収納ライター・ito makiが、30代女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された"汚部屋"を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う”悟り部屋”に変えていきます!
※2018年4月30日公開記事を再編集しています。
目次
・買ったモノが捨てられない、掃除が苦手なひとり暮らし女性
・片付けステップ1:モノと向き合う
・片付けステップ2:グループ別に分ける
・カビがびっしり! 虫がうじゃうじゃ!
・処分した食品ストックは1万円分
買ったモノが捨てられない、掃除が苦手な35歳女性
クライアントプロフィール
・東京都23区在住
・35歳女性
・一人暮らし
・職業:Web編集
・家賃:6万8,000円(2K)
部屋に関する悩み・願望
買ったモノが捨てられない。必要なモノと不要なモノの区別がつかない。自分ではキレイにしているはずなのに、部屋がなんだか雑然としている。収納スペースがなく、食器がよく割れるので、もっと効率的な配置にしたい。キッチン兼洗面所なので、動線を楽にしたい。
苦手なこと
掃除全般。肌荒れするため、洗剤を使った掃除が苦手。ワイパーや掃除機をかける程度で、拭き掃除をしたことがない。そもそも掃除の仕方がよくわからない。
片付けステップ1:モノと向き合う
今回は、昭和の雰囲気が残るキッチンをA:戸棚編/B:シンク周り編/C: カウンター編の3記事に分けて、片付けていきます。
Aさんの悩みや希望を確認した後は、整理収納におけるファーストステップ「モノと向き合う作業」から入ります。この「モノの量」と向き合うことで、いろいろな問題点が浮き出てきます。まずは、じっくりと検証しながら「本当に必要なモノか?」を確認しましょう。
Aさんは、お菓子、プロテイン、アルコール、調味料などを置く場所がないという理由でアチコチに「とりあえず置き」をしていました。また、ストックがないと不安になるとのことで「お買い得品」の大量購入が目立ちます。トレンドにも敏感で、スチーム調理器、鉄スキレットなど話題になった調理器具もそろえています。
「5つ購入すれば、お買い得!」「コレを使えば、料理が楽になる!」「週末は、グランピングがオシャレ!」
商品のキャッチコピーの魅力に飛びついた結果「使っていないモノ」ばかりが増え、管理できていない状態です。これでは、いくら頑張っても「永遠に片付けられない」のは当然です。だって、モノが多すぎますから……。
片付けステップ2:グループ別に分ける
次に食器類、調理器具とグループ別に分けます。次に、適正量を考えます。
はじめに、使用頻度別(①毎日使う/②2〜3日に1回使う/③週1回使う/④月1回使う/⑤年 1 回使う/⑥年 1 回も使わない/⑦思い出のあるモノ)に考えます。特に、⑦のようなモノは、作業を停止する力を持つので処分を検討する必要がないモノです。ただし、1年後に見直してその気持ちが薄れるか見直しをしてください。ほかのモノ(使っていない、気に入らない、不完全なカタチ、壊れている)は、処分しましょう。
カビがびっしり! 虫がうじゃうじゃ!
処分したゴミからは異臭が……。ガスコンロ下には、食品カスとカビがびっしり! カビやホコリをエサにする虫が、うじゃうじゃ育っていました。
また、掃除用具には、ホコリがこびりついています。掃除が苦手な人ほど死角や裏側を視界にいれないようにするため、このような惨状になりがちです。公共のトイレでも、汚れが目立つ場所は人が寄り付かないように……。
放置しておくと、淀んだ空間を作ることにつながるので定期的な掃除を心掛けましょう!
処分した食品ストックは1万円分!
処分した食品ストックの山です。推定金額は、1万円分ほど! 5年前の賞味期限切れのラー油をはじめ、使わない調味料や加工食品が目立ちます。芽の出たジャガイモからは、小さな虫も発見。まさに、カオス!
Aさん自身も「この空気を毎日吸っていたの!?」と、ショックを隠せない様子……。
次回は、この煩悩にまみれたキッチンを、片付けやすくて清潔感のある”悟りキッチン”に変えていきましょう!
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キッチンアフターの様子