2023年も終わるという時期に、過去の“性加害疑惑”が浮上したダウンタウン・松本人志。本人は完全否定し、所属事務所・吉本興業も報道に対して抗議する声明を出していたが、ネット、テレビではさまざまな動きがみられた。以下に時系列順でまとめる。
松本人志、“性加害疑惑”騒動の時系列まとめ
12月26日
ニュースサイト「文春オンライン」が、翌日発売の「週刊文春」（文藝春秋）に掲載する松本の記事を一部公開。松本は09年5月に19歳年下の元タレント女性と結婚し、その後、第1子女児も誕生しているが、同誌には、15年に松本から性行為を強要されたと告発する女性が登場。また、松本と女性を仲介した人物として、スピードワゴン・小沢一敬の名も浮上した。松本は、記者の直撃取材を受けて完全否定したが、疑惑の真偽をめぐって、ネット上では瞬く間に大騒動となった。
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12月27日
「文春」本誌発売日。吉本が公式サイト上で「当該事実は一切なく、本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損するもの」（原文ママ、以下同）といった文書を発表し、法的措置も示唆。
対する「文春」サイドは、「朝日新聞」の取材に「記事は複数の詳細な証言に基づき、さらに裏付け取材も尽くしたもので、十分に自信を持っています」と主張。吉本と戦う姿勢を見せた。
なお、小沢の所属事務所・ホリプロコムは「私どもからお話しすることはございません」とコメントした。
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吉本が公式にコメントを出したことで、「文春」以外のメディアもこのニュースを取り上げるように。吉本は『Expo2025 大阪・関西万博』を全面的にバックアップしており、ダウンタウンに至ってはアンバサダーを務めているため、松本にこのようなスキャンダルが浮上したことで、万博への影響を懸念する報道も。
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元グラビアアイドルで、現在は料理研究家として活動している大塚里香が、X（旧Twitter）のインフルエンサー・滝沢ガレソ氏のポストに「昔、私が18歳の時に 松本人志さんや後輩芸人さん達に 二次会で変な部屋に連れて行かれ 松本さんにベッドに連れて行かれ怖くてお断りしたらブチギレられて人格否定をみんなの前でされ後輩芸人さんは助けてくれなかったトラウマがあります。文春の記事は真実だと思います」という告発リプライを投稿。
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12月28日
松本が自身のXに「いつ辞めても良いと思ってたんやけど… やる気が出てきたなぁ～。」とポスト。やはり疑惑を否定し、徹底的に戦う姿勢を示したものとみられている。
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12月29日
フジテレビ系情報バラエティ『ワイドナショー 年末3時間生放送SP』の冒頭で、松本の件が取り上げられた。同番組には、かつて松本がコメンテーターとして出演していたことがあるため、制作サイドも“スルーはできない”と判断したとみられている。
出演者の元AKB48・指原莉乃は、告発女性が過去の話を持ち出した点について、一部ネット上で「8年も前のことを」と言われてしまっているのを「よくない」「時間がたっても同じように扱うべき」と批判。被害者に寄り添う姿勢をみせ、ネット上に賛同の声が上がった。
一方で社会学者の古市憲寿氏は、「臆測」で松本および被害者を批判することを問題視し、「みんな、コンプライアンスとか言うようになったんだったら、そっちもちゃんと、もうちょっと及び腰というか、慎重になってもいいんじゃないのと思う」と指摘。この発言も、ネット上で話題になった。
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ネット上で、被害者女性と小沢のLINEのトーク画面とみられるスクリーンショット画像が流出。小沢とみられる人物が“部屋の番号”などを女性に送り、女性側は「松本さんも本当に本当に素敵で」「小沢さんから頂けたご縁に感謝します」といったメッセージを返している。
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フジテレビ系バラエティ『人志松本の酒のツマミになる話 2時間スペシャルin福岡』が放送され、ネット上では番組のスポンサーが少なかったこと、ACジャパンのCMがよく流れていたことなどが話題に。「早くもスポンサー離れが起き、CMがACジャパンに切り替えられたのか」と物議を醸した。
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1月1日
フジテレビ系バラエティ『新春！爆笑ヒットパレード2024』で、爆笑問題・太田光が「助けてくれー！」「今の吉本興業の叫びです」と松本の騒動をネタにした。また、カメラに向かって「松ちゃん、元気？ 一緒にお笑いやろうよ！ これからも」と呼びかける場面も。
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1月4日
日本テレビ系バラエティ『ダウンタウンDXDX 芸能界2024最強運ランキング』のCMが、1本目からACジャパンだったこと、また提供クレジットが一切映らなかったと、ネット上で話題に。
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1月5日
