滝沢秀明氏が代表取締役を務め、元V6・三宅健、元Kis-My-Ft2・北山宏光らが所属しているアーティスト会社・TOBE。先日、同社がチケットをめぐる「公式リセールサービス」を導入することを発表。ファンの間ではかねてよりネット上での転売が問題視されていただけに、TOBEの決断を支持する声が上がっている。
目次
・TOBEが新グループ結成
・TOBE単独公演チケットが高額転売
・TOBEの公式リセールサービス導入
TOBEが新グループ結成
滝沢氏は2022年10月末に旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)を退社し、昨年3月21日にTOBEの設立を発表。以降、同社には三宅をはじめ、ジュニア内ユニット・IMPACTorsの佐藤新、鈴木大河、影山拓也、椿泰我、松井奏、基俊介、横原悠毅(現在は『IMP.』として活動)、北山、元ジュニア・大東立樹、そしてKing&Princeの元メンバー・平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太(現在は『Number_i』として活動)が合流した。
「TOBEは立ち上げ後にオーディションを実施したため、現在は“元ジャニーズ”以外のタレントも所属。研修生を『TRAINEE(トレイニー)』と名付け、若手育成にも力を入れているようです。今年3月14~17日には、全アーティストが出演する初のコンサート『to HEROes ~TOBE 1st Super Live~』が東京・東京ドームで開催されました。同公演内で、TRAINEEの中から生まれたユニット・wink firstを初お披露目。5月17日には、新たなグループ・DeePalsの結成も明らかになりました」(男性アイドルに詳しい記者)
TOBE単独公演チケットが高額転売
そんなTOBEの面々は6月に東京・有明アリーナで単独公演を開催する。IMP.(13~14日)と北山(15~16日)がそれぞれ3公演で、続くNumber_i(18~20日)は計6公演を予定。ラストを飾る三宅は22~23日の2公演を行い、公式サイトによれば、Number_i以外の公演はTRAINEEの2組や大東もステージに登場するそうだ(出演者はアーティストの公演によって異なる)。
「それぞれファンクラブ(以下、FC)会員向けのチケット抽選受付はすでに終了しており、当落発表後からSNS上では『チケット全滅』と嘆く声が続出。特に人気の高いNumber_iのチケットは激戦だったようです。FCのチケット料金は1枚につき9,000円(税込)ですが、チケットは瞬く間に売買サイトに出品され、Number_iのチケットは一部サイトで安いもので5万円台、高いものだと20万円台で売られています(25日午後14時時点、以下同)。あるサイトだと19日の公演で95万円という破格の値段がついていました」(同)
こうした状況を受け、ファンからは何らかの事情で公演に参加できなくなった場合などに他者へチケットを譲渡できる「リセールサービス」の導入を求める声が上がっていた。
TOBEの公式リセールサービス導入に賛同多数
そんな中、TOBEは5月24日にFC会員向けに案内を送り、「公式リセールサービス」の導入を宣言。同日、X(旧Twitter)で「公式リセール」というワードがトレンド入りし、会員以外にも広まった。
「TOBE側の説明によると、『チケットを安心・安全に出品できるファンクラブ会員様専用の公式サービス』とのこと。希望者はリセールサービスに出品されたチケットの抽選に申込むことができるといい、詳細は5月31日以降にあらためてアナウンスするそうです」(同)
この発表に、多くのファンは「滝沢社長、よくぞ公式リセールを実現してくれた! フットワークの軽さ、さすがです!」「公式リセール、TOBEは取り入れてほしいと思っていたからうれしい。これで、チケットの高額転売が減っていくといいな」などと歓喜の声を上げている。 「有明から適用されるかな?」「このタイミングで発表ってことは、まだ公演に行ける望みあるかな?」と、6月に控えた単独公演での導入に期待を寄せているようだ。
なお、3月の東京ドーム公演の入場の際は専用アプリ「MOALA Pocket」を使用し、モバイルチケットを表示するという方式だった。ただ、SNS上のファンのレポートによれば、公演期間中に身分証明書の提示などによる“本人確認”は行っていなかった様子。
「公式リセールサービスを導入しても、入場時に厳重な本人確認を行わなければ、転売行為は減らないでしょう。そのため、『公式リセールはありがたい! この調子で入場時の本人確認もお願いします』『顔認証などによる本人確認も実施して、高額転売を根絶してほしい』と願うファンも少なくありません」(同)
とはいえ、チケットの転売防止対策として、TOBEの対応は「一歩前進」と評価する声は多い。今後、TOBEやファン側はリセールサービスをうまく活用していってほしいものだ。