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「水切りカゴに出しっぱなし」問題を解決! プロの収納実例ビフォーアフター

整理収納アドバイザーの伊藤まきさんが、片付けに悩む読者の自宅を使いやすく生まれ変わらせる連載シリーズ【「煩悩部屋」ビフォーアフター】。

 連載企画『ビフォーアフター』新シーズンです。第8回目の片付けモニターは、江東区・3LDKのマンションで暮らす4人家族のKさん(35歳)。今回は、汚部屋の片付けではなく、都心のマンションに多い「狭い収納」を使いやすく手直しする特別編です。

目次

・キッチン、Before
・食器棚、Before→After
・引き出し、Before→After
・カウンター上、Before→After
・キッチン全体、Before→After

 江東区のマンションに暮らすKさん宅。前回までのクローゼットにかわって、今回からはキッチンのお悩みを解決していきます。

【お悩み】キッチンがいつも散らかって見える

 キッチンが「散らかって見える」とKさん。ママ友や親類など急な来客が多いため、「いつも片付いている」状態にしたいとお悩みでした。

【分析】水切りカゴから「食器棚へ片付ける」動線を作る

 散らかって見える原因のひとつが、「水切りカゴに入れっぱなしの食器」。カゴから食器棚に片付ける動線が作られていないため、1~5の収納を見直すことにしました。

【Before1】食器棚(右側):50個以上のコップが大量に!

 食器棚(右側)に並ぶ「50個以上のコップ類」。子どもが自由に飲みものを飲めるように……といつの間にか増えてしまいました。しかし子どもが出し入れできない高さにあるので、結局「使うコップ」は水切りカゴに入れっぱなしです。

【After1】食器棚(右側):数と種類を絞ってスッキリとしたスペースに!

 右側の棚は水切りカゴから「戻しやすい」エリア。大量にあったコップの数を見直して処分し、2軍の食器類をまとめて置くことにしました。使用頻度が最も高い1軍は、引き出しエリア(3~4)へと移動します。

【Before2】食器棚(左側):種類がバラバラで目的のモノが見つけにくい

 食器棚(左側)には、使用目的が「バラバラのモノ」が集まっていました。家族みんなが探し物をしているのか、訪問するたびに「モノの住所」が移動しています。

【After2】食器棚(左側):棚で区切ったゾーンごとに「テーマ」を決める

 1段ずつ種類を決める「ゾーン別収納」に変更。上から2段目は「趣味のコーヒーグッズ」のみ。3段目は「割り箸などの消耗品」を。4段目は「お弁当小物」でまとめました。

【割り箸など消耗品の収納ポイント】「カトラリー」も種類分けがおすすめ

 引き出しにゴチャ混ぜで入っていた「割り箸やストロー」などのカトラリー。使いたいものを「手で探る」ため、すぐに散らかってしまいます。

 1箱1種(ワンボックスワンテーマ)に分けることで、「モノの住所」が明確になります。使いたいときに一発で見つかるので、散らかりません。補充が簡単なのもメリットです。

【お弁当小物の収納ポイント】細かい消耗品も「1箱1種」に分けると楽

 お弁当小物には、取手付きの100均収納ケースを使いました。こちらも「1箱1種」にまとめています。もし空間に余裕がない、写真よりも種類が多いという場合は「横幅が狭い収納箱」を選ぶと良いでしょう。おすすめなのは、ダイソー「A4バインダーボックス」(品番:4973430022743)110円(税込)。あるいは牛乳パック(W7cm)を加工すれば、予算0円で収まります。

【Before3】引き出し1段目:使っている食器は「3分の1」だけ!

 食器がいちばん出しやすく、水切りカゴからも戻しやすいのが「キッチンカウンターの引き出し」。最も便利な場所なのに、普段使いと使わなくなった食器の両方が収納されていました。

【After3】引き出し1段目:よく使う「平皿と小鉢だけ」のコーナーに!

 普段使いの「平皿と小鉢」だけを収納することにしました。なお、サイズが異なるお皿を重ねるのは2種類が限界です。お子さんが小さな家庭ほど、定期的に内容を見直して「使う食器だけ」に更新すると良いですね。

【Before4】引き出し2段目:毎日使う「茶碗と深皿」

 2段目の引き出しです。手前には「自分で出せるように」と子ども用の食器が置かれていました。スペースをとるため、毎日使う「茶碗と深皿」がいちばん奥へ。出し入れしにくい状態になっています。

【After4】引き出し2段目:1軍食器とコップだけを収納

 子ども用の食器を移動して、1軍の食器を入れることにしました。水切りカゴに入れっぱなしになっていたコップもスッキリ収納できています。

【Before5】カウンター上:「買ったばかり」「使いかけ」の食材や雑貨

 カウンター上が小物で散らかっていると、家事動線にも支障が。例えば食器を出し入れするときなど「一時置き」ができないので不便です。

【After5】カウンター上:「余白が多い」ほど、家事がラク!

 食材や雑貨の「住所」を作り、空きスペースを確保。動線に余裕が生まれ、食器の片付けや配膳の用意が簡単にできるようになりました。Kさんだけでなく、家族みんなで家事がしやすいカウンターに!

【カウンター上の収納ポイント】倒れるモノは「ファイルボックス1/2サイズ」が正解

 自立できない倒れやすい雑貨を、ダイソー「A4バインダーボックス」110円(税込)にまとめました。ファイルボックスの1/2サイズ、透明なので見た目もスッキリ◎ なお、「冷蔵庫用の収納ケース売り場」にも同じような収納箱が置いてあります。

【プロが解決】「戻しやすい」から「置きっぱなし」がなくなった!

 Kさん宅のように、モノが少ない暮らしでも「出しにくい」「戻しにくい」「入れる場所がない」という3つの面倒がそろえば、出しっぱなしが増えます。よく使うモノは、「戻しやすい」収納を心がけることが大切です。

使わない食器類はいったん「取り置き」して考える

 

 買い物好きで「新しい食器が増えていく」お宅は、定期的な見直しが必要。使いやすいほうが優先され、使わなくなった食器で収納スペースが奪われるからです。

 処分すると決めても片付け終了までは、「取り置き」するのがおすすめ。プラスチックや頑丈な陶器などは、小物の収納ケースとして再利用できます。

By Admin