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  • 土. 10月 12th, 2024

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明日あなたが被害にあうかもしれない

大谷翔平フィーバーのメディアを批判する「週刊女性」のブーメラン記事

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

目次

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
大谷翔平フィーバーに苦言を呈する「週刊女性」
メディア批判する「週刊女性」の天に唾する記事
「女性自身」と「週刊女性」の記事に共通する「女性セブン」
「女性セブン」が中村七之助の熱愛をスクープ

 女優の松岡茉優とHey!Say!JUMPの有岡大貴が結婚した。長い間付き合ってきたことは報道などで知っていた。でもショック。松岡の大ファンだったから。有岡か、ジャニーズ(旧)――。自分でも、よくわからない感情だ(笑)。でも、今後も松岡推しは続けたい。

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3

第702回(6/6〜6/11発売号より)
1位「球団好調・本人不調でも『さすが!』無理に持ち上げる大谷御用メディア」(「週刊女性」6月25日号)
同「大谷翔平 “フィクサー”は気遣い上手の真美子夫人」(「週刊女性」6月25日号)
2位「伊藤沙莉 親友松岡茉優の電撃婚に翼!旅先で『はて?』説教」(「女性自身」6月25日号)
同「蓮舫 小池百合子をのみ込む底なしの『欲しがり素顔』(「週刊女性」6月25日号)
3位「中村七之助 京都芸妓と実家お泊まり愛 色男の年貢の納め方」(「女性セブン」6月20日号)

大谷翔平フィーバーに苦言を呈する「週刊女性」

 地味ながらキラリと光る記事があったりする「週刊女性」のワイド連載「Jam Today」。先週も「芸能リポーターが消える日」という渋い視点での記事を取り上げたが、今週もさすが! と思わせる記事が。それが昨今の大谷翔平フィーバーを諌める記事だ。

 ご存じのように日本メディアによる大谷フィーバーが止まらない。ほぼすべてのメディアで連日大谷が取り上げられる。活躍しようがしまいが関係ない。スキャンダルだって、結局は美談に仕立て上げられる。

 だが「週女」は違った。なにしろ大谷フィーバーの状況、そして日本マスコミに「週女」は、こう警鐘を鳴らしたからだ。

「ここ最近の過剰なまでの大谷報道に対しては辟易する声が日増しに多くなっているように感じます」
「その一挙手一投足、なんなら何もしてなくても報じるようなメディアへの嫌悪感」
「大谷選手が打てなかった試合でも、“何か”を見つけて、無理やり称えるような記事があふれるのは健全とは思えません」
「過剰報道に対して“大谷ハラスメント”なる言葉も生まれました」(すべてスポーツジャーナリストのコメント)

 おっしゃる通り! 視聴率が取れる大谷、読者受けする大谷報道に対し、こんな苦言を呈する日本メディアは稀有だろう。それだけでなく。現地アメリカでの日本メディアの取材姿勢、振る舞いにも苦言を呈し、文末をこう結んでいる。

「日本が誇れる日本人・大谷。誇れない日本メディア――」

メディア批判する「週刊女性」の天に唾する記事

 メディア相互批判は大歓迎であり、大谷報道フィーバーに一石を投じる「週女」による至極まっとうなメディア批評でもある。素晴らしい! ところが――。同号「週女」のページを遡り、皇室トップ特集の次に現れた記事に唖然呆然。

 そこには2ページにわたる大谷特集が掲載されていたから。いや“意味ある大谷報道”だったらいい。でも、でも――。「週女」の大谷特集の記事の内容は、ごく個人的なエピソードを紹介するものだった。以下、その要約だ。

 大谷がデーブ・ロバーツ監督のお誕生日に岡山で作られたウイスキーとチョコレートをプレゼントした。米メジャーリーグではこうしたプレゼントは珍しいことらしいが、「週女」はいくつかの情報を元に岡山の酒造メーカーを推理特定し、メーカーに直撃までした。メーカー担当者によると、反響はすざまじく“歴史的大騒ぎ”となっているらしい。さらにこうした気配りは真美子夫人も同様だとして、バスケ選手時代のエピソードを紹介するのだ。そして本末の〆はこうだ。

「気遣い上手の真美子夫人がいれば、大谷も安心!」

 絶句である。言ってはなんだが、どうでもいいお話だ。そして前述「Jam Today」をもう一度振り返ってもらいたい。「週女」が批判した“何かを見つけて、無理やり称えるような記事”“何もしてなくても報じるようなメディア”に、「週女」の大谷特集がバッチリ当てはまってしまっている。

 天に唾する行為、ブーメランとはこういうことを言うのか。編集部の別班によるものだろうが、統一性がなさすぎて笑った。

「女性自身」と「週刊女性」の記事に共通する「女性セブン」

 最近話題のトピックス2つを2位にした。ひとつは松岡茉優とHey!Say!JUMP・有岡大貴の結婚に関する「女性自身」の記事。内容は松岡と、その親友でNHK朝ドラ『虎に翼』が話題の伊藤沙莉の“交友エピソード”だ。松岡と伊藤、旬の女優たちのほのぼのエピソードである。

 そして、もうひとつは東京都知事選に出馬表明した蓮舫参議院議員と、それを迎え打つ形となる現職の小池百合子都知事の「週刊女性」による記事だ。特に蓮舫参議院議員のこれまでの経歴を詳細に紹介している。“ハイレグ時代”とか“欲しがり素顔”とか、ミソジニー的表現が気になるが、今回はそれが本題ではない。この2つの記事にあった共通点が気になった。

 その共通点とは「女性セブン」だ。まずは「自身」記事。

「有岡さんと松岡さんは、18年に『女性セブン』の報道で熱愛が発覚。昨年にも“通い婚”が報じられました」(芸能関係者のコメント)

 そして「週女」。

「(蓮舫参議院議員は)長らく支えてくれた夫とは、’20年に離婚。さらに俳優デビューした息子が、’21年に資産家の養子になっていたことを『女性セブン』が報じた」

 メディアも少しはまともになってきたと思う。かつてライバル誌(今回は「セブン」)がスクープを掲載し、その内容を他媒体(「自身」や「週女」)が引用する際、“一部週刊誌”とか“あるメディア”などと媒体名を書かないことが多かった。スクープを飛ばしまくっていたある週刊誌編集長も、こうした風潮に激怒していたことがあった。

 しかし時代は変わったのか、今回「自身」「週女」ともにきちんと出典媒体を明示した。しかもライバル誌の「セブン」の名前を挙げて。よい傾向だと思う。

「女性セブン」が中村七之助の熱愛をスクープ

 そんな「女性セブン」が、またもスクープを! 独身を貫き、結婚に消極的だったはずの中村七之助の熱愛スクープだ。しかもお相手女性は、京都の芸妓で上京した際には七之助の実家に泊まるなど家族公認だという。直撃取材に七之助自身も交際を認めた。めでたい。

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