6月9日に最終回を迎えた『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)と同じ「日曜午後10時30分」のドラマ枠にて、7月から漫画を原作とした作品がスタートすることがわかった。これに、ネット上では「なぜ日テレは漫画の実写化ばかり……」と疑問の声が相次いでいる。
目次
・『降り積もれ孤独な死よ』とは?
・『アクマゲーム』を原作者が酷評
・『降り積もれ孤独な死よ』原作者がコメント
『降り積もれ孤独な死よ』の原作とは?
日本テレビと製作を手掛ける読売テレビは、同枠で7月7日より同名漫画(講談社)を原作とした『降り積もれ孤独な死よ』を放送すると発表。主演は成田凌主演で、小日向文世、吉川愛の出演も解禁となった。
原作は、Hey!Say!JUMP・山田涼介主演でドラマ化された『親愛なる僕へ殺意をこめて』(講談社)の作者である井龍一氏と伊藤翔太氏が再タッグを組んだノワールサスペンス。
一軒の屋敷から13人の子どもたちの白骨死体が見つかり、山梨の富士山北警察署に勤務する刑事・冴木仁がこの凶悪事件の真相を追う姿が描かれる。
原作は講談社のアプリ「マガジンポケット」で連載中で、ストーリーが完結していないことから、ドラマ版はオリジナル要素を含む脚本になるという。
『アクマゲーム』は原作者酷評で物議
ネット上では、「成田凌、吉川愛、小日向文世ってだけで、ワクワクする」「被疑者役が小日向文世っていうのはいいな。はまりそうな気がする」とキャスティングの評判は上々な様子。
一方で、「『セクシー田中さん』のことがあったのに、頑なに漫画原作に頼る日テレってどういう神経?」といった声や、「オリジナル展開を入れる言い訳として、完結していない作品をあえて選んでいるとしか思えない」などのコメントも見られる。
日テレといえば、原作漫画連載中に実写化した昨年10月期のドラマ連ドラ『セクシー田中さん』の作者・芦原妃名子氏が死去。原因をめぐって日テレに批判相次ぎ、5月31日に同問題の調査結果報告書を公開するも、その内容にまたもや非難が集中している。
「それに加えて、同じく漫画が原作の『ACMA:GAME アクマゲーム』は、原作者のメーブ氏がX上でドラマ版の内容を酷評するような投稿を連発。これにより、ドラマ版に“駄作”の烙印(らくいん)が押されるような状況となっています。現在、日テレはこうした事態が重なっているため、『また漫画原作?』と疑問の声が鳴りやまないのも仕方ありません」(テレビ誌記者)
『降り積もれ孤独な死よ』原作者が太鼓判
しかし、今回の制作にあたっては、『降り積もれ孤独な死よ』の原作・原案などを手掛ける井龍氏が「原作が未完結という事もあり思う存分にオリジナルの展開にして下さいとこちらの方からもお願い致しました」と説明。
さらに、「企画から脚本までを拝見した限りとても原作にリスペクトを持って、より面白いものを作るぞという意気込み&熱量が感じられる内容になっていると思います。何より物語の根幹に関わるテーマはちゃんと引き継がれていますし、正直このネタ原作でも使えないかなぁという箇所もチラホラあります」とコメントしており、『ACMA:GAME アクマゲーム』のような状況に陥る心配はなさそうだ。
「原作者のお墨付きであることを強調した井龍氏ですが、日テレの現状に配慮したのでしょう。このコメントだけとっても、制作側が世間の反応にかなり神経質になっている様子がうかがえます」(同)
『ACMA:GAME アクマゲーム』の視聴率が爆死状態だっただけに、『降り積もれ孤独な死よ』の数字も心配されている日テレ。原作者も太鼓判を押すオリジナル要素が注目されそうだ。