居酒屋チェーンの業績がコロナ明けで急回復しているそう。なかでも、すし居酒屋「や台ずし」を運営するヨシックスホールディングスが絶好調で居酒屋市場でトップグループに躍り出ているとか。そこで実際に「や台ずし」で食べて、魅力を探ってきました!
目次
・【や台ずし】とは?
・【や台ずし】行ってみた
・【や台ずし】実食
・【や台ずし】悪い口コミの真偽は?
・【や台ずし】驚異的コスパと満足度の一方、ハズレもある
※価格はすべて税込。
※価格やメニューは2024年4月17日時点の情報です。
※店舗によって価格やメニューおよびシステムが異なることがあります。
※最新の情報は公式サイトをご確認ください。
【や台ずし】とは?
ヨシックスホールディングスが運営するすし居酒屋チェーン「や台ずし」。2000年、名古屋に1号店を構えてから現在は、全国に340店舗あり、売上高は10年で2.4倍に伸ばしたとのこと。
一等地を避けて郊外の住宅地に出店する「田舎戦略」が奏功して、コロナ禍でも繁華街ほど客足が落ち込むことがなかったと報じられています。
特徴は、本格職人が一つひとつ丁寧に握る、味・大きさ・鮮度にこだわる握り寿司が1貫59円(税込65円)から味わえるところ。また、毎日オープンから午後7時までドリンクが半額(対象外ドリンクあり)です。
【や台ずし】行ってみた
店頭に「本まぐろ祭」というオトクなセール情報が掲示されていました。
公式アプリをダウンロードすると、本まぐろの赤身2貫と本まぐろの中とろ1貫、さらにドリンク1杯がついて660円(税込、以下同)で食べられるというもの。あわててダウンロードしてから入店しました!
平日の午後3時。開店と同時に入店したため、店内は貸し切り状態です。
メニュー表のほか、壁に掲示されてたメニュー。よくある居酒屋といった感じです。
アルコールメニューは居酒屋なので豊富です。もちろん、午後7時までは半額! や台ずし名物は「ガリ酎サワー」なんですね。
カウンターに座ると、目の前にネタが整然と並んでいました。ただの居酒屋ではなく寿司屋なんだと感じさせられます。
【や台ずし】実食、驚異的コスパの一方……
一杯目は生ビールをいただきました。本マグロ祭の対象ドリンクなので、気分はすっかり実質0円。
そして、登場したのが見事な握り! 眼の前のカウンターで店員さん(職人?)がネタを切って握っていたんですが、この立派な見た目に軽く感動。
口にすると、おいしい! 赤身はまぐろの旨みが広がって、シャリも心地よくほどけていく……。中トロも口の中でゆっくり脂がとろけ、上品さを感じます。週一ペースで大手回転寿司を食べている身として、それらで提供される「本まぐろ」とは決定的にうまさが異なると断言できます!
このまぐろがビールもついて660円なんて……回転寿司チェーンのビール1杯と同じ!!
ちなみに、お通しは296円。もやし、キャベツ、きゅうりのあっさりしたナムルでした。
稚鮎の天ぷら 494円
ボードに手書きされていたメニューから、「稚鮎の天ぷら(5尾)」をいただきます。
もちろん揚げたて。衣も軽く、鮎特有の優しい苦味で酒が進みます。衣はサクサク、身はホクホク。
あん肝ポン酢 549円
続いて、あん肝ポン酢。厚くスライスされていてうれしい。少し粒感が残る舌触りで、滑らかさにはやや難がありますが、風味と味は◎。
あじのさし身 659円
刺し身メニューから、あじを注文。3切れで659円は高く、味もあんまり……。これは注文しなくてよかったかも。
や台ずし名物の「ガリ酎サワー」(午後7時まで248円)。思ったよりも甘みが強い!
この甘さに引っ張られて、つまみが進みにくい。焼酎か日本酒にしておけばよかったと後悔です。
トロたく手巻き 549円
最後にトロたくの細巻きを頼もうとしたところ、手巻きより100円高くなるというので、細巻きは諦めました。
それでも、大手回転寿司の価格に慣れてる筆者、手巻きで549円も高価格に思えるんですが、その存圧倒的在感に納得させられました。
トロが1本ドシーンとのってる! 身の厚さがあり、口にするとぜい沢な余韻が残ります。
総じて、満足度がとても高かった「や台ずし」。ドリンクの半額サービス、本まぐろ祭の高コスパ、高クオリティの寿司。手頃さが支持されている回転寿司チェーンより安価なものがあるにもかかわらず、味の満足度は高く、店舗数増加にも納得でした!
一方で、あじの刺し身にびっくりしたように、値段の割においしくないメニューもある模様。またお通しもカットできないのなら、もう少し工夫したものがほしいと感じました。
【や台ずし】悪い口コミの真偽は?
今回利用した店舗の口コミをネット上でチェックすると、以下のような声が並んでいます。
■握りを頼んだが全てがシャリが硬い!
■残念だったのが呼んでもこないところ。追加注文のため、3回呼び出しボタン押しても1度も来ませんでした
■値段の割には味も悪い。たかいまずいバイトの態度が悪い
■刺身やツマミ等全体的に美味しいのですが、お寿司のネタや酢飯の味が、握る人によって違うのでそこが残念です
筆者が利用した限り、上記の指摘は首を傾げるものでした。
店を利用する時間帯によって、寿司を握る職人や店員は異なるため、それがサービスの質のばらつきになっているのかもしれません。
また、そのほか店舗の「最悪」という口コミには、このような指摘が。
■注文した物が忘れられて、1時間後に言ったら、忘れてたっていう雰囲気でやっと出てきました。最悪でした
■1時間待てども寿司は来ず…混んでるので順番でと言われても、後から来る客に提供…人生で最も最悪な外食でした
オーダーを忘れられていたというのが最悪といわれる原因のよう。店員のキャパシティや店の混雑状況によってサービスが劣るのは、致し方ないかもしれませんが、1時間というのはひどいですね。
【や台ずし】驚異的コスパと満足度の一方、ハズレもある
今回、実際にや台ずしで飲食して、ネット上の口コミと良い意味で大違いだと感じました。や台ずしを利用したことのある知人からも「安いけどおいしくない」「店員の態度があまりよくない」との感想をもらっていたのですが、本当に同じ店なのか? と思うほど、自身の評価と異なります。
おそらくその原因のひとつとして考えられるのは、利用する時間帯。深夜帯はあまり店員の質がよろしくないのかもしれません。
また、料理の内容に関しては、本まぐろ祭660円という驚異的なコスパのメニューがあり満足度が高い一方で、あじの刺し身のようなハズレも。オトクなものを見極めて注文しれば、コスパよくおいしく楽しめるでしょう。
今後、や台ずしがどこまで拡大するのか? 楽しみにしています。