閉店ラッシュが報じられているラーメンチェーン「幸楽苑」。その閉鎖店舗を、家系ラーメンチェーン「町田商店」が譲渡したとのこと。幸楽苑の跡地に町田商店にオープンするケースも増加中とのことで、拡大中のチェーン「町田商店」本店へ行ってきました。
目次
・【町田商店】とは?
・【町田商店】本店へ行ってみた
・【町田商店】ラーメン800円実食
・【町田商店】ファミリー利用できる“とっつきやすい”魅力
【町田商店】とは?
国内に190店舗を展開する家系ラーメンチェーン「町田商店」(2024年3月現在)。08年に1号店を東京都町田市でオープンしてから、22年に過去最高の経常利益を記録した、いま拡大中のチェーン店です。
3月中旬、ラーメン店チェーンの幸楽苑ホールディングスが運営する「幸楽苑」の21店舗を、町田商店を運営する株式会社ギフトホールディングスが承継することが明らかに。閉店ラッシュが報じられている幸楽苑ですが、その跡地に町田商店がオープンするケースがあり、ネット上でも「幸楽苑が町田商店になってる」との声が上がっています。
なお、株式会社ギフトホールディングスは、ガッツリ系ラーメン業態「豚山」と油そば業態「元祖油堂」なども展開。
【町田商店】本店へ行ってみた
実は、「ラーメンなんて日高屋とカップ麺があればいいだろ」と思っている口の筆者。「家系ラーメン」は約10年前一度だけ行ったことがあるものの、威勢の良い店内の雰囲気やトッピングであれこれ乗っける煩雑さ、男性客の多さが印象に残り、以降利用していませんでした。しかし、今回はまっすぐな気持ちで向かい合いたいと思います。
土曜の昼1時過ぎ、町田商店本店へやってきました。看板の「町田商店」の太い筆文字から「圧」を感じて気持ちがひるみます。きっと注文のルールもスタバみたいにややこしいんだろうな……と憂鬱な気持ちを抱えながらドアを開けると、3人組のファミリーが券を購入中。家族が休日の昼食に利用する店だとわかりちょっと一安心。
初めてなので王道の「ラーメン」800円を券売機で購入しました。ライスは大学生無料とのこと!
土曜の昼時とあって満席。客層は母と娘らしき2人組や、女子大生風のグループ、そしてファミリー客、カウンターは男性一人客という構成です。家系というワードから、ラーメンにうるさい男性が幅を利かせる店だと思っていたので、親子やファミリーはかなり意外でした。
席につくとカスタマイズはどうするのか聞かれます。初めてなのでわかりませんと素直に伝えると、麺の硬さと味の濃さと油の量を選べると教えてくれました。今回は全部「普通」でいきます。
店員に目をやると、女子大生風が3人と線の細い男性が1人という布陣。これまた、いかつい体形の威圧感あるラーメン店主と威勢のいい店員を想定していただけに、良い意味で拍子抜けです。オーダーを大声で連呼もしないし、なんならちょっと静かなくらい。この雰囲気なら、自分も馴染めそうです。
【町田商店】ラーメン800円実食
ラーメン到着。
中太麺に、チャーシュー、ほうれん草、海苔、うずらの卵。スープをすすると、濃厚なとんこつにビビります。こんなに塩分を摂取して腎臓は大丈夫なのだろうか……と不安になりながらも、麺を口にすると、シンプルに「うまい」!
もちもちした麺の存在感が、筆者の知ってるラーメンというよりうどんに近い感じです。これは満足感ありそう。具のほうれん草は口をリセットするのはもちろん、栄養素のカリウムによって塩分を少しだけでも排出してくれそうです。
びっくりしたのはチャーシュー。箸で持ち上げると切れてしまうほどトロットロ!
そしてうずらの卵。ラーメンがこってりしてるので、卵のサイズもこのくらいのほうがくどさを感じずおいしく食べられるように思います。
家系の魅力は「味変」とのこと
カウンターに掲示してある「家系ラーメンの楽しみ方」によると、家系の魅力は「味変」とのこと。ニンニク、豆板醤、生姜は三種の神器で、「お酢や生姜でさっぱりさせるのもグー」というので、生姜を試してみました。
卓上にある「しょうが」をラーメンに乗っけて食べてびっくり!! なんと酢漬けのしょうが、つまりガリ! 刻み生姜を想定していたので、思わぬ酸味に驚かされましたが、たしかにさっぱりしておいしい。
背後の女子大生風2人組が「ニンニクと豆板醤でしょ」「絶対にんにく!」と話していたので、ニンニクと豆板醤を試してみました。
なるほど、ニンニクのガツンと感がスープと良い勝負をしてくれます。しかし豆板醤を入れすぎてしまい、かなりしょっぱくなってしまいました。反省です。
【町田商店】ファミリー利用できるとっつきやすい魅力
完食したところで、店の雰囲気をあらためてとらえてみました。常連らしき高齢者が店員に話しかけていたり、食べ終わった親子が席で話し込んでいたり、ラーメンを食べながらスマホでドラマを見てる人がいたり、かなりリラックスした空気感で、人気チェーンというよりも町の中華屋といわれたほうが納得できます。
また、店側は「完まく」コール(スープを飲み干したあとに「完まく」と伝えること)を用意していますが、滞在中にそれら言葉は聞こえてきませんでした。さらには、カスタムを聞かれた男性客が「全部普通でいいです」と返しているのを聞いて、肩透かしを食らったくらいです。
なんだ、家系といえど至って普通のラーメン屋なのでは?
初心者にはわからない調味料の使い方は席に掲示してくれているし、店員に威圧感はないし、客もファミリーや女性客が多め。「家系」というワードに乗っかっているややこしそうなメージが全部フラットになりました。
また、店によってはキッズメニューや駄菓子屋コーナーを併設しているところもあるので、ファミリー層が行くにはありがたいでしょう。そもそも、これだけラーメンブームが続いていることから、家系を食べてみたいけど子どもは連れて行きにくいし、そもそも近所にないという人も少なくないでしょう。その点、カジュアルに使えて、家系の発祥地とされる関東地方以外でも食べられるのは魅力なのでは?
なお、株式会社ギフトホールディングスの22年10月期決算説明会では、フードコートへの出店を狙っていること、うまくいけば数百から500店を拡大できると説明。こちらも、フードコートに多数出店中の幸楽苑に取って代わるのか? 今後、どこまで店舗を増やすのか注目したいです。
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