最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、5月17~19日)で、アニメーション映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』が首位を守り、V6を記録した。
目次
・公開14週目『劇場版ハイキュー!!』2位に再浮上
・草なぎ剛主演『碁盤斬り』4位に初登場
・『ミッシング』石原さとみへの評価は?
・全国映画動員ランキングトップ10(2024年5月17~19日、興行通信社調べ)
公開14週目『劇場版ハイキュー!!』2位に再浮上
5月20日発表の全国週末興行成績ランキングで1位をキープした『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は、漫画家・青山剛昌氏が「週刊少年サンデー」(小学館)にて連載している『名探偵コナン』のアニメ映画シリーズ最新作。
公開6週目の週末3日間で興行収入4億800万円、累計成績は135億円を超えた。最終興収138.8億円でシリーズ歴代1位となっている『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(23年)との差はあと約3億円で、これまでの勢いを踏まえると、次の週末には歴代トップに躍り出るか。
同じくアニメ映画の『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(2月16日公開)は、2位に再浮上。こちらは漫画家・古舘春一氏が「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載していた『ハイキュー!!』が原作で、公開14週目となった週末3日間で興収2億1300万円、累計成績は106億円を突破。
同週末は劇場で“最後の”入場者プレゼント(数量限定)が配布されたことも、集客に好影響をもたらしたとみられる。
そんな『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は、6月1日からスマートフォンアプリ「HELLO!MOVIE」を使用する「集え!期間限定!副音声上映」も実施。そのため今後もまだ成績を伸ばしそうな中、5月15日から上映スタートした韓国における盛り上がりも話題になっている。
韓国での公開初日の観客動員数は17万人と伝えられ、22年公開(韓国では23年公開)のアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』(漫画家・井上雄彦氏が「ジャンプ」で連載していた『SLAM DUNK』が原作)の初日動員を大きく上回るなど盛り上がっている。
草なぎ剛主演『碁盤斬り』4位に初登場
また、今回のランキングでは草なぎ剛主演の時代劇『碁盤斬り』(5月17日公開)が4位に初登場。同日公開のキングズリー・ベン=アディル主演映画『ボブ・マーリー ONE LOVE』は初登場5位、石原さとみが主演を務める『ミッシング』は初登場7位だった。
『碁盤斬り』は古典落語の演目「柳田格之進」をもとに、冤罪で故郷を追われた浪人・柳田格之進(草なぎ)が復讐に臨む姿を描いている。
監督は『孤狼の血』シリーズ(18年、21年)などで知られる白石和彌氏、脚本は『クライマーズ・ハイ』(08年)などの加藤正人氏。出演者は草なぎのほかに清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼らが名を連ねる。
鑑賞済みのネットユーザーからは「面白くて引き込まれた」「やっぱり草なぎくんの演技ってすごい」「時代劇に馴染みがない人にもオススメ」といった評価のほか、「登場人物の言動に謎が残る」「キャストは豪華だけど、脚本と演出が微妙かも」という意見も。
『ミッシング』石原さとみへの評価は?
一方、『ヒメアノ~ル』(16年)の監督・脚本などを務めた吉田恵輔氏によるオリジナル脚本の『ミッシング』は、娘の失踪で徐々に心を失くしていく母親・沙織里(石原)やその夫・豊(青木崇高)、彼女たちを取材する記者・砂田(中村倫也)らの姿を繊細に描いたヒューマンドラマ。
ネット上には「いろいろ考えさせられる作品」「重たくてつらいストーリーだけどいい映画」という声や、「石原の迫真の演技に圧倒された」「石原さとみの女優としての印象が変わるくらいすごい」など、主演の石原を評価する書き込みも多い。
ただ、上映館数は257スクリーンと中規模であってもプロモーションには力を入れていた印象のある作品だけに、7位発進は“いまひとつの出足”と言えそう。
なお、前回まで9週連続でランキング入りしていた『変な家』(間宮祥太朗と佐藤二朗のダブル主演、3月15日公開)は今回トップ10圏外となった。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年5月17~19日、興行通信社調べ)
1位:『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
2位:『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
3位:『猿の惑星 キングダム』
4位:『碁盤斬り』
5位:『ボブ・マーリー ONE LOVE』
6位:『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
7位:『ミッシング』
8位:『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』
9位:『ゴジラ×コング 新たなる帝国』
10位:『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』