最盛期には全国に400店舗以上展開するも、閉店ラッシュの末にあまり見かけなくなった「ドムドムハンバーガー」。近年、再び注目を浴びていると聞き、東京・銀座の高級路線店「ドムドムハンバーガーPLUS」におじゃましてきました!
目次
・ドムドムハンバーガー、赤字から復活
・ドムドムハンバーガーの価格帯は?
・PLUSのバーガー4種を実食!
・味のクオリティーにびっくり!
※価格はすべて税込。
※価格やメニューは2024年4月20日時点の情報です。
※店舗によって価格やメニューおよびシステムが異なることがあります。
※最新の情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください。
【ドムドムハンバーガー】赤字から復活した背景とは?
マクドナルド上陸の1年前である1970年、ダイエー創業者によって設立されたドムドムハンバーガー。90年代の最盛期は全国に400店舗以上を展開していました。
しかし、のちに赤字に転落し、2017年にダイエーグループが現在の運営会社に事業を譲渡。店舗数を縮小しつつ再建をはかり、20年頃から黒字に回復したといいます。
現在は27店舗を運営するドムドムハンバーガーですが、22年7月にプレミアム感の強い新業態店舗「ドムドムハンバーガーPLUS」を東京・銀座にオープン。ここでは黒毛和牛100%パティを使ったプレミアムバーガーに加え、ドムドムハンバーガーで人気だった期間限定メニューも販売しています。
なお、現社長はネットメディアのインタビューで、“業績回復の転機”について言及。18年に人気声優・田村ゆかりのイベントにそれまで所有していなかったキッチンカーで出店したことや、SNSの活用に注力したこと、BEAMSなど他ジャンルの企業とのコラボに挑戦したことを挙げていました。
こうしたチャレンジ精神が実を結んだようですが、肝心のハンバーガーも進化しているのでしょうか……。それを確かめるべく、ドムドムハンバーガーPLUSに行ってきました。
【ドムドムハンバーガーPLUS】最安バーガーは1,000円、平日はさらにお得な商品もあり!
高級ブランド店ひしめく銀座の街を通り抜け、12時過ぎにお店に到着。筆者がドムドムハンバーガーを訪れるのは、約30年前の小学生時代、ダイエーに入っていたドムドムに行った以来です。
ドムドムハンバーガーPLUSの入り口には、順番受付サービス「EPARK」の端末が設置されていました。ここに電話番号を入力すると、順番が回ってきたタイミングで自動音声の電話がかかってくるシステムとのこと。
お店の前で待つのはNGだそうなので、“銀ブラ”しながら待っていると、15分ほどで電話がかかってきました。隣の老舗洋食店「銀座煉瓦亭」の大行列を前に「お昼時に銀座に来るんじゃなかった!」と後悔していたのですが、意外と早くて助かりました。
メニュー表を見ると、高級路線店とあって、通常のドムドムハンバーガーにはないメニューがずらり。
最安ハンバーガーは、期間限定の「メープルチーズチキンバーガー」で1,000円(平日ランチタイムは800円)。最高値は1,890円で、「和牛バーガー ゴルゴンゾーラ&マッシュルーム」「和牛バーガー アボカドチーズ」「和牛バーガー ベーコンエッグチーズ」がそれにあたります。ただ、平日にはランチ限定で1,000円以下のお得なバーガーが複数登場するそう。
筆者は「和牛バーガー ゴルゴンゾーラ&マッシュルーム」(1,890円)を注文。同行者は「メープルチーズチキンバーガー」(1,000円)、「カツカレーバーガー」(1,590円)、「丸ごとカニバーガー」(1,690円)を選んだので、「一口ちょうだい」作戦で4つの味を食べ比べたいと思います。
【ドムドムハンバーガーPLUS】4種のバーガーを実食!
「和牛バーガー ゴルゴンゾーラ&マッシュルーム」1,890円
ほどなくして、「和牛バーガー ゴルゴンゾーラ&マッシュルーム」が到着。
ドムドムハンバーガーPLUSのハンバーガーは、フライドポテト、ケチャップに加え、ピクルスならぬ“ガリ”がセットになっているんです。
「和牛バーガー ゴルゴンゾーラ&マッシュルーム」は、粗びきで噛み応えのある黒毛和牛のパテに濃厚なゴルゴンゾーラソースが絡み、チーズ好きにはたまらないクリーミーな味わい。
そこにマッシュルームの旨味やフレッシュ野菜の食感も加わり、食べるたびに感動のある高級バーガーです。
そして、「パンと合うのか?」と疑っていたガリですが、かなりアリ! 日本発祥のドムドムらしさを演出しており、こういうひと癖あるところが、近年、コアなドムドムファンを増やしている理由なのかもしれません。
ただ、ちゃんと辛味のあるガリなので、お子さまは残しちゃうかも?
一方、細めのポテトは、揚げたてでサクサク。こちらは通常の店舗と同じポテトかもしれません。
期間限定「メープルチーズチキンバーガー」1,000円
続いて、サクサクのフライドチキンに濃厚チーズソースとメープルシロップを合わせた「メープルチーズチキンバーガー」です。
かぶりつくと、甘さと塩気が交互に押し寄せ、口の中が楽しい! チキンにメープルシロップをかけるという欧米的な発想は、日本では賛否ありそうですが、個人的には大ヒットです。
「カツカレーバーガー」1,590円
次に、「カツカレーバーガー」をいただきます。“カツカレー発祥の店”だという「銀座スイス」のカツカレーをハンバーガーで再現したとか。ちなみに、「銀座スイス」本店は「ドムドムハンバーガーPLUS」と同じ通りにありました。
熟成三元豚の厚切りロースカツがサクサク! カレーソースは甘めなので、お子さまも喜びそう。
丸ごとカニバーガー」1,690円
ラストは、強烈なインパクトのある「丸ごとカニバーガー」。脱皮したてのカニを丸ごと揚げ、スイートチリソースやチーズと合わせています。
ドムドム通常店でも期間限定で何度か発売されていましたが、PLUSではレギュラーメニューとして提供しているんです。
「カニが口の中で引っかかるかな?」と思いきや、まったくそんなことはなく、カニ全体が実にソフトで食べやすい! カニの旨味がこれでもかと感じられ、スイートチリソースとの相性も抜群です。
なお、バーガーに添えられたガリをはじめ、随所に日本テイストが感じられるドムドムハンバーガーPLUSですが、店内では終始、80年代頃の日本の懐メロがかかっていました。
そのため、筆者は退店後も工藤静香の「恋一夜」がしばらく頭から離れず、「わーからーないー わーからーないー♪」と口ずさみながら帰路についたのでした。
【ドムドムハンバーガーPLUS】は、モス好きにこそ食べてほしい!
今回、4種類のバーガーを食べてみましたが、クオリティーの高さにびっくり! 衝撃的なビジュアルの「丸ごとカニバーガー」や、銀座の名店とコラボした「カツカレーバーガー」など挑戦的なメニューもありましたが、全部が「ちゃんとおいしい」という点が魅力的です。
また、味のバランスにおいて繊細さがあり、「さすが日本発祥の店!」といった印象。同じく日本発祥のハンバーガーチェーンに「モスバーガー」がありますが、ファストフード店の話題になると「絶対にモスが一番!」と断言する人ってたまにいませんか? そんな方にも、是非一度味わっていただきたいお店です。
なお、「ドムドムハンバーガーPLUS」では、今月27日より「バジルチーズフィッシュバーガー」(1,090円 ※平日ランチタイムは890円)が登場。“春らしい爽やかなフィッシュバーガー”とのことなので、気になる方はチェックしてみては?