3月25日発表の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、3月22~24日)で、間宮祥太朗と佐藤二朗がダブル主演を務める『変な家』(3月15日公開)が1位を獲得。公開2週目で累計興行収入が15億円を突破し、大ヒットと大盛り上がりしているが、ネット上では物議を醸しているという。
目次
・V2『変な家』原作者が意味深投稿
・『四月になったら彼女は』辛辣な口コミも
・『FLY!/フライ!』が苦戦中
・全国映画動員ランキングトップ10(2024年3月22~24日、興行通信社調べ)
『変な家』V2、原作者・雨穴氏からの“意味深”なメッセージとは?
オカルト系動画クリエーターの“雨男”こと雨宮トオル(間宮)と設計士の栗原文宣(佐藤)が“変”な間取りの家の秘密に迫るというストーリーの本作。原作は、YouTuberの雨穴氏による同題小説(飛鳥新社)だが、小説のベースとなったのは、同氏がウェブメディア「オモコロ」に公開した「【不動産ミステリー】変な家」という記事とそのYouTube版で、以前からネット上で支持を集めていた。
映画は今回のランキングで“V2”となったが、ネット上の原作ファンからは「もともとのミステリーっぽい話が面白かったのに、映画はホラー要素が強すぎ」「雨穴さんファンからするとガッカリ」「改悪にも程がある」といった批判が続出している。
そんな中、3月20日には、雨穴氏がX(旧Twitter)で「今『雨穴』という名前に関係して巻き起こってることに、私は興味もないし関係もないので心穏やかなものです」と“意味深”なメッセージを発信。ファンは「映画のことかな?」「雨穴さんが穏やかに過ごされてるならいいけど、やっぱりモヤモヤしちゃう」と騒然となった。
『四月になれば彼女は』4位、「雰囲気はいいけど……」鑑賞者から辛辣な意見も
今回のランキングでは、2位が『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(2月16日公開)、3位が『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(3月1日公開)という順位に。前回から2位と3位が入れ替わり、『ハイキュー!!』が逆転した格好だ。
なお、同作は累計興収79億円を超え、国内で上映された歴代映画の興収ランキングの85位にランクイン。これにより、それまで100位だった『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲/ピカチュウのなつやすみ』(1998年7月18日公開)がトップ100圏外になったこともニュースになった。
続いて第4位にランクインしたのは、今月22日公開で初登場の『四月になれば彼女は』(佐藤健主演)。映画プロデューサーや脚本家として知られる川村元気氏の同題小説(文藝春秋)が原作で、精神科医・藤代俊を演じる佐藤のほか、藤代の恋人・坂本弥生役で長澤まさみ、藤代の元恋人・伊予田春役で森七菜も出演している。全国254スクリーンという中規模での上映だったが、初日から3日間の興収は2億2900万円をあげ、第4位という上々の結果に。
しかし、鑑賞者からは「雰囲気はいいけど、ストーリーはわかりにくかった」「海外の景色、映像が美しいだけ」「キャラクターに共感できない」などと辛辣な意見も多く、次回ランキングで順位を上げるのは難しいかもしれない。
『FLY!/フライ!』が第9位、公開3週目にはトップ10圏外?
一方、3月15日に372館という大規模で公開されたアニメーション映画『FLY!/フライ!』は、前回のランキングで第7位発進だったが、2週目を迎えた今回は第9位にダウン。
『ミニオンズ』や『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』などを手がけてきた米イルミネーション・スタジオ制作による“カモの一家”のアドベンチャーストーリーだが、興行成績面はかなり苦戦を強いられている。3週目にはトップ10圏外もあり得るだろう。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年3月22~24日、興行通信社調べ)
1位:『変な家』
2位:『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
3位:『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』
4位:『四月になれば彼女は』
5位:『ゴジラ-1.0』
6位:『デューン 砂の惑星 PART2』
7位:『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』
8位:『恋わずらいのエリー』
9位:『FLY! フライ!』
10位:『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』