3月17日に最終回を迎える日曜劇場『さよならマエストロ』(TBS系、日曜午後9時~)。10日放送の第9話では、主人公の指揮者・夏目俊平(西島)と娘・響(芦田愛菜)の間に確執が生じた理由が描かれたが、これがネット上で物議を醸しているようだ。
目次
・響が俊平に反抗する理由
・芦田愛菜演じる響が激高
・確執の理由にブーイング?
・視聴率は2ケタキープ!
最終回目前に、響が俊平に“反抗する理由”が判明!
同ドラマは、2022年1月期の『妻、小学生になる。』や19年7月期『凪のお暇』(ともにTBS系)などの大島里美氏が脚本を手掛けるオリジナル作品。
5年前の“ある事件”をきっかけに音楽業界と距離を置いていた天才指揮者・夏目俊平が20年ぶりにウィーンから帰国し、娘の響との絆を再生していくヒューマンドラマだ。
第1話から俊平とほとんど口をきかず、反抗的な態度を取っていた響だが、第9話でその理由が回想シーンとして描かれることに。
※以下、『さよならマエストロ』第9話のネタバレを含みます。
それによれば、幼少期からヴァイオリンのコンクールに出場していた響は、年齢が上がるにつれて周囲との実力差を感じるようになり、12歳頃から「親のような才能はないのかもしれない」と苦悩。
それを認めたくない一心で必死に練習を続けた響は、15歳の時に出場したコンクールで「夢中で弾く」ことができるまでに成長する。
芦田愛菜演じる響が激高「パパのせいで音楽が嫌いになった!」
この演奏後、俊平は満足げな響を抱きしめ、「本当にいい演奏だった」と告げるが、去り際に笑顔で「あ、そうだ。第3楽章の第2主題、少し走ったね。あそこを修正すればファイナルでもっといい演奏できるよ。頑張って!」と響に助言を送る。
しかし、このアドバイスに「パパは何もわかってない。本当にいい演奏なんてできないんだよ。今のが私の最高だったんだよ。もう頑張れないんだよ」とショックを受けた響は、ファイナル出場前に会場を抜け出し、交通事故に遭ってしまう。
その後、慌てて病室に駆けつけた俊平に対し、響は「パパにはもう会いたくない!」「パパに私の気持ちは一生わからない! パパのせいだよ。パパのせいで私、音楽が嫌いになったんだよ!」と激高。
この日を境に響と俊平はそれぞれヴァイオリンと指揮者を辞め、響は俊平に心を閉ざしてしまうのだった……。
『さよならマエストロ』父娘“確執の理由”にブーイングも
第1話から長らく謎に包まれてきた“確執の理由”が明らかとなったわけだが、ネット上では「響ちゃん、天才指揮者を親に持ったことで、つらい思春期を送ったんだね」「パパにとってはアドバイスでも、娘にとっては傷つく言葉だったんだね」と響に理解を示すコメントが散見される。
一方、「このアドバイスだけで父親に何年もつらく当たってたの? 理由薄すぎ……」「娘の八つ当たりがうざい! パパがかわいそうすぎるって。共感できないわ」と疑問の声も目立つ。
「俊平は仕事の忙しさから10代の娘と向き合うことを怠り、響が追い込まれていることにも気づけなかったのでしょう。ただ、第9話まで確執の理由が伏せられていたため、一部視聴者の“ハードル”が上がってしまったようで、『ここまで引っ張るほどの理由か?』とブーイングが起きたわけです」(テレビ誌記者)
『さよならマエストロ』視聴率は2ケタをキープ!
そんな重要な設定が賛否を呼んでいる『さよならマエストロ』だが、平均世帯視聴率は2ケタをキープしている。
「第1~2話の平均世帯視聴率は11%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第3話から最新話まで10%台を記録しています。なお、昨年7月期の同枠で放送された『VIVANT』は、最終回で自己最高となる19.6%を記録。ネット上の盛り上がりを見ると、『さよならマエストロ』も同様に自己最高を更新する可能性が高そう」(同)
いよいよ最終回を迎える『さよならマエストロ』。視聴者が納得できるラストは描かれるのだろうか。