• 日. 12月 22nd, 2024

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ヤクザが能登半島地震で炊き出し! 山口組機関誌の内容がネット掲載、元極妻がモヤモヤしたワケ

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

目次

ヤクザはもともと「根は単純な人」が多い
ヤクザが地震発生48時間以内に被災地入り
山口組機関誌の内容がNEWSポストセブンに

ヤクザはもともと「根は単純な人」が多い

 元日の能登半島地震から間もなく4カ月ですが、阪神・淡路大震災や東日本大震災のときよりも、復旧作業が進んでないようですね。

 山間部の被害になかなか対応できないとかの理由もあるようですが、元極妻としては「過剰な暴力団排除」も原因ではないかなと思います。以前なら、すぐレッカー業者や解体業者がたくさん来て、テキパキとがれきや倒木を片づけましたし、プロのテキヤが焼きそばなどの炊き出しをして大好評でした。

 能登でも発災直後から「元・ヤクザ」がけっこう現地入りして炊き出しなどをしています。オットの元兄弟分たちもどんどん行っていました。

 こうした動きはもちろん、ましてや「現役」の支援活動はまったく報道されてませんね。「暴力団の活動を美化するのはまかりならん」というわけです。

 一方で、最近はヤクザ側も報道には慎重です。「何をやっても叩かれるから面倒くさい」とオットの元兄弟分が言ってましたが、そういうことなんでしょうね。

 ヤクザはもともと「根は単純な人」が多くて、災害やお祭りのときに、やたらハイになるんです。昔は被災地の炊き出しやお祭りのトラブルの収拾などで、それなりに出番がありましたが、今は表立ってはそれほどありがたがられないし、炊き出しの資金の出所なんかもとやかく言われたくないのでしょう。

ヤクザが地震発生48時間以内に被災地入り

 とか思ってたら、ネットニュースの「NEWSポストセブン」(4月10日付)が「山口組と能登半島地震」と題して、「『48時間以内に現地入り』『300人前の豚汁、うどんの炊き出し』テレビ・新聞では報じられない『ヤクザとボランティア』」という記事を掲載しましたね。

 「1995年の阪神・淡路大震災で神戸に本部がある山口組は大規模なボランティア活動を行ない、メディアも好意的に取り上げるなど一躍脚光を浴びました。災害時の救援活動は山口組にとって存在意義を示す場でもある」(実話誌記者)と解説。

 さらに「多くの組員が地震発生48時間以内に被災地入り。詳細は記されていないが、救援物資の搬入、炊き出しを行なったという。今回の地震では道路が寸断されたため、民間のボランティアが現地入りすることについては様々な意見が生じていたが、〈賛否の声は世の常、私も現地に入りそれ以上に必要とする声を聞き、成すべき事を成すまでの事、これもヤクザとして誇りに思う所であります〉と締めくくっている」などとまとめています。

山口組機関誌の内容が「NEWSポストセブン」に

 全体的にいい印象ですが、関係者以外は読むことができない山口組の機関誌「山口組新報」の内容が掲載されたのは、どうなんでしょうか。

 ヤクザ社会では「秘密を守ること」は、カタギさん以上に大事なことで、時には生命に関わります。「ほかの人に見せちゃダメ」とされてる機関誌が(コッソリならまだしも)表に堂々と出てしまうと、山口組の情報管理の問題にもなってしまいます。

 知り合いの編集者さんも「いい話なのに、なぜ幹部は『記事にしないでほしい』と言うのですか?」と驚いていましたが、そういう問題ではないのです。

 ポストセブン編集部がどんな判断で掲載されたのか不明ですが、ネットの反応は「他人を泣かせたカネだ」などの批判もある中で、「自民党より早い」「単純にいい話」など、わりと好意的な声も目立ったのはまあよかったです。

 でも、このくらいでは過剰な暴排の傾向は弱まらないでしょうし、ちょっとモヤモヤする記事でした。

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