2021年、22年の『NHK紅白歌合戦』に出場したほか、河瀨直美監督の東京五輪記録映画『東京2020オリンピック SIDE:A』(22年6月公開)のメインテーマを担当するなど、名実ともに日本を代表するシンガーソングライターの藤井風。そんな彼の代表曲である「きらり」(21年)に、「あまりにも酷似した楽曲がある」とX(旧Twitter)上で話題になっている。
目次
・藤井風「きらり」と丸々同じ楽曲
・「Sanmam Hiç」の意味
藤井風「きらり」と丸々同じ! Rokitの「Sanmam Hiç」とは?
藤井の「きらり」にそっくりだといわれているのは、国籍不明のアーティスト・Rokitによる「Sanmam Hiç」。iTunesやSpotifyほか、各音楽配信サービスで23年から配信されているのだが、とあるXユーザーが同曲を発掘し、「パクリではないか」と指摘したのだ。
「実際、この『Sanmam Hiç』を聞いてみると、『きらり』を“参考にした”レベルとは言い難いくらい丸々メロディが同じで、思わず吹き出してしまった人も多いのではないでしょうか。驚くべきは、酷似しているのがメロディだけではないという点です。『きらり』のサビには『どこにいたの 探してたよ 連れてって 連れてって』というフレーズがありますが、Rokitなる人物は、同じサビの部分でそれらしい歌詞を歌っている。偶然似てしまったのではなく、確信犯的にパクったのは間違いありません」(芸能ライター)
また、「Sanmam Hiç」のジャケット写真にも、ある疑惑が持ち上がっている。
「色とりどりの造花が飾られた黄色の花瓶の写真なのですが、マカロニえんぴつの『ハッピーエンドへの期待は』(22年)のジャケ写とほぼ同じなんです。違いといえば花の材質くらいで、こちらも意図的に似せたとしか思えません。Rokitというアーティストがどのような人物なのか、詳細はわからないのですが、なぜこんなことをしたのか……。一方、X上では、生成AIで作られた楽曲とジャケ写ではないかという説も浮上しています」(同)
「Sanmam Hiç」の意味は「私はそうは思わない」――盗作の指摘に対する反論?
なお「Sanmam Hiç」はトルコ語とみられるが、日本語翻訳にかけると「私はそうは思わない」となる。
「まるで『盗作ではないか』と指摘されることを見越し、反論するかのようなタイトルです。もしこれも計算であれば、用意周到すぎるというか……“ネタ”として制作された楽曲の可能性もあり、事実、一部ネットユーザーは『藤井風(ふう)』と呼んで笑いにしています。とはいえ、藤井ファンは黙っていません。サブスク配信している以上、商業的な利益が生じていることもあり、すでに明らかな権利侵害だと批判する声も上がっています」(同)
藤井の関係者の耳にこの騒動が届いているか否かは定かではないが、何らかの対応を取らないとファンを失望させる可能性もある。3月1日午後5時現在、「Sanmam Hiç」は各音楽配信サービスで聞くことができるが、今後、取り下げられることなどはあるのだろうか。