スターバックス、ドトール、コメダ、タリーズ……と大手コーヒーチェーンがしのぎを削る中、創業から10年で39店舗まで拡大した「高倉町珈琲」。その魅力を探るべく、モーニングメニューを実食し、他店と比較してみました!
目次
・高倉町珈琲とは?
・外観がまるでディズニーの一角
・モーニングは11時まで
・クリームトーストを注文
・コメダより居心地◎なワケ
※価格はすべて税込
※メニューや価格は2024年4月2日現在の情報です
※最新情報は公式サイトをご確認ください
拡大中の高倉町珈琲とは? 看板メニューはリコッタパンケーキ
高倉町珈琲は、すかいらーく創業者で飲食業界のレジェンドである横川竟氏が76歳で創業(現在は86歳)したカフェで、関東を中心に39店舗を展開。2024年3月には関西初出店(大阪府河内長野市)も果たし、勢いのある新興カフェチェーンの筆頭といえます。
そんな同カフェの看板メニューは、店内で焼き上げるふわふわのパンケーキ。
「高倉町リコッタパンケーキ」が1,050円、「フレッシュフルーツのリコッタ パンケーキ」が1,600円と決して安くはありませんが、それでも女性を中心にファンを増やしているようです。
しかし、今やふわふわ系パンケーキが食べられるカフェは珍しくなく、新鮮さは正直ありませんよね。それでも高倉町珈琲が選ばれる理由はなんなのでしょうか……早速、店舗へ向かいます!
高倉町珈琲の店舗に到着! ここはディズニーランドの一角か!?
店に到着してまず驚いたのが、メルヘンチックな外観。ヨーロッパ調の建物で、「ここはディズニーランドの一角か!?」と錯覚してしまいそうです。
調べてみると、この店舗は閉店したお菓子屋さんの建物を引き継ぎ、外観はほぼそのまま使用している模様。この非日常感が、日頃の嫌なことを忘れさせてくれることに期待!
高倉町珈琲、モーニング提供は開店~11時まで
今回訪れた店舗のモーニング提供時間は7時~11時まで(開店時間が異なる店舗もあり)。
店内にはモダンなソファやイスが並び、高い天井から吊るされたシャンデリアが印象的です。
外観とリンクするかのように、店内ではディズニーパーク内でかかってそうなBGMが終始かかっていました。なんだか、ディズニーパーク内のレストランに来たような気分に……。
高倉町珈琲、飲み物代+200円の「たっぷりクリームのトースト」を注文!
高倉町珈琲では、飲み物代に料金をプラスすることにより、お手頃価格で食事ができるモーニングサービスを実施しています。
今回は「水出しアイスコーヒー」(560円)と、ほかのカフェチェーンではなかなか見ない「たっぷりクリームのトースト」(+200円)を注文。合計で760円でした。
飲み物を頼めばトーストなどがタダで付いてくるコメダ珈琲店や星乃珈琲店のモーニングと比べると、どうしても高く感じます。
ただ、高倉町珈琲は飲み物が「2杯目以降、半額」。しかも、1杯目と違うドリンクも選択可能なので、長居する際はお得に感じられそう。
提供を待っている間にグランドメニューを見ていると、メニュー表の冒頭に「地域のお客様に心ゆくまで楽しんでいただけるよう 気遣いのある接客で、ゆったりとしたテーブルやソファでくつろげる空間作りを大切にして、おもてなし致します」とコンセプトが書かれていました。
「そんなにハードル上げて大丈夫? チェーン店で実現できるの?」と疑っていると、何やら常連の女性客が、顔なじみらしき女性店員に対して「こないだおすすめしてくれたから、これ頼んじゃおうかしら」とうれしそうに話しているではありませんか!
そのチェーン店らしからぬ光景に驚いていると、その10分後にも、別の場所で男性客が同じ店員と軽い談笑を交わしていたんです。
これが日常的な光景なのか、あの店員がたまたま客に人気なのかは定かでありませんが、「気遣いのある接客」が常連客を増やし、こうした場面を生んでいるのかもしれません。
思わぬ光景にほっこりしていると、ほどなくして注文品が到着。「たっぷりクリームのトースト」は、厚めのトーストに純白のクリームがたっぷり。
トーストを一口頬張ると、ふわっふわのエアリーなクリームと、小麦の風味強めなトーストがマッチしていて、絶品!
「水出しアイスコーヒー」もコクとすっきりさを兼ね備え、本格的な味わいでした。
【結論】高倉町珈琲はコメダより居心地◎、まるでディズニーランドみたい!
高倉町珈琲は決して安くありませんが、チェーン店らしい隙のないマニュアルがありながらも、サービスには随所に“人の温かみ”が感じられました。
また、これまではコメダやスタバといった大手チェーン店も「十分、居心地が良い」と思っていましたが、高倉町珈琲はさらに上をいく印象。
そう感じたのは、インテリアやBGMのチョイス、店員の接し方の温度感、メニューの豊富さ、トイレの広さなど、随所で少しずつ「いいなあ」と感じたからなのだと思います。
これで思い出すのが、3月28日放送の『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)に出演していた高倉町珈琲会長・横川氏の言葉。
同氏は“良くないチェーン店”について「仕組みを作って多店化するだけの店」と持論を語った上で、自身は高倉町珈琲のスタッフに対して「(一定のマニュアル以外は)お客の言うことに好きに応えなさい」と伝えていると明かしていたんです。この教えが、筆者の目撃した常連客と店員の交流につながっているのかもしれません。
そして、店の外観やBGMからディズニーを想起させた高倉町珈琲ですが、横川氏が語ったスタッフ教育に関しても、ディズニーランドのキャストのスタンスを彷彿とさせるとは思いませんか? これだけ重なったら、もはや“ディズニー的カフェ”と形容してもいいのではないでしょうか!
なお、高倉町珈琲では現在、5月初旬までの期間限定で「きよみオレンジフェア」を開催中。「きよみオレンジのリコッタパンケーキ」は1,760円とご褒美価格ではありますが、気になる人はチェックしてみて!