TOKIO・松岡昌宏がパーソナリティを務めるラジオ『松岡昌宏の彩り埼先端』(NACK5)。4月14日放送回では、松岡がリスナーからの悩み相談に真摯に答え、自らの“子育て論”を語る場面があった。
目次
・TOKIO・松岡昌宏、リスナーに「子離れしてください」
・TOKIO・松岡昌宏、“人嫌い”で悩む22歳に送った言葉とは?
TOKIO・松岡昌宏、22歳の孫を3歳から育てたリスナーに「子離れしてください」
この日、番組には訳あって22歳になる孫を3歳のときから息子として育てているというリスナーからお便りが到着。孫は「親に捨てられたことは心のどこかに残っているのか、人嫌いですが、心根はやさしい子に育っています」とのこと。
一方で、「シングルで育ててきましたが、今、人生の岐路に立っているみたいです。仕事はしていますが人とのコミュニケーションが取れず悩んでいます」といい、動物関係の仕事を勧めているものの、本人はパソコン関係の仕事をしたいそうで、「何かアドバイスよろしくお願いします」という相談が寄せられた。
これに対して松岡は、「僕の周りにも何人かやっぱり、おじいちゃんおばあちゃんに育てられてる人はいました」と話し、「22歳でしょ。まあ○○さん(リスナーのペンネーム)が心配する気持ちはとてもよくわかりますし。おそらくなんていうのかな、自分が育ててきた、そのお父さん、お母さんの元ではなく祖母である自分が育ててきて、『これで合っているのかな』とか、そんな不安とかもあるのかな?」と、まずはリスナーの気持ちを慮った。
続けて、「文章だけでは全部わからない」と前置きしつつ、「22歳の人間なんてものはですね、人生の岐路に立たされるもんですよ(笑)」とズバリ。「親に捨てられたことが心のどっかに残っていて人嫌いっていうのは……(中略)これは人によるんすよ」と持論を展開。
そして、「ご両親の中で幸せに育ったから人が好きだとはならないんです。幸せな家庭で生まれて、何不自由なく暮らして育った子だって人嫌いな子は人嫌いだし」とも話し、施設で育って親や親戚の顔をまったく知らずに生きてきたが、フランクで人懐っこい知人もいると語りかけた。
さらに、「よく言うんですけど、人嫌いでもいいんです」「それも個性ですから。無理して人と付き合うことはないというのは、いつもこのラジオで言ってる」とトーク。「気にしすぎちゃって、『動物関係の仕事も考えてみたら?』って勧める気持ちもわかるんですけども。本人はパソコン関係をやりたいんだったら、そっちをやればいいんです」「ちょっとキツいっていうか、ちょっと酷な言い方をすると。もう22歳なので、いっぱしの大人といえば大人なので、これはもう1回、子離れしてください」と真剣にアドバイスを送った。
TOKIO・松岡昌宏、“人嫌い”の22歳に送った厳しく愛のある言葉とは?
また、「うちは普通と違うからっていうところで、いろんなことを背負って気にして気にして大事に育てたからこそ、愛情がすごく深くあるのはわかる」とリスナーに寄り添いながらも、本人がさまざまな経験をしていくことが大事だと熱弁。
「『痛い目に遭え』とは言わないです。だけどやっぱり、自分で経験していって、うまくいかないことがあって傷ついて。その傷ついたもの、心のものとか、それがだんだん時間とともに経験と共に癒やされていき……」「何回も心のかさぶたを剥がされることによって、強くなっていくんですよ」と、厳しく愛のあるエールを投げかけた。
そして、「この子はかわいそうな子だからこうとか、そういうことはもういよいよ関係なくて」「でもそうやって育った人でも、やってる人はいっぱいいる。その逆も然り」と説明。
そもそも人によって「普通」の定義は違うとした上で、「俺がガキの頃にそういうふうに普通のとこ(家庭)で育ったかって言われたら決してそうではない気がするし」と自らについても触れながら、「○○さんもそんなに思いつめることなく、少し放っておいてあげるくらいで(いい)」「それで(孫が)なんかサイン出してきたり、ちょっと大変そうだなと思ったら『どうしたの?』っていうことくらいでいいような気がします」と語った。
最後に松岡は、「たぶん、一生懸命お孫ちゃんを息子として育てて、ちゃんと成人にしたわけですから。それはやっぱり素晴らしいことですし。それが僕は、そこを自分の中でちゃんと誇っていい部分だと思います」とあらためてリスナーを称賛。「これからはその息子ちゃんの人生だから。うん。男の子はそうやってやっていけるようにすりゃいいんじゃないかななんて思ったりもします」と話をまとめたのだった。
この日のトークを受け、ネット上では「つい守りたくなっちゃう気持ちはよくわかるわ。もう見守るしかないのよね ご自分の人生をこれから楽しめますように」「22歳どころか30や40歳でも岐路に立たされ続ける人生もある」「リスナーさんへの松岡くんの言葉、しみました」といった声が寄せられていた。