2019年頃に起こった高級食パンブーム。日本全国にさまざまな専門店がオープンし、中には行列になるほどの繁盛店もあったようです。
ところが昨今、ブームはすっかり落ち着いてしまい、閉店が続出。各ニュースメディアでは、高級食パン専門店の凋落が取り沙汰されている状況です。
しかし、そんな高級食パン専門店は、メインの食パン以外にも新作パンやお菓子、パンのお供(スプレッド)も販売しており、これがひそかに「おいしすぎる!」と話題になっています。
そこで今回は、高級食パン専門店として有名な「乃が美」「銀座に志かわ」「一本堂」の知る人ぞ知る逸品を大公開。あわせて、ブーム終焉とはいわれながらも、人気を誇っているデイリーヤマザキ限定の“最高級食パン”も紹介します!
※価格はすべて税込
※価格やメニューは各記事の公開時点の情報です
※一部店舗では扱っていない場合があります
※詳細は公式サイトや公式SNSをご確認ください
目次
・乃が美
・一本堂
乃が美「『生』食パンクッキー」(220円)は高級クッキーのお手本のような逸品
「生」食パンクッキーは1袋3枚入り。食パン本来の甘みが感じられるクッキーだそう。余計な装飾が一切なく、味で勝負しているクッキーであることがうかがい知れます。手にしてみて驚いたのが、見た目に反するずっしり感。これはきっと食べ応えがあるクッキーと思いながら一口かじると……おいしい~!
しっとりとさっくりが共存する口触り、くどさはまったくなく、じんわりとほのかに甘い! ガツガツ食べるのではなく、1枚をじっくり味わうタイプのお菓子で、まさに高級クッキーのお手本のような逸品です。
乃が美の「生」食パンといえば、口に入れた瞬間の「ふわっと感」がミソですが、それがクッキーにもしっかり生かされているなぁと感じました。
食べ応えがあるので1枚だけでも満足感◎。例えば友達の家に遊びに行く際、これを2~3袋くらい手土産にすると、安価なのに喜ばれるだろうな……と確信した次第です。
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銀座に志かわ「生抹茶みつ」(1,296円)はまるでチョコレート
ふたを開けるとフワリと抹茶のいい香りが鼻をくすぐります。
スプーンですくってみると、見た目よりもったりしておらず、さらさらしているなぁという印象を受けました。
一口なめてみると、まるでチョコレートのように濃厚! 口の中にまったりと抹茶の味が広がります。気になっていた「醤油」ですが、隠し味なので醤油自体の味がするわけではなく、上品にコクを演出しているなぁと感じました。
店員さんおすすめの食べ方を実践すべく、小皿を用意し、適量を入れます。
そしてトーストしていないパンをちぎって「生抹茶みつ」をすくい取るようにつけて食べると……めちゃくちゃおいしい~!!
基本的には甘いのですが、抹茶の渋みもしっかりとあります。はちみつと生クリーム、バターが融合しているという銀座に志かわの食パンの甘みがより引き立つスプレッドだと感じました。
そして確かに、つければつけるほどうまい! 最初はもったいぶって少量しかつけていませんでしたが、大胆にたっぷりつけたほうがおいしい。濃厚だけどくどさはないんです。1瓶1,300円弱もする高級品であることを忘れて、小皿に何度も継ぎ足してしまいましたよ!
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一本堂「ちぎりシュガーソフト」(330円)は異次元の弾力
こちらが一本堂の「ちぎりシュガーソフト」。切れ目のところをちぎってみたのですが、あまりのもっちもち具合に感動! スーパーやコンビニで売っている類似商品とは格が違う、異次元の弾力を誇っています。
そのままかぶりつくと、食感はもちろんもっちもち。バターと生クリームをたっぷり使っていることにより、ソフトな食感を実現しているそう。また、パンの上部にはグラニュー糖がまぶされているのですが、もっちもちにシャリシャリの食感が加わり、最高においしいんです!
一方、味は見た目的には「かなり甘そう」なのですが、食べてみると程よい甘み。そのため、どんどん食べられちゃうんですね。クセになる食感も相まって、もう止まらない!! ダイエット中には絶対に食べてはいけないパン……と思ってしまいました。
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【番外編】デイリーヤマザキの最高級食パン「ゴールドソフト」(1斤628円)は、耳までおいしい
スライスして、生のままとトーストでそれぞれ食べてみました。まず、スライスした段階でわかるのが、身のむっちりさ! ずっしりした生地感です。色もほんのり黄みがかっていて、100円台の一般的な食パンとは違います。
今回実食するのは、筆者と都内の元有名ベーカリースタッフの友人。都内のパン屋を食べ歩き、いつもおいしいパンを手土産にくれる“パン好き”の友人が、どうジャッジするのか? まずは筆者の感想から。
筆者の感想
・生のまま食べると、食べ終わりにふわっとミルクが香る。優しい甘みが感じられ、身が詰まってるから満足感もある。
・耳がとても薄くて柔らかく、「パン耳」という概念が消失する。1歳の子どももおいしそうに食べていた。
・おいしいけどやっぱりお高い。おみやげでもらったらとってもうれしい!
満足度 ★★★☆☆
コスパ ★★☆☆☆
元ベーカリースタッフの感想
・トーストで食べたところ、バターの風味がしっかりしていて、ほのかに生クリームの甘みがあるけど、邪魔にならない甘さ。
・耳までおいしくいただけます。
・明日も食べたいパン!! 1斤600円なら買うかも!
満足度 ★★★★☆
コスパ ★★★★☆
正直なところ、食べる前までは「山崎製パン」「デイリーヤマザキ」といったワードから、「最高級食パンといっても……ねえ?」なんて甘く見ていたのですが、食後は印象が激変。元有名ベーカリースタッフもびっくりするほど本格派でした!
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