ニュースサイト「週刊女性PRIME」が、被害者女性と小沢のLINEのトーク画面とみられるスクショ画像がネット上に流出した騒動を記事化。松本は、同記事に掲載されたスクショ画像を自身のXにアップし、「とうとう出たね。。。」とコメントした。
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1月8日
吉本が松本の芸能活動休止を発表。「当社及び松本だけでなく、お取引先を含めた関係者の皆様に対しても問い合わせ等が相次ぎ、松本のテレビ出演を巡る記事が度々掲載されるなどしておりますところ、このたび、松本から、まずは様々な記事と対峙して、裁判に注力したい旨の申入れがございました」「裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまうため、当面の間活動を休止したい旨の強い意志が示されたことから、 当社としましても、様々な事情を考慮し、本人の意志を尊重することといたしました」と報告した。
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松本が自身のXに「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」とコメントした。
1月9日
小沢の所属事務所・ホリプロコムが一連の報道について声明を発表。「スピードワゴン小沢一敬はこれまで通り活動を続けてまいります」とし、その理由について「なぜならば、小沢の行動には何ら恥じる点がないからであります」と述べた。
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松本が『ワイドナショー』出演に対する世間の批判を受けてか、自身のXで「休業前のファンのみなさんへのご挨拶のため。顔見せ程度」と説明を行う。
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AV女優の京野美麗が、自身のXに「松本人志さん今頃か‥。 もう時効だけど。私も強制わいせつ行為を受けました。これからの裁判で何か役に立つなら協力したいです。 まっちゃん、後輩芸人使って昔からエグい合コンスタイルですよね！ それに比べて浜ちゃんは真面目に制作スタッフさんに気を使ってた様でお目にかかった事かありません」と投稿。
1月10日
フジテレビが、吉本興業と協議した結果、松本の『ワイドナショー』（1月14日放送）出演は取りやめになったと発表。
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1月12日
芸能レポーターの島田薫氏が『news おかえり』（ABCテレビ）で吉本に取材を行ったことを告白。当初、同社は「文春」の記事内容について「当該事実は一切なく」と説明していたものの、飲み会が行われたこと、性的な行為をしたことは事実と認め、一方で、性的な行為を強要したという点は否定したという。今後行われる裁判では、性的同意があったか否かが争点になりそうだ。
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1月13日
ホリプロコムが、小沢の芸能活動を自粛することを公式サイト上で発表。
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1月22日
松本が、「週刊文春」の記事が名誉毀損に当たるとして、発行元の文藝春秋と「文春」編集長に対し、5億5000万円の損害賠償と訂正記事の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こす。
一方、週刊文春編集部は「一連の記事には十分に自信を持っています。現在も新たな告発者の方々のお話をうかがい、慎重に裏付け取材をしております。提訴によって委縮することなく、今後も報じるべき事柄があれば、これまで通り報じてまいります」 と「文春オンライン」で声明を発表。
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1月25日
元タレントが、「文春」に実名＆顔出しで登場。19歳の頃、松本から性行為を迫られ、酷い仕打ちを受けたことを告発。
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1月31日
松本とホテル合コンをしていたと報じられたたむらけんじが、ラジオ番組『たむけんがLAにいるよ～！』（TJSラジオ）で「僕たちが大阪でしていた飲み会は性接待、セックス上納システム、こういうのを目的とした飲み会では絶対にないです」「僕たちが女性を物のように扱って上納しているって書かれ方をしている。それは絶対に違う」と主張。
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2月1日
性的サービスを行わないマッサージサロンの元女性従業員が、客として訪れた松本から性被害を受けたと「文春」で告発。
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2月5日
松本とホテル合コンをしていたと報じられたクロスバー直撃の渡邊センスが、自身のYouTubeチャンネルで報道内容を一部否定。渡邊が飲み会に参加する女性を集める際、「ヤるってなったら必ずできる子を呼んでほしい」と言っていたという点について、「言ってません。言いません」と主張した。
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3月3日
AV女優・霜月るなが、自身のXで「私は大阪のリッツカールトンでの飲み会に参加していました」と告白。「文春」で報じられた“携帯没収”の事実はなかったと否定し、「普通にむっちゃ楽しい飲み会でした」と明言した。
すでに海外メディアでも取り上げられているという松本の性加害疑惑。果たして今後の展開は――。