米ロサンゼルス・ドジャースで大谷翔平の通訳を担当していた水原一平氏が解雇され、日本にも激震が走っている。水原氏といえば、かつて大谷が所属していた北海道日本ハムファイターズでも球団通訳を務め、大谷のロサンゼルス・エンゼルスへの移籍に伴って2017年12月、専属通訳として同球団に所属。昨年12月には、やはり大谷と一緒にドジャースへと移った。
そんな水原氏に今月、違法賭博問題などが浮上。すでにドジャースを解雇されているが、以下で時系列順に騒動をまとめる。
大谷翔平の通訳・水原一平氏の「違法賭博問題」時系列まとめ
3月19日(日本時間20日)
アメリカのスポーツ専門局・ESPNが水原氏を取材し、水原氏が大谷の口座から違法なブックメーカー(賭け屋)に送金していたことを認める。違法であることは知らなかったというが、大谷に助けを求め、借金の肩代わりをしてもらったと話していたという。
なお、この日(現地20日)は韓国でドジャースとサンディエゴ・パドレスのメジャーリーグ開幕戦が行われており、試合後、水原氏はチームメイトの前で「私はギャンブル依存症」と告白したという。
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3月20日(日本時間21日)
ドジャースが水原氏を解雇したことをアメリカの複数メディアが報道。水原氏の違法賭博疑惑、大谷の口座から450万ドル(約6億8000万円)が送金されていたというニュースは日本にも大きな衝撃を与える。
一方で同日、水原氏が“自身の賭博や借金について大谷は何も知らなかった”と、“肩代わり”発言を撤回したことも明らかに。
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3月21日(日本時間22日)
ESPNも、大谷は自分の口座から450万ドルが送金されていたことを含め、一切の事実を知らなかったと報道。また、大谷の代理人が「大規模窃盗」の被害に遭ったとして法執行機関に捜査するよう要請したとも伝えた。
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3月22日(日本時間23日)
メジャーリーグ機構(MLB)が、水原氏を調査するための正式な手続きを始めたと発表。そんな中、「NBCロサンゼルス」の報道によって水原氏の学歴詐称疑惑も浮上した。水原氏はこれまで名門カリフォルニア大学リバーサイド校卒として知られていたが、同大学の広報担当は「彼がその学校に出席した記録はない」と回答したという。また、水原氏がアメリカで大学を卒業した後にカジノのディーラー養成学校に通っていたことも明らかになった。
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3月24日(日本時間25日)
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、大谷が25日(日本時間26日)に会見を行うと明かす。
また26日発売の「フラッシュ」(光文社)の記事がウェブ上で公開され、開幕戦が行われた20日に大谷が怒りの声を上げていた……という韓国野球関係者の証言が掲載された。
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3月25日(日本時間26日)
大谷が、水原氏の違法賭博に関与した疑いに関して声明を発表。「僕自身は何かに賭けたり、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたり、それを頼んだりということもないですし、僕の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことももちろんまったくありません」「彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ皆に嘘をついていたというのが結論」と身の潔白を訴えた。
ネット上では、違法賭博に手を染めたのは大谷であり、水原氏がその罪を被ったという疑惑も飛び交っている。もしそうであれば、大谷のMLB永久追放もあり得るが、本人は全否定している格好だ。
水原氏の違法賭博問題は、今後どのように展開し、大谷にどのような影響を及ぼすのか。注意深く見守りたい。