわかります。
なお、値段はどちらも359円。ドリンクや食事など他メニューとのセット注文が必須ですが、プラス300円台というのはちょっとした贅沢として気軽に注文できる価格帯なのではないでしょうか。
パステル「なめらかプリン」は2022年にリニューアル、食感は「まるで飲み物」
今回は、「なめらかプリン」と「クラシックプリン」を食べ比べてみました。
並べてみると、ビジュアルは圧倒的に「クラシックプリン」のほうが派手で写真映えします。
まずは「なめらかプリン」を一口。
実は約10年ぶりに食べたのですが、相変わらずおいしい……! 公式サイトによると、「生クリームと卵黄を使用する」ことでなめらかな食感に仕上げているそうで、スプーンですくっただけでトロトロふるふるなのがわかる! そして口に入れると、まるで飲み物のような食感です。
また生クリームが使用されているだけに、クリーミーかつコクが深く、あらためて満足度の高いプリンだと思いました。
調べてみると、「なめらかプリン」は2022年4月1日にリニューアルされており、史上最高のなめらか食感になったとのこと。確かに、昔食べた時は「まるで飲み物」とまでは思わなかったような気がします。
パステル「クラシックプリン」外側は固いけれど……中はそれなりにやわらかい
一方、「クラシックプリン」はどうでしょう?
プリンにスプーンを入れた瞬間に「固い!」と実感。すくっても形が崩れません。
しかし、口に入れてみて気づいたのですが、確かに外側は固いものの、中はそれなりにやわらかいんです。それは「なめらかプリン」のまるで飲み物のようなトロトロ感とはまた一線を画すやわらかさ。固めプリンとなめらかプリンのちょうど間の食感といえるかもしれません。
また、味は「なめらかプリン」同様にコクが深いものの、「クラシックプリン」のほうが若干さっぱりしている印象です。軽い食感の甘い生クリーム&皿の下にたっぷり注がれたカラメルソースと一緒に食べると、「なめらかプリン」とまったく異なる味わいになります。
同じ値段なのに、生クリームがついているだけでなく、カラメルソースもたっぷり入っているので、「クラシックプリン」は「なめらかプリン」より贅沢なスイーツと感じましたよ!
好みにもよりますが、筆者としては、「なめらかプリン」より「クラシックプリン」のほうが断然おすすめです。トロトロしたプリンは苦手という理由で、パステルを避けている人がいるかもしれませんが、そんな人にはぜひ「クラシックプリン」を試してみてもらいたいです。